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子育て・教育

親子で楽しみながら交通ルールを守れるようになる方法とは

親子のじかんを楽しみながら自転車の交通ルールを学ぼう!

幼稚園の送迎、近所への買い物、通学、通勤など、私たちの暮らしにとっても便利な自転車。
たくさんの人が気軽に、ライフスタイルに密接に活用しています。

けれどもその反面、利用者の交通ルールの認識の甘さや、マナー違反、ルール違反が目立ち、悲惨な交通事故があとをたちません。

自転車利用者はもちろん、自動車ドライバーや歩行者など、他の通行者も……みんなの安心、安全な暮らしを守るために。

私たちママから大切な子どもたちへ、保護者としてできること、取り組む方法などをご紹介します。

6歳の子どもでも一人で交通ルールを守れますか?

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自転車に関する道路交通法では、子ども乗せ自転車でママの後部座席に同乗できる年齢は『1歳~6歳』と制定されています。

小学1年生のころと言えば、子どもたちは一人で自転車に乗り、保護者の同伴なしでも近所の公園やお友達の家に遊びに出掛けるようになります。

一人で自転車に乗れるようになるということは、行動範囲も広がり、保護者の同伴がない時には、交通状況や日常のなかでも、さまざまな自己判断をせまられる、ということです。

子どもたちの成長の過程で、だんだんと自立していく中で、自転車のルールの他にも教えるべきことが、実にたくさんあるんです!

  • 交通ルールが守れるか?
  • 門限が守れるか?
  • やっていいこと、悪いことの判断基準を守れるか?

などなど、保護者としては不安と期待の気持ちでいっぱいになりますね。

これらのお約束を守り、安全に自転車ライフを楽しむために、実際に私がおすすめしている親子ワークショップをご紹介します。

自宅周辺の道路マップを作るワークショップ

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親子で自宅周辺を探検し、いろんな生活道路を観察します。

  • 道路標識の有/無
  • 歩道のある場所、幅
  • 車の交通量

など、事前に確認する項目を決めて、探検します!
実際に歩いてみることで、ゆっくり再確認することができます。

このワークショップの良いところは、「通っていい道」と、「通らないほうがいい道」を決められることです。

特に小学生の間は、進級するごとに注意点を変えたりしながら、「1年生の間はこの道は通らないでおこう」とか、「2年生になったらまたリサーチをして一緒に考えよう」とか、安全管理はもちろんのこと、防犯上でも、我が子が日ごろ利用している道、行動範囲を把握しておくことはとってもいいことだと思います。

親子で自宅周辺を探検して、オリジナルの交通安全マップを作ってみませんか?

入学前の春休み、夏休みの自由研究、秋の交通安全週間、シルバーウィークなど、ちょっとした休日の遊びにもぜひチャレンジしてみてくださいね。

「本当の所要時間」を計ってみよう!

交通マップとバスのイメージ画像

自転車事故の多くは、信号無視、一時停止無視、前方不注意など、ルール違反が原因で起こっています。
ではなぜ、私たちは、知っているはずのルールとマナーをしっかり守ることができないのでしょうか?

私は、「おやこじてんしゃべんきょう会」を多数開催してきた中で、これだ!という結論に行きつきました。

事故を予防するために一番気を付けるべきこと。
それは、「急がないこと」です。

そして、その「つい急いでしまう」落とし穴を見つけました!
あなたの「(予測)所要時間」は本当に正しいですか?ということです。

「(急げば)10分で行けるかな?」と予測していませんか?
日ごろ忙しいママだからこそ!よくよく振り返ってみると、通園・通学・通勤時間は最短最速でイメージしがちです。

本当にちゃんと、交通ルールを意識して自転車に乗るということをしたら、どうでしょう?
全部の交差点で、ピタっと足を止めて停車する。
黄色信号も余裕をもって止まる。

そうしたら、実に80%もの保護者から、「思っていたよりも所要時間が延びた」との回答がありました(※おやこじてんしゃべんきょう会調べ)。

「急ぐ」ということを習慣化してしまっていることが、「ついつい」の違反の背景にあります。
これは、自転車に関係なく、朝の徒歩での通学時間、日々の家事スケジュールなどにも言えます。

頑張り屋さんのママほど、過密にスケジュールを入れてしまいがち。
時間管理をしっかりして、いつも気持ちに余裕を持つことが一番のマナーアップなのかもしれません。

「標語」を有効に使おう!

上の写真は「おやこじてんしゃ勉強会」でお伝えしている、おやこじてんしゃ「10のやくそく」です。

自転車の安心と安全のためには、ルールとマナーを「習慣化」することが一番!

我が家で実際に活用している「10のやくそく」をご紹介します。

おやこじてんしゃ10のやくそく

1:おやこじてんしゃはお店の人に相談して選ぼう。「BAAマーク」と「幼児2人同乗基準適合車マーク」のついているものが推奨です。
2:初めて運転する前に広い場所で練習しよう。
3:ヘルメット・シートベルトは必ず着用!
4:乗り降りは平らな場所でゆっくりと。
5:乗せるのは荷物から。降ろすのはこどもから。
6:歩道は歩行者優先。すぐに停車できる速度で!
7:運転中はケータイ・イヤホン絶対NG!
8:雨が降ったら傘でなくカッパ
9:ハンドルから手を離さない
10:移動だと考えると焦る。おやこで楽しむ時間と考えよう。

自転車の安全運転・交通ルールについて家族会議を開催しよう!

まずは家族で安全や命の大切さについて話し合ってみましょう!
パパも、ママも、子どもも、おばあちゃんもみんなで交通ルールを守って自転車に乗り、子どもたちの安全意識を高めましょう。
 

1.1か月ごとに取り組むテーマを選びます

パパ:シートベルトは必ず着用!
ママ:乗せるのは荷物から、降ろすのは子どもから。
中学生:運転中のイヤホン禁止。
幼児:ヘルメットをかぶる。

2.お出かけする前に目に留まるような場所に掲示します

意識して取り組む。

3.できましたシールなどで自己評価表にする

経過・成果を家族で共有する。

4.月末になったら振り返りとフィードバック会

月替わりごとにテーマを変えてもOK。
無意識でもできるようになるまでやる。
良いマナーを身につけ、習慣にする。

この「10のやくそく」の他に、オリジナルの約束を作るアレンジでもOK!
数か月から1年の取り組みでも、自然にできるようになる習慣が身につきます。

おやこで自転車のルールとマナーを再確認するのにおすすめのサイトです。
OGKスペシャルサイト

このように、小さなお子さまも一緒にクイズをしたり、イラストを見たりしながらイメージしたり、家族みんなで取り組むことで「習慣」として身に着けることができます!

「知る」だけでなく「できる」ようになる!

女の子の笑顔とピースサインのイメージ画像

まずはルールやマナーを知ることは大前提ですが、知っただけで終わらないこと。
これは、自転車に限らず、お勉強でも同じことが言えますね!

「基本を知った上で応用することができる」をゴールに設定しましょう。
ゴールまでの道のりにあるハードルは家族で共有し、家族協働でルールを守る習慣化をすること。

親になったらもう一度自転車を学ぼう!
学ぶことで守れる命がある!

大切な子供たちの命を守るために、ママ目線で、保護者目線で、子どもたちと一緒に、自転車のルールとマナーを定期的に見直しましょう!!

 


吉村 なお
吉村 なお
◆26歳で母になり、年子兄弟の子育てをしながらママコーディネーターとして独立。 ◆ママのワークシェアや協働を実現すべく2013年“ママコミュニティ マムライト”を立ち上げる。 ◆2015年4月 “関西美活”のマネージャーに就任。1500名を超える女性コミュニティの広報・企画・運営を行う。 ◆2017年12月 法人化。 「Honne合同会社」を設立。
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