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猛暑を過ごす妊婦さんに取り入れてほしいカラダケア~3児のママ理学療法士はな先生コラム

妊娠中は体温を上昇させるホルモンの影響や、皮下脂肪の増加、胎児の成長も相まって「とにかく…暑い!」と感じているプレママさんも少なくないはず。
ただでさえ猛暑、酷暑と言われる夏の期間、過ごし方に悩むこともあるかもしれません。

そこで、3児のママでもある理学療法士さんから、暑い夏を過ごす妊婦さんに知っておいてほしいことを3つお聞きしました。

INDEX

  1. 足首を冷やさない
  2. 安産はお風呂から
  3. 尿漏れを恐れない


理学療法士・女性のための整体サロンはな*いちご/花井 沙野佳さん
自身の妊娠・出産の経験から、身近に女性のライフスタイルに沿ったカラダとココロのケアができる場所の必要性を感じ、13年間の病院勤務の理学療法士生活にピリオドを打ち、女性のカラダ、骨盤帯、子宮について学び直し、自宅サロンを開業。ピープル×ともえスクールのオリジナル両親学級「オンラインプレパパ・ママ会」でのお世話の姿勢レクチャーが好評。小4・小1・0歳 3児のママ
https://www.instagram.com/hana_ichigo38/

1.足首を冷やさない

暑くなってくると、サンダルを履く方も増えてきます。
ですが…妊婦さんにサンダルはおススメしません!
理由は『冷えるから』です!

冬とは違って冷え対策を意識しなくても大丈夫、と思っていませんか?
妊娠前と同じような夏の過ごし方をしていると、知らず知らずのうちに、赤ちゃんの居心地を悪くしてしまう原因を作ってしまっているかもしれません。

『頭冷足熱』
という言葉を聞いたことありますか?

東洋医学では『頭は冷えた状態、足は暖かい状態』が、カラダにとって良いとされています。

足元が冷えていると全身の血流がうまく回らず、母体の血流が滞るだけでなく、大切なお腹の赤ちゃんへの栄養供給もうまく回らなくなってしまいます

さらに、逆子の原因はほとんどが『冷え』から起きていることをご存じでしょうか?

赤ちゃんの頭は冷たく足元が暖かい状態なので、頭は暖かい方に引き寄せられ、足元は冷たい方に引き寄せられてしまうのです。
磁石のS極N極と同じですね。

しかし現代人は、頭を使うことが多く、たくさんの情報を見たり考えたりと常にカッカして頭が熱い状態に、そしてサンダルや冷気で足元を冷やした、そんな状態の女性が多いのが事実です。

そうするとお母さんの暖かい頭側に赤ちゃんの冷たい頭、冷たい足側に赤ちゃんの暖かい足が引き寄せられてしまうのです。
そう、その状態が『逆子』です。

寒さを感じるほどではないと思っていても、クーラーなどの『冷気』は下にたまるので、自分で思う以上に足元が冷えていることはあります。

そんなこと言っても、この暑い中靴下なんて履いてられないー-!
と反論したくなるプレママさんもいますよね。
私も8月に出産したので、分かります(笑)

暑くて靴下なんて履いていられない、というプレママさんにおススメしたいのが、シルクや麻のレッグウォーマーです!
夏でもさらっとしていて暑苦しくなく、つま先は出しているので熱も篭りません。

パンツスタイルでもレッグウォーマーはおススメです。
オフィスや電車、スーパーの買い物など、人が集まる場所は冷房も強めで足元が冷えます。
足首を保温することで安産に近づきますよ。
ぜひレッグウォーマー試してみてくださいね!

2.安産はお風呂から

安産の秘訣って何でしょう?
骨盤ベルト?骨盤体操?マタニティヨガ?呼吸法?有名神社のお守り??

それは…とにかくお風呂に入ること!

妊娠中のトラブルの多くは、体の冷えとホルモンバランスの乱れが原因です。
そして妊娠中に体の冷えとホルモンバランスの乱れを原因としたトラブルを経験した方は、お産も産後のスムーズとは言い難い人が多いのが事実です。

なぜなら、体やココロの不調はずっと積み重ねていくものだから。
何なら、妊娠前からの積み重ねが根っこにあったりもします。

暑いし、忙しいし、面倒くさい、とシャワーで済まさずに、妊娠前からお風呂に入りましょう!

東洋医学では人の体は「気・血・水」によって成り立っていると考えます。(ここでは詳しい説明を省略します。)
つわりは妊娠前にどれだけ「気・血・水」が大きく保てていたか、また血液から作られる「母乳」にも関わってきます。

水分も血液もカラダが温まってないと巡らないのです。
温めるとお腹の張りがラクになる、そんな経験をした方もいるかもしれません。
子宮の張り、筋肉の緊張は温めることで緩みます。

便秘は腸の動き、内臓は副交感神経が優位に働いてくれると動きます。
妊娠中は子宮が硬く下に落ちて腸を圧迫してしまうことが、便秘の原因になっています。
妊娠中に悩む『浮腫み』もカラダの巡りの滞り、不眠は交感神経と副交感神経神経のスイッチの切り替え、そして逆子のほとんどの原因は冷え…。

どうでしょうか?
お風呂に入らない理由はない!

カラダを温め、巡らせていきましょう。お湯の温度は38〜40度くらいのぬるめで、ゆったりとリラックスしてお風呂タイムを楽しんでくださいね!

3.尿漏れを恐れない

「尿漏れ」に悩んでいるプレママさん、いませんか?
いつもより水分を多くとる夏、薄着になる夏…。
幸せそうに見えるマタニティさんが、まさか尿漏れに悩んでいるなんて…妊娠前は想像もしなかった女性もいるはずです。

尿漏れ対策として『骨盤底筋群を鍛える』ことも大切ですが、【鍛える=力を入れる】
だけではなく【緩める=力を抜く】ことも実は必要です。

会陰切開対策として会陰マッサージをしている方もいるかもしれませんが、尿漏れ対策にも会陰マッサージや膣マッサージが有効です。
(お腹の張りがある方や医師から許可が出ない方はムリせずに。不安がある方は自己判断せず、産院で相談してみましょう)

そして物理的に、おしっこを膀胱に貯めないことも簡単にできる対策のひとつ。

妊娠後期は大きなお腹に膀胱が押され、昼夜問わず頻尿になりがちです。
お腹も重たく、腰痛や恥骨痛などにも悩まされ、都度トイレに立つのを
億劫に感じるかもしれませんが、無理ない範囲で体を動かしていくのも忘れないようにしてくださいね。
(尿漏れを恐れて、水分を極端に控える、ということは体にとって良いこととは言えません。)

オンラインプレパパ・ママ会とは?

40周年を迎える乳幼児玩具・育児用品メーカー【ピープル株式会社】と、出産準備・親子の学び場【ともえスクール】が共同で開催するオリジナルの両親学級。
2022年6・7月に開催した『沐浴編』『授乳編』には延べ約900名のお申し込みをいただき、参加者からは「リアルな産後がイメージできた!」「漠然とした不安が減った」と多くのプレパパ・ママに好評でした。2022年秋にも開催が決定。

▲前回開催の様子。チャットで感想や疑問のシェアができるのもオンラインプレパパ・ママ会の楽しみのひとつ。不安に感じているのは自分だけじゃない!と分かるだけでも、妊娠中の気持ちがラクになりますよ。

ママ理学療法士・はな先生によるお世話の姿勢レクチャーが受けられるオリジナルの両親学級に興味がある方は、まずオンラインプレパパ・ママ会のLINE公式アカウントを『友達追加』して情報を受け取ってください。
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ともえ編集部
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