子育て・教育

「眼が悪くなるから勉強なんてしなくていいよ」と言えますか?現代っ子の眼を守るのは親の役目

「眼が悪くなるから、もうやめなさい!」
そんな言葉で子供のテレビやゲームを中断させたことはありませんか?
ゲームに熱中していたり、動画を延々と見ていたり、暗い部屋でテレビを観ていたり…
「遊び」に没頭して宿題やすべきことに手を付けないことへのいら立ちも相まってついつい声を荒げてしまった経験はないでしょうか?例えばそれが「勉強」であっても同じような言葉をかけるかどうか、親としては複雑なところではないでしょうか?
すでに多くの私立学校では生徒一人一人がノートPCやタブレットPCを持ち授業や家庭学習に取り組んでいますし、公立の小中学校でも2020年を目標とした教育のICT化が進められています。PCやタブレットを使った通信教材やアプリを活用した「家庭学習」を取り入れている家庭が着実に増えてきており、家の中で子供がPCやタブレットに向かっているのは「勉強」のため、そんな光景が多くの家庭で見られるようになっているのではないでしょうか。

教育のICT化についてはこちら

「勉強はタブレットで」が当たり前の時代に?学校教育が大きく変わる「2020年改革」とは https://tomoe.life/10226

机の上にノートや教科書と並んでタブレットPCが並ぶ授業風景は、小学校にコンピューター室があったかどうかも思い出せないような私たち親世代からは想像がつかないような環境ですが、時代の変化を考えればインターネットやデジタル機器を学習に活用することはごく自然なことになっています。PCやタブレットを使う目的が「勉強」であったとしても、親としては「眼が悪くなるのでは」と不安を抱いてしまい、前向きな気持ちで受け止められないということがあるのではないでしょうか。

現代の子供たちが避けて通れないICT機器を使う際の注意点や親として知っておきたいことをママからママへ伝える『ママのためのタブレット家庭学習勉強会』のテキストを引用しながら、わが子の目のために覚えておきたいことをシリーズでお伝えします。

ママのためのタブレット家庭学習勉強会はこちら
https://tomoe.life/10499

今や近視化は「国民病」?

文部科学省が実施している学校保健統計調査によると「小学生の3割以上」が裸眼視力1.0未満とのこと。調査を始めた1979年度は17.9%だった割合がどんどん増え続け、2016年度の調査では過去最高の31.46%に達したとのこと。幼稚園児においても79年度の16.4%から16年度は27.94%で、中高生に至っては半数以上(中学生は54.63%、高校生は65.99%)が裸眼視力1.0未満で、今や近視化は「国民病」とも言われているとのことです。
子どもを取り巻く生活環境が変わった、と言えばそれまでですが、そもそも『目が悪くなる』の原因とは何でしょうか?
(近視化には「環境が原因」のものと「遺伝が原因」のものがありますが、ここでは「環境が原因」の近視化についてお伝えしていきます。)


▲ママのためのタブレット家庭学習勉強会のテキストより抜粋

液晶画面が悪い?
ブルーライトが目に良くないのでは?
小さい画面でゲームをするから?

答えは「近くのものを長時間見つめ続けることで目が疲れてしまう」ことが視力低下の一因となっています。
これは紙でも液晶画面でも同じで、暗いところで本を読んでいると目が悪くなるよ」と子供の頃言われた経験がある人もいるかもしれません。本を読むから、ゲームをするから、PCやスマホを見るから目が悪くなるということではなく「眼が疲れる」ことが子供の視力低下の一因となります。

目が疲れるってどういう状態?

では「眼が疲れる」とはどんな状態を言うのでしょうか?
同じ姿勢で子供を長時間抱っこして「あ~肩が疲れた~」そんな体の疲れを思い出してください。目の疲れも肩や腕と同じように筋肉の強張りが原因です。
わたしたちの眼のなかには「水晶体」というレンズがあり、その周りにはピント調整筋と呼ばれる「毛様体筋」という筋肉があります。「毛様体筋」は「ピント調整筋」とも呼ばれ、縮んだり緊張したりすることで近くのものを見るときは「厚く」、遠くのものをみるときは「薄く」なるようにレンズ(水晶体)の厚さを調整しています。
遠くのものが見えにくい(近視)、近くのものが見えにくくなる(遠視)はどちらも、ピント調整に必要な「毛様体筋」が凝り固まってしまい水晶体の厚みを変化させられなくなることが要因のひとつと言われています。
手元のスマホやゲーム画面など目から30センチ以内の近くのものを長時間見続けることで、一定の状態でピントの固定が続いてしまうと近くが見やすいように眼球が形を変えてしまいます。怖いことに一度変形した眼球はもとには戻らず、これが近視化の進行につながります。では目を疲れさせないようにするにはどうしたらよいのでしょうか?

眼に疲れをためないよう「休ませる」ということが視力を悪化させないために大切なことです。
そんな簡単なこと?と拍子抜けされるかもしれませんが、ご自身の生活を思い返してみてください。スマホで調べものに夢中になり、気が付いたら時間が過ぎていて「ああ眼が疲れたな~」と感じたことはありませんか?
目を休ませる、言葉にすると簡単なことでも意外と難しいことでもあります。だからこそ子供がICT機器を使う際は親がしっかりと気を付けてあげたい、大切なポイントでもあります。

紙よりも液晶画面のほうが光を発する分、眼が疲れやすいのは事実です。またブルーライトはそれだけが直接の原因ではないということで、目に見える光線の中で最もエネルギーが強く目の奥の『網膜にまで届いてしまうため「眼に疲れを起こす」とされています。ですのでブルーライトカットのシートや眼鏡を活用するのも「眼を疲れさせない」ための対策として有用です。

子供とできる、疲れ目解消法

目の疲れは筋肉の強張りです。筋肉の強張りを解いてあげることを意識しながら、ICT機器を使う際は簡単な疲れ目解消法を実践してみてはいかがでしょうか?

・温める(手で目の周りを圧迫したりもみほぐしたりしながら温める、蒸しタオルで温める)
・遠くを見る(手元で固定されたピントを緩めてあげる)
・目の体操(上下左右に目をぐるぐる動かしてみる、きゅっとつむってパッと目を開く体操など)

意識的に「遠くを見る」「眼を動かす」ために窓をあけて一緒に雲や星を見てみたり鳥を探したり、家の中なら絵や観葉植物を飾ったりとに遠くに目をやるポイントを作ってあげるのも良いかもしれません。
眼のためにはICT機器を使わないに越したことはない、そう思う方もいるかもしれません。
ゲームやスマホの利用は年齢や家庭でのルールに応じて制限することも可能ですが、PCやタブレットが「学習ツール」としてスタンダードになっている今、利用を禁止するのではなく、具体的にどのようなことに気を配ればよいか、ICT機器とうまく付き合っていく方法を親として把握しておきませんか?

次回は『わが子の眼のために覚えておきたい3つのことを』ご紹介します!

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ともえ編集部
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