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暮らし・生活

実はあまり知られていない、自転車で歩道を通行してもよい3つの条件

・この記事は自転車で歩道を徐行する事をおすすめするものではありません。
・お子さまも含め自転車は車道を走行する事が基本です。
・法律を順守して命にかかわる危険があってはなりませんので、この記事を掲載しています。
・この記事に書かれた「3つの条件」がそろっても、歩道を徐行できない自転車もあります。
・この記事で「自転車」としているのは道路交通法で定める「普通自転車」を指します。
・車道を自転車が安心して走行できる社会になるように
 道路を使用する全ての人が考えて行動できる事を願います。

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道路交通法上、自転車は「軽車両」と位置付けられており、歩道と車道の区別のあるところは、原則車道で、左側に寄って通行しなければいけない。
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…というように、これまでの自転車に関する法律の改正を重ねるごとに、「自転車は車道を走るもの」ということは、すでに広く周知されているかと思います。

けれども、子ども乗せ自転車や、児童の自転車利用についての現実では、車道を走るほうが危険ではないのか?という不安をお持ちの方もまだまだ多いはず。

実は!意外と知られていない、例外ルールがあるのをご存知でしょうか??

自転車が歩道を通行してもよい条件とは?

先にも述べた通り、自転車は原則、<車道>を走らなければなりません。
ですが、下記の3つの条件に合えば、例外的に<歩道>を通行することができます。

気軽に、誰にでも、乗ることができる自転車だからこそ!
親子、家族、みんなで今一度、確認しましょう!!!

1.道路標識等で指定された場合

おやこじてんしゃプロジェクト自転車と歩行者の標識

先日ご紹介した「自宅周辺・自転車通行MAP」を作成するときにも、自宅周辺にこのような標識がないか探してみてくださいね。

「自宅周辺・自転車通行MAP」についてはこちらの記事をご参照ください。
親子で楽しみながら交通ルールを守れるようになる方法とは~自宅周辺の道路マップを作るワークショップ~

2.運転者が13歳未満、または、70歳以上の高齢者の場合

おやこじてんしゃプロジェクト 自転車に乗る子ども

やはり、小さな子どもや高齢者にとっては、車道を走ることのほうが危険です。
明確な年齢制限があるので、
保護者としては、13歳になるまでに、子どもが自転車のルールやマナー、安全について自己判断できるよう、交通安全の指導が必要と言えます。
また、ご家族で70歳以上の高齢者で自転車を利用される場合は、無理に車道を走らず歩道を通行して良いということを教えてあげましょう。

3.運転者が一定程度の身体の障害を有する場合

以上の3つの条件の他……

  • 車道又は交通の状況からみてやむを得ない場合
  • 歩道に歩行者がいない場合

なども、自転車は運転者の年齢や道路標識等の有無にかかわらず、歩道を通行できる。
とされており、現状の道路交通法では、自転車利用者にも歩行者にも安全と利便性に配慮したルールが制定されています。

自転車も必要とあらば、安全に歩道を通行することができます。

自転車と歩行者…どっちが悪い?!

人々の交通利用について、安心、安全を守るための一つの基準となる道路交通法ですが、その解釈のほとんどを私たちは知りません。
そして、悲惨な交通事故も後をたちません。

自転車は「原則、『車道』を走らなければならない」というひとつのルールがあるように見えて、例外的に『歩道』を通行することが認められている、という現状で、自転車利用者と歩行者、それぞれの視点で考える「ルール」や認識に違いがあるのでは?!

自転車利用者のマナーアップ

おやこじてんしゃプロジェクト 自転車のイメージ画像

「自転車が(例外的に)歩道を通行してもよい」ということの意味をもっと理解すべきです。

自転車=軽車両(車)であることから、原則(本来は)、車道を走るべきだが、条件・状況によっては、歩道(歩行者専用道路)を通行してもよい。

…ということで、歩道を通行する際は歩道の通行ルールとマナーを守らなければなりません。

歩道は、歩行者専用道路であって、歩行者の進行を無理に妨げたり危険な目に合わせるようなことはしてはいけません。

もちろんですが、歩道では

  • 歩行者に危険が及ぶようなスピードを出しての走行は不可!
  • 歩行者の無理な追い越し、ベルを鳴らしての追い越しも禁止!

です。

歩行者のマナーアップ

おやこじてんしゃプロジェクト 歩行者のイメージ画像

交通利用者の中で最優先される「歩行者」であるあまりに、歩行者としてのルールとマナーを軽視しがちであると言えます。

  • 信号無視、2車線以上の道路の無理な横断は厳禁!
  • 右と左を見て、車が走って来ていないかを確認する。
  • 携帯やスマホ操作は厳禁!

横並びになって道をふさいだり、おしゃべりに夢中になるのも、「ながら」歩行です。
歩道は歩行者専用とはいえ、不注意に歩いていいという意味ではありません。

歩行者も、危険予測や譲り合いの精神を大切にし、周りの交通の状況をよく見てつうこうするのも一つのルールだと言えます。

自転車と歩行者が安心・安全に交通利用ができるように…。
ルールを正しく理解して歩道をシェアするには、みなさん一人一人のマナーアップが必要です!

自転車のマナーアップ、おやこじてんしゃ勉強会で親子で一緒に学ぼう!

勉強会で学ぶ子どもの手のイメージ画像

私たち、子育て中の母親が、日ごろ、通園、通学、通勤に利用する子ども乗せ自転車。
エコで健康的、便利な乗り物である反面、利用者の認識の甘さにより、日々事故と隣り合わせの現状でもあります。

私たち保護者が学び、実行し、そして子どもたちへ語り継いでいくことで、いつか、近い未来では、悲惨な交通事故をゼロにすることができます。

自転車で歩道を通行する時はもちろんのこと、歩行者であるときもマナーアップ!!

  • 交差点ではどうすればいいのか?
  • 白線の意味は?
  • スピードは?
  • 子ども乗せのルールは?

など、日常生活における注意点を定期的に見直しましょう。

おやこじてんしゃ勉強会とは

子ども乗せ自転車ユーザー(保護者)が運営する「おやこじてんしゃプロジェクトbyOGK」は、子ども乗せ自転車での事故ゼロを目指し、勉強会等を開催しています。
活動趣旨に賛同いただいた自転車関連の企業の支援で運営し、勉強会などへの参加費はかかりません。

「おやこじてんしゃ勉強会」とは、研修を受けた保護者がファシリテーター(進行役)となり、「自転車のマナーアップ」について保護者目線となって考える勉強会です。自転車利用者に限らず、車送迎で自転車に乗らない保護者にもぜひ学んでもらいたい!という内容。

実際に参加したママたちが「学んでよかった!」「子連れで参加したい!」との感想を多数寄せており、とっても好評です!
開催スケジュールのお問合せや開催依頼など、お気軽にお問合せくださいね。

※現在はリアル会場での開催は予定していません。


吉村 なお
吉村 なお
◆26歳で母になり、年子兄弟の子育てをしながらママコーディネーターとして独立。 ◆ママのワークシェアや協働を実現すべく2013年“ママコミュニティ マムライト”を立ち上げる。 ◆2015年4月 “関西美活”のマネージャーに就任。1500名を超える女性コミュニティの広報・企画・運営を行う。 ◆2017年12月 法人化。 「Honne合同会社」を設立。
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