ママの働き方

震災が変えた働き方、生き方。震災から立ち直って起業した3人のママのケース

東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故から5年が経ちました。

東日本大震災をきっかけに「働き方、生き方を変えた」という女性たち3人を紹介します。

3人は、2016年3月24日(木)に二子玉川ライズ(iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ)で行われるママ起業家フェスタ「MIRAI」11:30からのステージ「3.11で私は働き方、生き方を変えた!」に登場。
PowerWomenプロジェクト発足5年記念フェスタ in 二子玉川 2016.3.24 | ともえ

母子で避難している胸のうちや、夫婦で起業したことで得られたもの、東日本大震災が教えてくれたこと、今日からできる防災などパネルディスカッション形式でお話しいただきます。

ファシリテートするのは、日本財団でママ応援事業を手掛ける森啓子氏。

震災から5年。
変わらないもの、変えたこと、それぞれの経験談が、次いつどこで発生するかもわからない自然災害への備えとなることでしょう。

教育ママ・専業主婦から一転、事業主へ

Creative Living LAB 代表
阿部麗香(あべれいか)

Creative Living LAB 代表 阿部麗香(あべれいか)

現在は、女性に特化した市場調査やセミナー企画などを行う事業を手掛ける阿部麗香さん。
震災当時は福島県内の高層マンションに夫と息子の3人で暮らしていた、いわゆる「教育ママ」。

ひとり息子の習い事の送り迎えやPTA・地域活動で忙しい日々を送り、その充実した生活を気に入っていたそうです。

福島第一原子力発電所の事故をうけ、母子2人で右も左もわからぬ土地(さいたま市)へ転居。

明るい未来がまったく描けず、泣いてばかりの日々を送っていると、そこに息子さんが学校から持ち帰ってきた【笑顔で働きたいママのフェスタ】のチラシが阿部さんの目に飛び込んできたそうです。
そのチラシを手に後日イベント会場のさいたまスーパーアリーナへ。
そこから阿部さんの人生が大きく変わることになりました。

笑顔で働きたいママのフェスタについてはこちら
http://powerwomen.jp/festatype/2016/
https://tomoe.life/2905

フェスタ会場に軒を連ねていたのは、たくさんの起業ママたち。
各ブースでは自分の活動をPRし、イキイキと笑顔で来場者に話しかけています。
その活気溢れる光景に「目から鱗」「立ち止まってなんていられない」と感じたそうです。

パーティ文化をもつアメリカで生活していた阿部さんは、もともと勉強し取得していたテーブルコーディネートの資格を活かし、家庭や地域を明るい気持ちにするパーティ文化を日本に普及できないかと活動を開始しました。

その後、【笑顔で働きたいママのフェスタ】を運営する会社(株式会社コッコト)へ正社員として入社。
現在は事業主として独立し、ママの笑顔を増やすべく、企業とタイアップしたイベントやセミナーを開催しています。

夫婦で起業の道を。家族と地域を大切にした働き方を選択

株式会社アイナロハ
産後サポートままのわ
代表 渡辺 琴美(わたなべ ことみ)

株式会社アイナロハ 産後サポートままのわ 代表 渡辺 琴美(わたなべ ことみ)

「埼玉都民」
これはベットタウン埼玉に住んでいるものの、東京に通学や通勤し時間のほとんどを東京都内で過ごしている人を揶揄する言葉。

まさに「埼玉都民」だった渡辺夫妻。
早朝に家を出て、深夜帰宅する夫の大地さんは子どもとの時間を楽しむ余裕はなかったそうです。

そんな夫と共働きの琴美さん自身には、家事や子育ての負担が大きくのしかかっていたそう。
このままでいいのかな……と思っていた時の東日本大震災。
2人は夫婦で事業を立ち上げるという働き方を選択しました。

3月11日、都心の勤務先から帰ることができず、我が子に会えない不安な夜を過ごした「埼玉都民」は少なくありませんでした。
渡辺夫妻はたまたま子ども達と共に千葉県内のテーマパークで過ごしていて、家族全員が揃っていることの安心感のなか、大切なものがはっきりしたそうです。

「この街でもう1人生み、育てたい」という気持ちを応援します!を理念に、誰もが産後に必要なだけの人手を得ることができ、前向きな育児のスタートを切れる社会を目指し、2011年11月に株式会社アイナロハを設立。
2016年1月より神奈川県でもサポートを開始。

家族と地域を大切にした働き方を選択した渡辺夫妻は、今の生活を気に入っているそうです。
琴美さんのお腹には夫妻にとって第3子となる命も。

埼玉新聞:震災が変えた仕事観-東日本大震災5年-

阿部さんと渡辺ご夫妻の実体験は埼玉新聞「震災が変えた仕事観」として特集されました。

2016年3月11、12日「埼玉新聞」朝刊。

埼玉新聞朝刊

埼玉新聞朝刊

助けられる人から、助ける人へ。防災士としての1歩

転勤族ママを笑顔に「てんママ」代表
特定非営利活動法人 日本防災士会 防災士
鈴木亜紀子(すずきあきこ)

転勤族ママを笑顔に「てんママ」代表 特定非営利活動法人日本防災士会</a> 防災士 鈴木亜紀子(すずきあきこ)

現在、防災士として講座を開催したり講師としての1歩を踏み出した鈴木亜紀子さんは、「転勤族ママを笑顔に」をキャッチコピーに全国で活動する「てんママ」の代表。
もちろんご自身も転勤族で子育て真っ最中のママ。

出産前はNHK釧路放送局、NHK福島放送局、SEA WAVE FMいわきなど、地方局アナウンサーとして取材やレポートで走り回る日々を送っていました。

東日本大震災当時、転勤にて宮城県仙台市に住んでいた鈴木さんは、長男2歳、長女生後6か月の2人の子育て真っ最中。
手のかかる年齢の子育てのなか、わずかながら余裕が出来てきたことを感じ始めた矢先、仙台市内で東日本大震災にあいました。

震災後、どうにか落ち着いた生活を取り戻し始めた矢先の、東京への転勤。
東京へ来てからも震災の恐怖で外へ出かける事が困難だったり、不安から過呼吸の症状がでたりと、思うように動けない苦しい時期がありました。

外へ出かけられるようになると、その楽しさから、同じように転勤で大変な想いをしているママに役立つための活動、“転勤族ママを笑顔に「てんママ」”を立ち上げる原動力が生まれました。

3月24日(木)に二子玉川ライズ(iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ)で行われるママ起業家フェスタ「MIRAI」、11:30からのステージ「3.11で私は働き方、生き方を変えた!」では、「家庭で今日からできる 防災ミニ講座」もお話しいただきます。

もっとママに笑顔を。日本財団のママ応援

公益財団法人日本財団
ソーシャルイノベーション本部
国内事業開発チーム
リーダー 森啓子
(ママの笑顔を増やすプロジェクト担当)

公益財団法人日本財団 ソーシャルイノベーション本部 国内事業開発チーム リーダー 森啓子 (ママの笑顔を増やすプロジェクト担当)

「立ち上がれ!ママたち!」
底抜けに明るく話すのは「ママの笑顔を増やすプロジェクト (ママプロ)」を手掛ける公益財団法人日本財団の森啓子氏。

パートナー、家族、地域、仕事……ちょっと先輩なママの実体験に基づくアドバイスを後輩ママに伝える森さんの活動は、新たな出会いと共感を生み、ママの背中を後押しする。

ママ・子ども・農業・食・福祉、、、森さんの活動は立ち止まらない。
同じベクトルのサークルやボランティア活動をつなげ、支援しながら1つの大きな事業に育てている。

パネルディスカッションでは進行役として3人の体験談を引き出し、ご自身には日本財団のママ応援担当として思う事や、ここから先の5年についてお話しいただきます。

イベント概要

●日時
2016年03月24日(木)10:00~16:00
●会場
iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ(東急田園都市線 二子玉川駅直結 徒歩3分)
入場無料・お子様連れ大歓迎
親子コンサート、地域のママたちのマルシェ、お昼寝アート撮影会、いろいろな体験ブース……などなど1日楽しめるイベントです。

事前来場予約をすると、豪華プレゼントがもらえます!
事前予約はこちら → https://ws.formzu.net/fgen/S15335969/
※予約をしなくても入場できます。


宮本 直美
宮本 直美
PowerWomenプロジェクト代表
千代田区在住。福岡県生まれ、埼玉県育ち。昭和女子大学短期大学部卒業。

ベンチャー企業の経理職を10年経験後、第1子出産を機に退職。専業主婦になるつもりが、1年後に大好きだった経理の仕事を個人事業主(在宅ワーク)として再開。 子育てと仕事の両立の難しさに直面するたび「必要なものは自分でつくる」のポリシーのもと必要なサービスを事業化。
2011年の東日本大震災後は、ママの起業を応援すべくPowerWomenプロジェクトを立ち上げ、2000人の起業ママ・フリーランスママと共に活動中!
*メディア出演実績* NHK「おはようにっぽん」「金曜eyes」「特報首都圏」「企業の星」/TBS「Nスタ」/フジテレビFNNスピーク/ベネッセコーポレーション「bizmom」/日本経済新聞/朝日新聞/毎日新聞/読売新聞/フジサンケイビジネスアイ 他
*SNS*
インスタ tomoe.life
Twitter TomoeLife
Facebookプロフィールページ
ウェブサイト