子育て・教育

親子のコミュニケーション足りてますか?「足りない」と感じている親が7割以上

新生活に向けて考えたい、子どもとのコミュニケーション

2016年3月14日(月)に開催された、「スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー」。

その中で、スナップスナップを提供する株式会社フォトクリエイトが行った「親子・夫婦・保護者と先生のコミュニケーション実態調査」の報告が行われました。

※スナップスナップとは、幼稚園や小学校などのスクールでカメラマンが撮った写真を購入できるサービスです。
スナップスナップ|スクールフォト販売サイト

親子・夫婦・保護者と先生のコミュニケーション実態調査

この調査は、保育園・幼稚園・認定こども園の3歳クラスから小学校2年生の子どもを持つ保護者5000人を対象として、インターネットを通して行われたもの。

新学期を目前に、改めて子どもとのコミュニケーションについて考えるきっかけになるテーマですので、一部のデータを紹介します。

調査を監修した玉川大学の田澤准教授は、幼稚園の園長もされているそうです。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

親子のコミュニケーションが「足りない」と感じている保護者が7割以上

共働きと共働きでない親はほぼ半数ずつという中で、親子のコミュニケーションについて「子どもと話をする時間が足りない」と感じている保護者が7割以上いるという結果が。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

同じく、「子どもと園や学校での出来事について話をする時間が足りない」と感じている保護者も7割以上、「子どもに園や学校での出来事について毎日聞いている」という保護者は4人に1人という結果でした。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

また、「子どもと向き合って話をする時間」が平日15分未満の保護者が2割以上、園や学校について話す時間も、平日15分未満が約4割だそうです。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

これに対して、監修した田澤准教授は、「親が子どもとのコミュニケーションをもっととりたいと思うのは自然なことではないか」「むしろ足りていると感じている親に目を向ける必要があるかもしれない」とコメントしていました。

夫婦の育児に関するコミュニケーションも6割が足りていないと感じている

続いて、夫婦間での子どもについて話をする時間についてです。
こちらも「足りない」と感じている保護者が6割以上でした。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

子どもについて「毎日は話していない」という夫婦は約6割になるそうです。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

子どもについて話す時間は、半数以上が平日15分未満。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

この調査では、夫の育児参加への満足度に関しても質問されていました。

妻の3~4割が「夫の育児参加に不満を感じている」と答えています。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

こちらについては、田澤准教授は「社会に問題がある可能性がある」と考察していました。
「夫婦が話す時間が持てないのは夫の就業時間が長いせいかもしれない」「就業時間が長ければ育児参加への時間は少なくなり、妻の不満も増す可能性がある」とのことです。

園や学校から子どもの様子を共有してほしい保護者は7割以上

保護者と園とのコミュニケーションについても、7割以上の保護者が子どもの様子を共有する頻度を増やしてほしいと望んでいるそうです。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

特に「友達との関係」や「何かに失敗したところ」「何かをするまでのプロセス」など、日常の様子を望んでいる保護者が6割以上というデータでした。

スナップスナップ『親・子ども・先生 きずなプラス プロジェクト』メディアセミナー

これに田澤准教授は、「保育を伝える、可視化する」ことが重要だと指摘しています。
この背景には、保育者の過重労働から手が回らないという背景もあるそうですが、それを助けるツールのひとつとして、園や学校が日常の写真を共有することが提案されていました。

子どもとのコミュニケーションについて、見直したいこと

親子、子供のコミュニケーションイメージ画像

働く親にとって、お子さんとのコミュニケーションにたっぷり時間をかけるというのは難しいかもしれませんが、時間ではなく質を上げていくことが満足度に貢献するかもしれません。
また、夫婦間で直接会話をする時間が持てない場合は、メールなど他の手段でお子さんのことを共有するという手もあります。

我が家はまさにそんな感じで、子供の写真や動画を夫に送ることがよくあります。
園や学校についても、もしお子さんの様子をもっと知りたいと感じているならば、写真の共有を提案してみるのも手かもしれませんね。
お子さんとの話題が増える可能性大です。

今回のデータや田澤准教授のご意見を参考に、お子さんやご主人、園や学校とのコミュニケーションのとり方についてみなさんも見なおしてみてはいかがでしょうか。


Soeko
Soeko
2人の娘を持つ働くママ。 「こころとからだの健康」をテーマに学生時代から運動指導を行い、現在はヨガのインストラクターとして活動する。大学院での研究内容が「産後ママのメンタルヘルスと運動の関係」だったことや、自身の妊娠出産を機に、産前産後のケアについても学びママや子どもたちのためのヨガクラスも担当している。私生活では、頑張りすぎない自然派生活が目標。