イギリス発とは知られていない、人気の絵本シリーズはたくさんあります。
私はイギリスに住みながら子育てをしていますが、こちらの本屋さんのキッズコーナーはとても広く充実して楽しいです。
今回はそのイギリスで人気の絵本シリーズの中から、選りすぐりの5冊をご紹介します。
1.キッパー(Kipper)シリーズ
かわいい犬のキッパーを主人公にお話が繰り広げられ、おもちゃ箱やお誕生日など身近で楽しい話題が豊富なのが特徴。
やさしい絵とお話にほのぼのとした気分になる絵本シリーズです。
2.くまのパディントン(Paddington Bear)シリーズ
ロンドンのパディントン駅で拾われ、駅名にちなんで名付けられたくまのパディントンが主人公の絵本。
パディントンの生い立ち自体がおもしろく、不思議な気分になるお話ばかり。
パディントンがおとぼけキャラで、なんともかわいらしいシリーズです。
3.ペッパピッグ(Peppa Pig)シリーズ
イギリスでは日本のアンパンマンのように大人気で、絵本だけでなくグッズもたくさん販売されているのがペッパピッグ。
ぶたのペッパという女の子と弟のジョージが楽しいお話を展開してくれます。
ペッパは特にヒロインなどではなく、ごくごく普通の女の子。
家族やお友達が大好きで、ときには弟にお姉さん風を吹かせ、毎日を明るく生きている姿に、とても親近感を抱かせてくれます。
4.モグ(Mog)シリーズ
有名な絵本『おちゃのじかんにきたとら』の作者によるシリーズ。
わすれんぼうのねこが活躍するお話でこれまたほっこりします。
ページをめくるとイギリスにはお茶の時間は欠かせないのだな、と気づかされるシーンもあり、興味深いです。
5.グラファロ(The Gruffalo)シリーズ
こちらは今、イギリスで一番人気の絵本シリーズかもしれません。
グッズやシールブックなどの関連本もたくさん見かけるようになりました。
グラファロはとんちが効いていて、どんどん読み進められる絵本です。
この作者ジュリア・ドナルドソンは絵本作家にしては珍しく名前も非常に有名になっていて、グラファロシリーズだけでなく、たくさんの読みやすい絵本を描いていますので、機会があったら手に取ってみてくださいね。
外国の絵、考え方にふれ、多様性を学ぶ
いかがでしたか。
イギリスの絵本は、主人公がゆる〜い感じなのが共通点です(笑)。
人間は完璧ではない、違いもあるし失敗もある、そして私たちはそれを受け入れ許すこともできる、絵本がそんなことを教えてくれます。
日本語版があるものを中心にご紹介しましたが、お子さんと英語の勉強をしたい方は韻を踏んでいて楽しい英語版もたくさんありますので、ぜひチャレンジしてみてください。
絵本のよいところはお話だけでなく、絵も楽しめるところですね。
絵本は高額なものもありますので、必要に応じて最寄りの図書館でリクエストして借りるのもおすすめします。
皆さんも、ときには外国のゆかいな絵本に親しんでみてはいかがでしょうか。
- 川崎 裕子
- 2016年9月イギリスより帰国。茨城県出身。家族はカナダ人の夫と2012年生まれの娘。ライター業のかたわら、新卒以来勤めた会社を退職し起業に向けて準備中。また、娘のインターナショナルスクールのボランティア活動に精を出している。