ともえでは「ママ」「笑顔」「仕事」のサイトコンセプトのもと、笑顔で私らしく働くPowerWomen※の活動をご紹介します。
イメージコンサルタントとして全国各地で研修・講演を行い、青山学院大学で非常勤講師としてビジネスマナーを教える傍ら、司会者派遣業を営むなど幅広い事業を行う株式会社由美プロ 代表取締役 福島由美さんが手がけた業界初※となる小中学生向けスキンケア商品【コスメエンジェル】が発売間近…とのことで、お話を伺いました!10才でスキンケアは必要?という疑問に答えてくれた前編に続き、後編ではオリジナルブランド立ち上げまでの秘話をお届けします。
前編はこちら https://tomoe.life/12668
10才からのスキンケア【コスメエンジェル】誕生秘話
自身のお子さんの肌トラブルをきっかけに『小中学生向けのスキンケア商品が無いなら、自分で作ろう』と思いついた福島さん。
思い立ったら即行動!の福島さんは業界のリサーチのため、化粧品会社の製品開発部に勤める方にアポイントを取ると同時に、思いついたコンセプトを企画書にして持参。その後は実際に化粧品を作る製造会社を探し、創業者の苦労物語にビビッと共感したという製薬会社へアポイントを取り、プレゼンへ向かいます。福島さんの熱い想いと、他にはない新しいコンセプトに「すぐ商品化しましょう!」と猛スピードで話が進み、なんと企画を持ち込んでから2か月弱で、早くも最初の試作品が出来上がりました。
試作品を数名のお子さんに試してもらいながら、その後何度も試作、チェック、試作、チェックを繰り返します。知人友人のお子さんへのモニターを続け、成分がほぼ固まり安全性を確かめるためのパッチテストを経て、100名規模のモニターを実施することに。その際は実際に想いを伝えるべくモニター発表会も開き、また販売戦略を立てるためにコスメ事業部も立ち上げます。
▲モニター発表会の様子(写真左側が福島さん)
福島さんが語る「コスメエンジェル誕生物語」は公式Facebookページでも更新中!
https://www.facebook.com/cosmeangel10/
コンセプトを思いついたのが2016年7月、そしてモニター発表会を開いたのは2017年2月。わずか半年でゼロからオリジナルブランドが生まれるまでの道のりは、とんとん拍子に話が進んだように見えますが「やるべきことがたくさんあるし、思った以上にお金もかかった。」と福島さんは振り返えります。
化粧品をゼロから作ることがどれほどのことか素人には想像も及びませんが、肌に直接つけるものとして安心安全な商品作る過程や、ネーミングやパッケージを決めたり、販売用のwebページやパンフレット制作したりと、簡単に出来るものでないことはイメージができます。お子さんのため、という熱い想いだけでここまで出来るのでしょうか?
(左から二番目が福島さん)
「9年前の起業時から、マンツーマンのイメージコンサルティングを行ってきました。お客様にメイクしたり、信頼できる化粧品を紹介したりしてとても喜ばれた経験があり、いつか自社のオリジナル化粧品作りたいと思っていました。ただ最低3000本作らないと発注が出来なかったり、商品以外にもパッケージデザインや広告費まで見積もると1000万円は必要と言われたり、当時調べていく中でたくさんのハードルがあり断念しました。その後、ある化粧品の原材料を作っている会社から『初めてオリジナル化粧品を作るから社長にならないか?』とお声をかけていただきました。PRなどのお手伝いを始めたのですが、なかなか契約が進まず、社長と言う話も二転三転し、数か月後には白紙に戻ってしまったのです。」
結果的に活動の対価も貰うことが出来ず、痛い経験となったようですが、それでも福島さんはこう言います。
「ただ、その期間で化粧品業界のことやパッケージの重要性、売り方や売れ筋など、学ぶこともたくさんありました。
失敗で学んだこと、痛い経験がありながらも『いつか化粧品に関わりたい!』という夢を持ち続けていたことが、今回の【コスメエンジェル】につながったと思っています。イメージコンサルティングを通じて、内面を変える必要性はもちろん、外見も大事であることは
私自身強く感じていたことです。それにメイクは土台が大事、ぬりたくるより素肌がとても大切だという思いもあり【コスメエンジェル】のコンセプトを思いつきました。」
すべてが本業!すべてに全力!だから今夢がかなえられた
決してゼロからのスタートではなかったこと。わが子のために、という想いを支える経験があったこと。
福島さんがオリジナル化粧品を誕生させられた理由が納得に変っていきました。
過去にオリジナル化粧品を断念したという話にもあったように、化粧品の開発・販売には莫大なお金がかかります。
ターゲットがとても狭い【コスメエンジェル】は、大企業のように何千本と発注することができません。想いを汲んでくれ、小ロットでも製造できる会社との出会いもありましたが、実際のところ福島さんの会社として利益が出せるかどうか、事業として成功するかどうかの確約はありません。もちろん発売するまで売り上げはありません。
「開業して10年間、いろいろな仕事をしてきました。イメージコンサルティング、すごい会議のコーチ、子役タレント養成スクールのアドバイザー、テレビショッピングのキャスター、リボンバッグの販売、大学講師、不動産業、司会者派遣…。もちろんすべてがうまくいったわけではなく、中には利益が出ないものや微々たるものもありました。あれこれ手を広げずイメージコンサルティング一本に絞ったら?と周りから言われることも多々ありました。それでも10年間やってきた仕事があったから、様々な仕事の柱、収入の柱が出来たから今回好きな事業をスタートさせることが出来ました。」
▲パンフレット&webページ用の写真撮影会で。モデル&スタッフと商品を手に。
「【コスメエンジェル】の仕事は、単純に子どもが喜んでくれるのが嬉しくて…関わってくれているみなさんも「コスメエンジェルの仕事が一番楽しい」って言ってくれることが心から嬉しいですね。
最近は【コスメエンジェル】のことばかりお話ししてしまうので「いったい何が本業なの?」と聞かれることがありますが、私にとってはすべてが本業なんです。こっちが本業であっちが副業、と考えたことはなく、いただいた仕事すべてに全力投球します。対価以上のこと、期待以上のことをお返しすることは、プロとしてお金をいただいている以上当然のことです。また、たとえボランティアであっても自分でやると決めたからには納期があり、責任が発生します。きっちりひとりひとつお仕事の約束を守ってきたことで、この人だったら任せて安心と信頼していただき、また次のお仕事をいただけていると思います。」
‟想い“だけではできないことがある。それでも‟想い“がないと出来ないのも事実。
ひとつひとつ目の前のことに真摯に取り組むことで、必ず次の道が見えてくること、失敗や経験も夢を実現させる糧になる、福島さんのお話からそんな勇気をたくさん分けてもらいました。
全てに全力。だから楽しい!
そんな福島さんが愛をこめて作った【コスメエンジェル】はこちらのサイトからご覧いただけます。
http://www.cosmeangel.jp
- 渡邉 加奈子
- 娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
- ウェブサイト