ずらっと並ぶ、子ども乗せ自転車。
幼稚園に通う親子さんの多くが、毎日子ども乗せ自転車に乗って元気に登園・降園しています。
ママにとっては、忙しい日々に必要不可欠の自転車ですが、大切な子どもの命を乗せて走る乗り物であることを忘れてはいけません。
特に、「子ども乗せ」に関する法律は保護者としてしっかり学ぶ必要があります。
ここでは、子ども乗せ自転車で通園するママさんに知っておいてもらいたい、子ども乗せ自転車に関する法律(道路交通法)を解説します。
「知らなかった」では危険?!意外と知られていない子ども乗せ自転車の法律
子ども乗せ自転車に関する法律(道路交通法)を知っていますか?
まずは基本的なことを簡単にまとめておきます。
- 子供乗せ自転車の運転者の年齢は16歳以上であること
- 一般の自転車への子ども乗せは1人まで
- 幼児2人同乗基準適合車の自転車への子ども乗せは2人可
これらは、一般的によく知られていることと思いますが、改めて確認してください。
ここからは、実際にママから寄せられる「よくある質問」をご紹介していきます。
Q:抱っこひもで抱っこしての走行はいいんですか?
A:前抱っこで自転車運転することは禁止されています。
おんぶでの運転に関しては、都道府県の条例により定められています。
地域の警察署へ確認しましょう。
私が住んでいる京都府の道路交通法では、確実に固定したおんぶでの運転は可とされています。
仮に、おんぶ運転がOKであるとしても、おんぶできる月齢はどうでしょう…?
調べてみると、抱っこひもやおんぶ専用ひもなど、ものによって適正月齢がさまざまでした。
早ければ生後4ヶ月頃が目安とされていますが、商品規格によっては7ヶ月頃(腰すわりの頃)を目安としたものもあるので購入前に要チェックです!
無理に前抱っこで自転車通園しているママをときどき見かけます。
「赤ちゃんを見てくれる人がいないから仕方ない」という話も聞きますが、本当にそうでしょうか?
生後4ヶ月未満の赤ちゃんを抱っこしての自転車通園は大変危険であることから、抱っこ運転は認められていないので、この4ヶ月という期間をどう過ごすかという対策も事前にしっかり考えておきましょう。
家族で相談して決めると、パパや家族の協力も得られやすいです。
誰かとお留守番をしてもらったり、協力が難しい日はバス通園にしたりと、みんなで対応できますね。
「6歳未満」をどうする?法律と幼稚園の大きなギャップ
Q:子ども乗せの子どもの年齢は何歳ですか?
A:6歳未満です。
子ども乗せの子どもの年齢は、「6歳未満」と道路交通法で定められていますが、実は、子どもたちは卒園を迎えるよりも先に6歳を迎えています。
例えば、我が家の二男は4月生まれですので、年長さん(5歳児クラス)とはいえ、4月の時点で誕生日を迎えて早々と6歳です。
「……え?!残りの1年間、卒園まではどうやって通うの~?!」というわけです。
この6歳未満という年齢制限は、子ども乗せ自転車の耐重量、積載量など、安全性を考えての目安を年齢で制限するものですが、幼稚園に子ども乗せ自転車で通園する親子の実際のライフスタイルを考えると、やや実情にそぐわないと感じます。
それでも現行の道路交通法では6歳未満という年齢制限が定められている以上、万が一にでも、事故や過失責任などを問われるような状況下になれば、事実上は違反と判断される可能性も……。
自転車に関する法律の改正
2015年6月、自転車に関する道路交通法の改正がありました。
「一定の危険な違反行為をして2回以上摘発された自転車運転者は、公安委員会の命令を受けてから3ヵ月以内の指定された期間内に講習を受ける」というものです。
違反行為の詳細については下記サイトをご参照ください。
これからも、交通の安全や自転車利用者の状況に応じて、自転車に関する法律はどんどん改正されていくことでしょう。
法が見直され、整備されているように、私たち自転車利用者も「一人一人がどのようにマナーアップに取り組むか?」を考えていく必要があります。
特に、歩道を自転車で走行するときは、歩行者を最優先し、歩行者の安全を確保したうえで通行することがお約束。
子ども乗せ自転車事故ゼロを目指して、保護者である私たちが自転車を学び、大切な子どもたちへルールとマナーを伝えましょう。
自転車で楽しく過ごそう安心・安全サイクルライフ|OGK
- 吉村 なお
- ◆26歳で母になり、年子兄弟の子育てをしながらママコーディネーターとして独立。 ◆ママのワークシェアや協働を実現すべく2013年“ママコミュニティ マムライト”を立ち上げる。 ◆2015年4月 “関西美活”のマネージャーに就任。1500名を超える女性コミュニティの広報・企画・運営を行う。 ◆2017年12月 法人化。 「Honne合同会社」を設立。
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