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子育て・教育

自治体が保護者のかわりに子供を送り迎え。保育の新しい形「送迎保育」とは

保育の新しい形「送迎保育」とは

今年度の認可保育園の入園可否が決まり、待機児童が大きな社会問題になっています。

これに対して、自治体も手をこまねいているわけではありません。
最近導入されているのが、「送迎保育」。
駅前など決まった場所で子どもを預かり、そこから離れた保育園へ送迎するサービスです。

送迎保育ステーション 千葉県流山市の場合

子供が描いたお母さんのイラスト

送迎保育の先がけとも言えるのが、千葉県流山市。
都心へ電車で20分のベッドタウンですが、豊かな自然が残る「都心から一番近い森のまち」が、キャッチフレーズです。

ウェブサイトには、「母になるなら、流山市」とも書かれています。
現在30代、40代の子育て世代の人口が最も多いため、子育て支援にも積極的に取り組んでいます。
その一つが、「送迎保育ステーション」です。

このシステムには、2つの目的があります。

1つ目は、自宅から園までが遠い、もしくは開園時間内では送迎が難しい保護者のため。
2つ目は、交通の良い園に希望者が集中しがちで、そうではない園は定員が割れることもあることから、園児数のアンバランスを解消し、待機児童を減らすためです。

「送迎保育」というと、駅前の一角を集合場所としてバスに乗降する、そんな流れを想像していましたが、流山市の場合は少し違います。

駅近くの複合施設内保育園2か所が、集合場所。
朝は7:00から8:00の間に預け、夕方は16:00から18:00の間に迎えに行くのが基本です。

8:00までに来た子どもたちは、バスに乗ってそれぞれの園に向かいます。
市内すべての園が、送迎対象になっています。

バスが出発するまでや保護者の帰りを待つ間、子どもたちは絵本やブロックで遊ぶなどして過ごします。
必要であれば、平日最長21:00までの延長保育もでき、「二次保育」の機能も備えています。

市内すべての園をつないでいること、拠点が駅前のビル内という立地条件の良いこと、1歳児からの利用が可能なこと、これらが支持されている理由でしょう。

最近では、神奈川県横浜市・埼玉県草加市・埼玉県三郷市などでも導入しています。

送迎保育は、首都圏を中心に広がりつつあります。
2016年度中には、待機児童数が全国最多の東京都世田谷区でも、導入予定です。

千葉県流山市のウェブサイトはこちら。
流山市|都心から一番近い森のまち

病児保育のお迎えサービス 富山県富山市

親と手をつなぐ子供のイメージ画像

2016年2月、富山県富山市は、2016年10月をめどに、在園している保育園で園児が体調を崩した場合、市の保育士・看護師らが保護者の代わりに迎えに行き、拠点施設で引き続き預かる「お迎え型」の病児保育を始めると発表しました。

市によると、自治体が病児の送迎に取り組むのは全国で初めてとのことです。
システム案は、このような感じです。

  1. 子どもが急に体調を崩し、保護者が対応できない場合、「お迎え」を依頼して保育士や看護師が園に出向く
  2. かかりつけ医の診察を受ける
  3. 保護者が迎えに来るまで、子どもは病児保育施設で過ごす

1回の利用につきタクシー代と受診料(医療費補助あり)のほか、2,000円を保護者が負担します(記事にはありませんが、事前登録が必要と思われます)。

森雅志市長は会見で、「女性が働く上で(子どもの体調不良は)大きなハードルになっていた部分だ。働くママの期待はあると思う。しっかり充実させ、全国に広げたい」と語っています。

元記事はこちら
保護者の代理が病児送迎 富山市、10月から新保育制度|北日本新聞ウェブ[webun ウェブン]

保護者の代わりに自治体が「送迎」を行うという新しい保育の形が、待機児童数の減少や母親が仕事を続けることに、一役買ってくれることを期待しています。


松原 夏穂
松原 夏穂
ヨガ講師兼フリーライター。 長男妊娠中にマタニティヨガを始めたのが縁で、ママ・ベビー・キッズ のためのヨガ教室を開講。また、子育て支援のNPO法人でのライター経験を生かし、フリーライターとしても活動。 2005年生まれの長女と2010年生まれの長男の二児の母。