子育て・教育

子ども包丁を買う前に!気軽に小さく始める『台所育児』のすすめ

「子どもに食に興味を持ってもらいたい!」

そんな想いから「子どもにお料理をさせたい」と考えること、誰でも一度や二度あるはずです。
食材に触れながら食への興味がわいたり、苦手なものも口にできるようになったりというはよく聞くエピソードは、子どもの小食・偏食に悩む親としては期待の持てる話だし、最近は『0歳から使える包丁』なども売られており、安心して使えそうな子ども専用のアイテムが気になることもあるでしょう。

ただ、便利な子ども専用グッズは割高なのが悩み…
この記事では「子ども包丁、買おうかどうしようかな…」と迷っている方に、オンラインおやこ料理教室を主宰し、3人の子どもと台所育児を楽しむ講師より「高い道具を買わなくても大丈夫ですよ!」と、お金をかけず気軽に小さく始める台所育児をご紹介します。

おやこ料理教室の先生にお話を聞きました!


おやこ料理教室 ひだまり
よしだ ゆうきさん
インスタグラム https://www.instagram.com/harapecoyuuki/

「9歳・7歳・5歳、3人の子どもがいます。
出産前は助産師、保健師として働いており、子どもについての知識はあると思っていました。でも、自分が妊娠・出産・子育てをしてみて思うようにいかないことばかりでした。
特に長女は繊細で食べない、寝ない、人見知り・・・学んだ知識ではうまくいかないことばかりで、落ち込むことも多くありました。そんな中、通い始めたおうち教室で出会ったママ先生のパワーで、子どもと料理すること、一緒に何かすることが楽しくなり、料理する時間を多くとってきました。味見がてら新しい食材を口に入れてみたり、たくさん会話したりする中で子どもの良いところをたくさん見つけることもできました。料理が苦手、好き嫌いがたくさんある、それでも食事の時間は一日三回やってきます。せっかくなら少しでも楽しんでほしいとの思いで、お料理を楽しむきっかけづくりを伝えています。」

親子ひろばで開催【子どもが主役になれる、おやこ料理教室】次回は2024年1月11日(木)10時から

子どもがハマる作業を任せよう!

「包丁で切ったり、ピーラーで皮をむいたりすることを台所育児の入り口のようにイメージしている方もいるかもしれません。でも見渡してみると、特別な道具を買わなくても、子どもができることってたくさんあるんです。」(よしださん)

12/26に親子ひろばで開催した【冬休み!おやこ料理教室 ~子どもが主役!簡単カナッペづくり~】の内容から、台所育児初心者におススメな、特別な道具を使わなくてもできる作業を紹介します。

【ちぎる】

「レタスやキャベツをちぎる、キノコを小さく分ける、海苔やスライスチーズをちぎる、などは1歳からでも任せられる台所仕事です。特別な道具も要りません。」(よしださん)

▲簡単カナッペづくりでは、大き目のドライフルーツをちぎって食べやすい大きさにしました。

【たたく】

「腕を振ってたたく、これは男の子も喜ぶ作業。」(よしださん)

簡単カナッペ作りのオンライン料理教室では、ナッツをめん棒でたたいて細かく砕きました。キュウリや長いもを叩いて浅漬けにするのも美味しいですよ。

「飛び散らないようにビニール袋に入れ、袋が破れないように、タオルで挟むのがポイント。どこにナッツがあるのかな?と想像してめん棒を振り下ろすこと、食材が細かくなる変化も観察してみてくださいね。」(よしださん)

【混ぜる】

「普段の食事で使っている、子ども用スプーンでOK。使い慣れた小さなスプーンのほうが握りやすいのでおススメですよ。」(よしださん)

▲簡単カナッペ作りでは、クリームチーズにナッツとドライフルーツを混ぜました。冷蔵庫から出したばかりだと固いクリームチーズも、室温に戻し混ぜているうちに柔らかくなる…そんな変化を「観察」「体感」することも台所育児の醍醐味。

▲よしださんのおススメは【取っ手のある軽量カップ】。取っ手があると握力が弱い子どもでも作業しやすくなります。

【盛り付ける】

「一人何個食べる?クラッカーは何枚必要?どのくらい盛ればクリームチーズが全員に行きわたる?ドライフルーツに偏りはない?どうしたら美味しそうに見える?など適量を取ってクラッカーに乗せる…盛り付けは意外と頭を使う作業なんです。」(よしださん)

【味見する】

「味見を楽しむのも台所育児の醍醐味!
生でも食べられる材料なら、お料理途中でも気軽に味見させられます。最初は堅かったドライフルーツも、クリームチーズの水分を吸って柔らかく味もまろやかに…調理前と後の変化も感じられます。」(よしださん)

危ない!ダメ!を減らして自由に楽しもう

「自分専用の道具があると、お子さんもお料理へのモチベーションがあがりますよね!ただ、年齢によって握力も変わるし、できることもどんどん変わります。

子どもが『これ切りたい!』と言っても、硬い食材だったり、切りにくい生肉だったりすると、断らざるを得ないことも…。
出番が少ないと『せっかく高い道具を買ったのに全然使わなかった…』なんて気持ちになってしまうかもしれませんよね。

子どもの気分が乗らないときや、やりたくないことを無理やりさせようとして、台所やお料理が嫌いになってしまうことは避けたいですよね。

できそうな作業をピックアップして『これをやってみない?』とぜひお子さんに提案してみてください。
味見だけでも、お料理に関心を持つきっかけになり、台所を覗きに来てくれたら大成功!」
(よしださん)

「それでもやっぱり子ども専用のお料理アイテムを揃えたいなと欲しいと思ったら、100円ショップを覗いてみてください。子どもでも扱いやすい小さくて軽量のお玉やトングなどがたくさんありますよ。」(よしださん)

よしださんのLINE公式アカウントでは、100円ショップで買えるおやこ料理に役立つ便利グッズ10選を無料でプレゼント!
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
https://line.me/R/ti/p/@190yuorj?oat__id=2886177

台所育児は気軽にはじめて長く続けよう

「わが家では1歳から、子どもたちにお米を研いでもらっています。正直、溢れたお米のほうが多いのでは…と思うこともありますが(笑)今は上手に研げるようになりました。乗り越えた今となっては『やらせて良かった』と心から思っています。

最初は小さな失敗がたくさんあるかもしれませんが、すべてが子どもにとって経験になります。
台所育児を通じて、知ることや考えること、観察したり調べたり、相手のことを思いやったりと、たくさんの経験をすることができます。

準備から作り上げるまですべての工程で子どもに関わってもらうのは親子ともストレスが溜まり続けにくいかもしれません。
ぜひ紹介した『子どもがハマる小さな作業』から始めてみてください。
お子さんと台所育児を楽しんでくださいね!」(よしださん)

親子ひろばで台所育児を始めよう

親子ひろばでよしださんが講師を務めるオンライン講座はこちら。

【無料・オンライン】1/11(木)10:00〜 冬休み!おやこ料理教室 ~アレンジが楽しい!今日のランチはカップ寿司~


子どもが主役になれる簡単な内容なので「できた!」の達成感も味わえる内容です。
季節のイベントに応用できるアレンジもご紹介。
炊いたごはんと卵があればOK。
まずはお気軽にご参加下さい!

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ともえ編集部
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