子育て中の女性を中心にした、ブリタニカ・ジャパンの社内組織「ママ活部」
子育てと仕事の両立を目指すママさんのための、ある企業の取り組みをご紹介します。
2016年3月29日(火)、ブリタニカ・ジャパン株式会社は自社の幼稚園、保育園向け英語プログラムの運営のために、社内に「ママ活部」をつくりました。
これは、子育てと仕事の両立を目指す女性の「短時間の就労や生活環境に合わせた働き方」を支援するため、子育て中の女性を中心に採用した社内組織。
ブリタニカ・ジャパンの幼稚園・保育園向け英語プログラムの運営を行うためのものです。
ブリタニカ・ジャパン「ママ活部」とは
「ママ活部」のプロジェクトリーダーを務めるのは、ブリタニカ・ジャパン幼児英語教育事業部「Angie & Tony」のチーフトレーナーである阿部麻衣(あべまい)さん。
2015年4月に入社し、3歳の娘さんを育てる母親です。
自ら率先して育児と仕事の両立を実現しながら、スタッフや専任講師の指導にあたっています。
元国際線キャビンアテンダントという経験を活かし、きめ細かな心配りとスタッフや周囲の環境を尊重した対応でリーダーを務めています。
阿部さんが転職を考えたきっかけは、結婚・出産。
前職である客室乗務員として働き続けることが難しいと感じていたころ、子どもに楽しく英語を伝えていきたいという思いから、英語を教える仕事に興味を持つようになったそうです。
しかし英語講師は午後の仕事が多く、母親としては現実的な職業ではありませんでした。
そんな時に出会ったのが、午前中心に理想の働き方ができるブリタニカの英語派遣講師。
登録派遣講師として週3回午前中のみの勤務から始め、契約社員として週3回終日勤務、そして正社員としてフルタイム勤務と少しずつ勤務時間を増やしていきました。
現在は講師のサポートを務めています。
阿部さんは子どもの成長に合わせて、ベストなタイミングで働き方を変動することができました。
育児と仕事を両立させたいと願う女性に向けて、阿部さんからの心強いコメントをご紹介します。
「皆様には母親としての時間を最優先していただいた上でご活躍いただける環境づくりを心がけています。
限られた時間ではありますが、皆様がお持ちの高いスキルを生かして活躍していただくには十分な時間です。
母親であり続けながら女性として社会で活躍し続けていただけるよう全力でサポートさせていただいております」
ブリタニカ・ジャパン「ママ活部」の取り組み
2015年8月、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が成立しました。
これは、女性が職業生活においてその希望に応じて十分に能力を発揮し、活躍できる環境を整備するための法律。
しかし多くの女性にとって、結婚・出産を経て、子育てをしながらキャリアを築く方法など、悩みはつきない状況です。
ブリタニカ・ジャパンの「ママ活部」では、子どもと真剣に向き合い、仕事もしっかりと取り組みたいという女性を積極的に雇用し、それぞれの生活に合った勤務時間体制を整えています。
そして、子どもの病気や保育園からの突然の呼び出しにも対応できるよう、同じ育児中のスタッフだからこそできる協力体制で、安心して活躍できる職場環境をつくっています。
業務内容は、英語プログラム「Angie & Tony(アンジー・アンド・トニー)」の企画開発、運営、保育士や担任の先生への講習の講師、営業など。
各スタッフが能力や個性に合った分野で活躍するものです。
このプログラムは、幼児が日常保育の中で継続的に楽しく英語を習得することを目的としているため、子育てを経験したスタッフが企画開発や運営を行うことは、会社にとっても大きなメリットになっているそうです。
女性が子育てと仕事の両立をしていくことは、日本の中でも注目されている問題の一つ。
その中で、一つのモデルとなりそうなブリタニカ・ジャパンの「ママ活部」のご紹介でした。
- 竹澤 よう子
- 1児のワーキングマザー。現在は少しずつWebデザインやライティングの勉強もしています。楽しいことが大好き!趣味は、娘と一緒に楽しめることを探すこと・旅行・カメラなど。