2016年度から始まった靴メーカーIFME(イフミー)✖️PowerWomen「こども想いのくつえらびアンバサダープロジェクト」も早2年目。各地でくつえらび勉強会を開催するマイスター&アンバサダー向けに、足と靴のインストラクター山田彩乃さんによるスペシャル講義が開催されました。
その内容は、すべてのママたちにとっても有益なものばかり!その内容を3回にわたりご紹介します。
第1回は、本プロジェクトの核とも言える「くつえらび5箇条」の中から、山田さんが特に大切なポイント2つを抜粋してレクチャーしてくれました。
両足で試着する理由と方法は?
2016年の立ち上げ以来、すでに60回以上開催され、参加者は500人を超えたくつえらび勉強会。この勉強会の中で必ず参加者の方々に覚えていただきたいのが、こどもたちの健やかな足の成長のために必要な「正しい子どものくつえらび5箇条」です。
- 必ず両足とも履いてみましょう
- 履きやすさと脱ぎやすさは?
- 適度な「あそび」はありますか?
- お子さまに負担のない重さですか?
- 今の季節に合っていますか?
これは、すべてのママたちに知っておいてもらいたい大切なポイント。
「その中でも特に覚えておいて欲しいのは(1)と(3)」と、足と靴のインストラクター山田彩乃さんはいいます。
まず一つめの「(1)必ず両足とも履いてみましょう」。
「いつもやってるよ」という人も少なくないと思いますが、山田さん曰く「両足で履いて、立たせて、歩かせる。そこまでやって合格」とのこと。
「足には全体重がかかるので、立ち上がると潰れて大きくなります。しかも、潰れ方は人それぞれ。さらに、歩く、走るとなると片足にかかる体重も大きくなり、足には三次元的に大きな変化が出てしまう」(山田さん)そう。
靴がその動きを邪魔しないかどうか確認するためにも、両足で歩かせるところまで必要なのです。
そして、試し履きをするときに大事なのは「正しい履き方」。つま先をトントンとやりがちですが、「かかとをトントン」が正解。
足が先端側まで寄った状態で固定しても、意味がありません。足を入れてからかかとをトントンと合わせて、しっかり固定しましょう。
自分で履けない赤ちゃんでも、お母さん自身が「かかとをトントン」して履かせてから止める習慣を!
適度な「あそび」と左右差の対処を!
もう1つ、山田さんが特に大切というのが「(3)適度な『あそび』がありますか」ということ。
「あそび」とは靴の中での余裕のこと。理想は靴下を着用して5~8mmです。
「購入時、ベストな『あそび』はつま先に5mm程度の余裕がある状態ですが、それに合わせて購入してしまうとすぐにサイズアウトになってしまうので目安はお母さんの指1本分。それ以上に空いていると靴が大きすぎます。」(山田さん)
計測するときは、靴下を履かせるのがベター。水が抜けるウォーターシューズなどは、裸足でもOK。冬は足が小さくなりますが、靴下も厚くなるので、季節に合わせた靴下で試しましょう。
また、「ほとんどの子は足のサイズに左右差があり、まったく同じサイズという子の方がレア。どちらの足が大きいかを把握して、大きい方に合わせることが重要。足の左右の大きさが違う子は、小さい方の足に、指が圧迫されない程度の場所にインソールを入れて調整をしましょう。
左右差が2サイズある子は、インソールでは対応しきれないので、左右バラバラに買える店を探してあげてください」とのこと。
5箇条すべてを覚えて、お店に行くのが難しくても、この究極の2箇条でまずは”くつえらび”を実践してみてくださいね。
こども靴のIFME(イフミー)は、くつえらびアンバサダープロジェクトを応援しています。
- 吉田 理栄子
- 1975年生まれ、徳島県出身。大学卒業後OL生活を満喫するも、昔の夢をあきらめきれずマスコミ業界へ。旅行系出版社などを経て、雑誌『ロケーションジャパン』編集長就任。産後半年で復職したが、ライフワークバランスで悩み、1年半の試行錯誤の末、2015年秋フリーランスに転身。旅、人、女性の働き方などをテーマに執筆活動を行う。
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