お子さんの離乳食の時期が終わり、おむつも外れ、イヤイヤ期を卒業し、一人でできるこが増えてくると、そろそろお勉強のことが気になりはじめませんか?
どうやって取り組めばいいんだろう?
学校まかせでいいの?
やっぱり塾は必要?
授業についていけなくなったらどうしたらいいの?
漠然とした不安や疑問を抱えているママも少なくはないと思います。
そんなときは、先輩ママ・パパや特徴的な子育てで育ったお子さんたちの経験談を読んでみるのはいかがでしょう。
もしかすると、あなたらしい子育てがみつかるきっかけになるかもしれません。
今日は、「子供のお勉強がはじまる前に読んでみたい本5選」をご紹介します。
1.「強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話」
強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話 (一般書)/徳間書店
内容はまさにタイトル通り。
強烈な父親のもとで育ったホーツキ家3兄弟の長男によって書かれた本です。
強烈なオヤジのエピソードは思わず笑ってしまうものばかりなのですが、実はきちんとしたメソッドに裏付けられています。
たとえば、ホーツキ家にはさまざまな客人がやってきます。
ある日、家に帰ったら見知らぬイスラエル人が一人でてんぷらを食べていた、公園でジプシーキングスの名曲を完璧な演奏でながしていたおっちゃんが家でビールを飲んでいた、旅行好きの主婦、禅寺の和尚、豆腐屋のおっちゃん……。
さまざまな人の体験談や人生ストーリーを聞きながら、3兄弟は早くから自分たちの将来について考えるようになります。
どうしたら子どもの「知的探求心」に火をつけ、学びをおもしろくすることができるだろう?
それに対するヒントがたくさん。
家庭こそ最高の学びの場であることにも気付かせてくれる一冊です。
2.「下剋上受験」
中卒である著者と中卒夫婦のもとに生まれたその娘が、進学塾にも行かず超難関中学の桜蔭学園を目指した話。
著者だからこそ知る中卒の生活のリアル、そこから愛する娘を抜け出させたいという強い思いからはじまった壮絶な中学受験の様子が描かれています。
娘に勉強を教えるために、父親である著者も学習し、学ぶことの大切さ、おもしろさに気がつき、自然と視野も広くなっていきます。
子育てを通じ、親だって成長できるのだとあらためて気づかされる一冊です。
3.「バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える」
帯に書かれている「いつでも人は変われる」という言葉を体現したストーリー。
元不良少年が目指したのは、世界一の公立大学であるバークレー大学。
オタクっぽくて稼ぎの悪い父親が嫌いだった著者は、中学で不良グループに入り、高校卒業後はとび職につきます。
そんな彼が変わるきっかけになったのは、成功した父親の姿でした。
著者は、父親が不遇の時代にも絶えず努力し続けていたことを知り、自分もやりがいのある仕事につきたいと勉強をはじめます。
親の生きざまは、子育てにおいて最高の教科書なのかもしれません。
やる気さえあれば、勉強をはじめるのにおそいことはない!ということにもあらためて気づかされます。
バラバラだった家族が再生していく感動のドラマとしても読みごたえのある一冊です。
4.「お金・学歴・海外経験のない3ナイ主婦が息子を小6で英検1級に合格させた話」
英語のできないママが、高額の教材に頼ったり、インターナショナルスクールや英語教室に通わせたりせずにお子さんを小5でTOEIC920点、小6で英検1級と、英語ペラペラにした話。
著者であるタエさんは、すでにおうちで英語の取り組みをしているママたちの間では知らない人はいないほどのカリスマ的な存在です。
英語育児の指南書としてだけではなく、「とにかく賢い子に育てたい」というママの情熱さえあれば、不可能と思えることでも可能にできる、だから育児っておもしろい!そう思わせてくれる一冊です。
5.「ザ・ギフティッド」
14歳で高校を卒業し、カナダの名門大学5校が激しい争奪戦を繰り広げた大川翔くんの本。
5歳で父親の仕事でカナダへ引っ越し、9歳のとき、カナダ政府から「ギフテッド」として認定され、中学3年間を飛び級した大川翔くん。
天才児なんて縁ないわ、生まれつきでしょ?と思いがちですが、読み進めていくと、実は、大部分において両親の教えのたまものであることがわかります。
随所にちりばめられた「母さんのひとこと」も、「睡眠は大事。早く寝る。寝る子は育つ」など、決して難しいものではありません。
日々の積み重ねと努力、そして親子の信頼関係がなにより大切なんだなと気づかされます。
おわりに
子育てには王道も答えもありません。
でも、子育てのヒントはあるかもしれません。
いろいろな人の経験談に触れるのは決して悪いことではないでしょう。
大切なのは、うのみにしないこと。
少しでも参考にできることに出会えたらラッキー、くらいの気持ちで読んでみてはいかがでしょうか。
「勉強しなさい」よりもっと効果的な何かがみつかるかもしれませんよ。
- 伊藤 みき子
- やんちゃな男の子のアラフォーママです。 三十代、突然勉強に目覚め、結婚前にFP(ファイナンシャル・プランニング)技能士2級、英検2級、医療事務(医科)能力検定1級、ママになってからは簿記2級を取得しました。現在は育児をしながら英検準1級の勉強中です。息子とお出かけするのが大好きです。