子育て・教育

「園での子供の様子、もっと知りたい!」家族と園との間で企業ができること

2016年3月14日(月)に開催された、「スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー」。

この中で、「家族や園とのコニュニケーション促進に企業ができること」というトークセッションが行われました。

※スナップスナップとは、幼稚園や小学校などのスクールでカメラマンが撮った写真を購入できるサービスです。
スナップスナップ|スクールフォト販売サイト

家族や園とのコニュニケーション促進に企業ができること

子どもを預けている保育園や幼稚園とのコニュニケーションは、自分の目の届かない場面での子どもの様子を知ることができる大切な手段ですよね。

それを促進するために、企業はどのように考えているのでしょうか。
興味深いお話を紹介します。

登壇者は、以下の方々です。

モデレーター:
北村 大輔(株式会社フォトクリエイト 教育写真事業本部長)北村 大輔(株式会社フォトクリエイト 教育写真事業本部長)
パネラー:
田澤 里喜(玉川大学 教育学部 乳幼児発達学科 准教授)田澤 里喜(玉川大学 教育学部 乳幼児発達学科 准教授)
大洲 早生李(一般社団法人 日本ワーキングママ協会 代表)大洲 早生李(一般社団法人 日本ワーキングママ協会 代表)
谷口 徹哉(株式会社NTTドコモ ライフサポートビジネス推進部)谷口 徹哉(株式会社NTTドコモ ライフサポートビジネス推進部)

働く親が、遠方の両親に子どもの近況を伝えるのは月1回(LINEやメールなど)

北村 大輔(株式会社フォトクリエイト 教育写真事業本部長)北村
まず、大洲さんへの質問です。
今回発表した実態調査では、遠方の両親とのコミュニケーションについても聞いています。

遠方に親御さんのいる保護者の約半数は、両親に子どもの近況などを伝えるため月に1回くらいコミュニケーションをとっていることがわかりました。
実際に大洲さんの周りにいる方たちも、月に1回くらいなのでしょうか。

大洲 早生李(一般社団法人 日本ワーキングママ協会 代表)大洲
子育てしながら働いているママたちを囲い込んでいますが、やはり都内ですと両親と離れて暮らしている人が多い印象で、その中でいうと、日々忙殺されているので月1回というのは納得できる数字かと思います。

北村 大輔(株式会社フォトクリエイト 教育写真事業本部長)北村
ではその際に、みなさんはどのような方法で写真や近況を遠方のご両親に共有されていますか。

大洲 早生李(一般社団法人 日本ワーキングママ協会 代表)大洲
最近ですとLINEがすごく発達しているので、LINEで家族のグループを作って写真をアップロードするという形が一般的かと思います。
あとはメールなどでしょうか。

北村 大輔(株式会社フォトクリエイト 教育写真事業本部長)北村
LINEを使っている方は非常に多いようですね。

大洲 早生李(一般社団法人 日本ワーキングママ協会 代表)大洲
そうですね。手軽ですし、操作も簡単ですし。

NTTドコモのPHOTO COLLECTION+も遠方の両親への写真共有に

北村 大輔(株式会社フォトクリエイト 教育写真事業本部長)北村
その点を含めて、今度は谷口さんに伺います。

当社のサービスでも「ファミリーページ」というものを設けて、遠方のご両親と園での子どもの様子を共有するような機能をこれからつけていこうと考えております。

家族のコミュニケーションを盛り上げていくことがこれから大事になっていくと思う中で、ドコモさんのサービス、フォトコレクションプラスでも遠方のご両親にお孫さんのフォトアルバムを送るというサービスの使い方も可能ということですが、実際にそのような使い方をしている方は多いのでしょうか?

谷口 徹哉(株式会社NTTドコモ ライフサポートビジネス推進部)谷口
そうですね、フォトコレクションプラスの利用シーンをいくつか紹介できればと思います。
それから、実際にお客様からの声も紹介させていただきます。

おすすめポイントとしまして、働いているお母さんが写真を撮ってもアルバムを作る時間がなかなかないということがありますが、スマホで撮って通勤電車の中などでフォトブックを作りそのまま簡単に注文できるという利用シーンであったり、お子さんの日々の成長を記録として思い出を形に残せるという利用シーンであったり、遠く離れた両親になかなか会いに行けないのでフォトブックをプレゼントするという利用シーンを想定しています。

実際にお客様から頂いた声としましては、「実家の両親に子どものフォトブックを送ったら想像以上に喜んでくれて、今では毎月まだかまだかと催促されている」「両親に子どものフォトブックを送ったら、いつも持ち歩いて友達に孫の自慢をしている」という声や、お父さんが「子どもが大きくなったときに『パパありがとう』と言ってもらうために毎月フォトブックの作成を頑張っています。将来渡すときを想像すると今からドキドキです」という言葉もあり、中には「子どもが実際に保育園や幼稚園で描いた絵や作った作品を写真に撮って、フォトブックを子どもの作品集にしています。これなら見やすくてずっと残しておけます」という声もあります。

お子様の成長記録という利用シーン以外としては、会社の送別会で応援の写真を撮りみんなで寄せ書きをしてプレゼントしたという声も頂いております。

写真を共有し振り返ることのメリットとは

北村 大輔(株式会社フォトクリエイト 教育写真事業本部長)北村

ありがとうございます。最近はスマートフォンで写真を撮るお母さんが増えてきているということですよね。
そのスマートフォンを活用してフォトブックを作れるというサービスは、素敵なサービスだと思います。

もともとは学校写真のように教室の壁張りで封筒に番号を書いて注文するようなサービスを、インターネットでいつでもどこでも買えるようにしていくということがスナップスナップのポイントですが、今後は我々としてもスマートフォン上で運動会や発表会等の行事の写真を注文していただいたり、当社は撮影したデータを半永久的に保存するというサービスをしておりまして、そこで購入していただいた写真からフォトブックにつなげたり、おじいちゃんやおばあちゃんへ共有したりするサービスにつなげていきたいと考えております。

最後に、田澤先生に質問です。

当社は、家族のコミュニケーション促進や園の様子を保護者の皆さんにお伝えするサービスをこれからも行っていきたいと思っています。

一方でドコモさんは、主に家庭で撮られた写真を遠くの家族と共有して家族の絆を深めることに役立てようとしていらっしゃいます。
こうした遠方の家族と子どもの様子を共有することで生まれる効果や、幼児教育の中でこうしたサービスに期待したいことがありましたらお話いただけますでしょうか

田澤 里喜(玉川大学 教育学部 乳幼児発達学科 准教授)田澤
まず、家族に関していうと、僕がいつも言っていることですが、写真は記録として当然残りますよね。残るので振り返ることができる。当たり前のことですけど。

「ああこんなに小さかったんだ」とか「このときまだしゃべっていなかったよね」とか言いながら、今の子どもを肯定的に受け止めることができるのが写真の持っている力かと思います。
だから、先ほどドコモさんが紹介していたフォトブックだと、振り返ることができるのがすごくいいと思います。

もう一つ、幼児教育という点になると、今までこのように幼稚園や保育園が企業さんと何かをすること自体がなかったんですよね。
言い方は悪いですけど、「井の中」といいますか、団体としてはもちろん一生懸命やっていますけど、コラボレーションする中で保育のことがもうちょっと理解されるといいのかなって思います。

北村 大輔(株式会社フォトクリエイト 教育写真事業本部長)北村
やはり我々のような企業の立場からも、幼稚園さんの方へ課題や懸念されていることを伺ったうえで反映させていくということが大事だということですね。
ありがとうございました。


Soeko
Soeko
2人の娘を持つ働くママ。 「こころとからだの健康」をテーマに学生時代から運動指導を行い、現在はヨガのインストラクターとして活動する。大学院での研究内容が「産後ママのメンタルヘルスと運動の関係」だったことや、自身の妊娠出産を機に、産前産後のケアについても学びママや子どもたちのためのヨガクラスも担当している。私生活では、頑張りすぎない自然派生活が目標。