レポート

【オンライン・開催レポ】絵本でおうち時間を楽しく!『EQ絵本講師による』心が育つ絵本読み聞かせ

絵本の読み聞かせは子どもに良い効果がある、となんとなく理解しているけれど、どんな絵本を選んだらいいのか、上手に読むにはどうしたらいいのか、分からない…。
そんなママたちの不安を解消してくれたのは~『EQ絵本講師による』心が育つ絵本読み聞かせ~を開催してくれた名取直子さん。

絵本読み聞かせ、紙芝居講師として20年、全国各地イベントで講演をし、延べ2万組以上の親子と交流してきた経験があり、現在はEQ絵本講師※としても活動しています。
(※一般社団法人絵本メンタリング協会の認定講師)

「子どもたちはお母さんの声が大好きなんです。」と、親子の絵本読み聞かせについてお話を聞かせてくれました。
レポート後半でご紹介する『世界に一つだけの絵本づくり』も、ぜひおうちで楽しんでみてくださいね。

絵本が借りられないなら…歌を歌おう!

「新型コロナウイルス感染拡大の影響で、図書館もず~っと閉まっていますよね。
絵本を読んであげたいけど、借りにいくこともできない、というママもいるでしょう。
何冊も買うことも難しい…そんなときは『歌』もおススメです。

動揺や唱歌は、子どもたちが喜ぶような音階になっているし、歌詞も頭の中で絵がイメージできるようになっています。」

そういって手書きの紙芝居をめくりながら直子さんが歌ってくれたのは『あめふりくまのこ』。


▲この紙芝居は直子さんが絵を描いたそう。しとしと雨が降る山の中で、小さなくまの子がかわいらしい探検をしている様子が描かれていました。優しい歌声を聞きながら、物語を読んだような気持ちに…。

「実は頭の中って、とっても素敵な図書館があるんです。
イメージの世界で歌を歌ったりお話をして、みんな頭の中に素敵なストーリーを作って欲しいな~と思っています。」

▲みなさんご存知『南の島のハメハメハ大王』も紙芝居と共に、楽しく歌い聞かせをしてくれました。

子どもにどんな絵本を読ませればいいの?

「うちの子、全然絵本を読まないんだけど、何を読ませたらいいですか?と聞かれることもよくあります。
選び方、読み方のポイントなどたくさんあるけれど、一番は…お母さんがその絵本が好き、楽しいと思っているかどうか、ということ。
絵が好き、ストーリーが好き、怖そうだけど…気になる~などなど、ママが興味を持ってワクワクときめいている気持ちが子どもに伝わり、絵本に興味を持つきっかけになりますよ。」

「年齢や内容によって『このお話はまだ難しいかな~』と思う絵本もあるかもしれません。
でもママが楽しそうにしているから…なんだか楽しそうかも?一緒に聞いてみたいな!と、ママの笑顔は伝わります。
ママが読ませたいと思う絵本をぜひ選んでください。

もちろん、ママが好きな絵本を強制しなくてもいいんです。
みんなが好きなものをみんながどうぞ~とおススメ、シェアし合えたら理想的。
どんな美味しいご馳走でも、おなかがいっぱいなときは要らないですよね。
絵本は心の栄養が詰まっていますが、押し付けるものではありません。

子どものため~ではなく、ママだけのとっておきの1冊を探してみてくださいね。
それはきっと、子どもたちへのプレゼントにもなりますよ。もちろん、いろんな絵本に触れて欲しいという気持ちもあります。
出版社によっては無料で公開していたり、絵本読み聞かせ動画を公開している図書館などもあります。
ぜひ色々な絵本を読んでみてくださいね。」

1000万人の絵本ためしよみサイト|絵本ナビ

おうちでつくろう!世界にひとつだけのミニ絵本

絵本は買う&借りるだけじゃない。
世界にひとつだけのミニ絵本を作っちゃおう!と直子さんが取り出したのは1枚の白い紙。

「私が持っているのはB4サイズですが、A4のコピー用紙や白いノートでも十分。
紙を折って8分割の折り目ができたら、輪になった部分にはさみで切りこみを入れるだけ。
長辺を二つ折りにして畳むと、ミニノートのようなかたちが出来上がり。」

▲切るのは輪になった部分



▲8ページのミニミニ絵本が出来上がり!

「絵が苦手なら写真を貼ったり、お散歩で見つけた花や葉っぱをぺたっと貼ってみたり、世界にひとつだけなので作り方も自由です。
今日嬉しかったこと・面白かったこと・不思議だなと思ったこと…と1つづつ書いて、最後に幸せな気持ちで読み終わりたいので『大好きなこと』を書くのが私のおススメ。

1日で完成させなくてもOK。
1日1個、大好きなことを発見して1ページずつ書いていくのもいいですよね。
おうち時間が続いて大変なこともあるけど、今日この日というのは二度と戻ってこない1日。
今日思ったこと、楽しかったことでページをどんどん埋めていくと、それだけで宝物の1冊が完成します。
いつか子どもたちが大きくなって『あのときはコロナで大変だったね~』とこの絵本を見返すときを想像してみてください…すっごく素敵な宝物になりますよ。」


▲最後は記念撮影~

ミニ絵本の作り方・参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=3EgIqUpcCdo

子育て情報サイト・ともえ編集部より

どんな絵本が良い?どんなふうに読んだら効果的?と色々難しく考えてしまい「読み聞かせって苦手…」と感じているママに(私含め!)、
まずはママ自身が楽しんでいいんだ~と、気持ちが軽くなりました。
好きな絵本を楽しむことで、読み聞かせタイムがママ自身のお楽しみタイムになりそうです。

「絵本は同じ物を何度も読むのか、1度だけでもたくさん読むのかどちらがいいんでしょうか」
参加したママからの質問に、直子さんからの回答は…「まだまだ小さい子供は、絵本を情報や知識ではなく『体験』として捉えています。
ジェットコースターが楽しくて何度も何度も乗っちゃうこと、ありますよね。それと同じ。
楽しい!もう一度!と体験として脳が最高のおかわりをしている。
だから子どもは同じ絵本を何度も読むんですよ。」と。

なるほど~凝り固まった大人の脳みそでは忘れてしまったこと、直子さんにたくさん教えていただきました。

子ども向けの内容かと思っていたら、実は頑張っているママへの愛がたっぷり詰まったあたたかい時間でした。
最後は朝から寝るまで一日中家族のために頑張るママの奮闘を歌った『パタパタママ』の紙芝居&歌を参加者にプレゼント。

子どもの時から何度となく聞いてきたお馴染みの歌ですが、なんだかホロリと涙が出そうになったのは、非日常の暮らしが続き、知らず知らずのうちに張りつめた気持ちを、直子さんの歌声でほぐしてもらったからかもしれません。
家族のために一生懸命頑張るパタパタママの歌を聞きながら「あ~私も頑張ってるな~」と元気が出てきました。

ステイホームで頑張っているママに元気をくれた直子さん、ありがとうございました!

ともえ親子ひろば・オンライン 今後の開催予定

この講座は、新型コロナウィルス感染拡大を防ぐため「ステイホーム」している「赤ちゃんや小さなお子様とママ」にオンラインで楽しい時間をお届けするために企画しました。
「ママを笑顔にしたい!」という想いを持った全国の講師業ママが無償で実施。PowerWomenプロジェクトが運営をお手伝いします。
ママはこの機会にオンライン講座参加にチャレンジしてみてくださいね!きっと世界が広がります。


【ともえ親子ひろば】オンラインで平日毎日開催中!


渡邉 加奈子
渡邉 加奈子
娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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