おうちに『すごろく』ありますか?
「すごろくって、実はたくさんの要素が詰まっている遊びなんです。
サイコロを振って数を読む、コマを動かしてお題を考えてクリアする、自分の順番を待ったり譲り合ったりの練習にもなるし、思ったような数字が出ない時のわが子の反応を見たりと、ものすごく奥深いし、わが子の成長も垣間見えますよ!」
そう教えてくれたのは、子どもの第一次反抗期の「心」に寄り添う企画写真展[#反コレ展覧会]を主宰し、くつえらびマイスターでもあるまつもとなおこさん。
なんと、遊びながら足育できちゃう、オリジナルの『足育すごろく』を作ってくださいました!
2、3歳から小学生、大人でも楽しめる『足育すごろく』はおうち遊びにおススメです。
オンラインで足育すごろくで遊びつつ、イヤイヤ期のあんよについても教えてくれた『足育タイム』の開催レポートをお届けします。
ママに正しい靴選びを知って欲しい、その理由とは?
足育すごろくを作ってくれたのは、札幌市在住でベビーマッサージやコドモの自己主張期に寄り添う[#反コレ展覧会]の主催など、ママとbabyに関わる多様な活動を展開する 「salon demikata(サロン・デ・ミカタ)」運営するまつもとなおこさん。
「くつえらびマイスターになったのは、私自身の体験がきっかけです。
実は今から4年前、2016年に『変形性膝関節症』を発症しました。
膝の疾患で、軟骨が無くなってしまい、膝を動かすときに痛みがでるというもので、一般的には60歳以降の方に多い症状とのことです。
なぜ30代の私がなってしまったのか…その原因を探る中で、歩き方や間違った靴の選び方など、いろんな要因が重なっていたことが分かりました。
そんなとき、子ども想いの子ども靴メーカーIFME(イフミー)と、講師業ママコミュニティPowerWomenプロジェクトの協同事業でもある『こども想いのくつえらびアンバサダープロジェクトbyIFME』に出会いました。
子どものための正しいくつえらびを学び、パパママに伝えていくことで、自分と同じような痛みや辛い思いをする子どもを減らしたいと思って、くつえらびマイスターとしても活動しています。」
おうち遊びに最適!足育すごろくで遊ぼう!
まつもとさんが作ってくれた『足育すごろく』はこちら!
こちらからダウンロードできます
https://hancolle.amebaownd.com/
参加してくれたキッズにサイコロを振ってもらい、進んだ先のお題にみんなでチャレンジしました!
楽しみながら『足育』できちゃう仕掛けが満載!
【タオルつかみ競争】
・親子で裸足になり、足の指でタオルの両端をつかみます。
・「せーの!」で綱引きのようにタオルを引っ張りっこします。
・タオルを離してしまったほうが負け。
「私は外側重心なので、この動きがすごく苦手で…娘に負けてしまいました!
無自覚だと思いますがちゃんと歩けていない大人も多いので、親指で地面を捉えられていない人はこの動作が苦手なはずです。
タオルつかみは足の指を動かして、親指を使う練習になるのでぜひやってみてくださいね。」
【足指じゃんけん】
足の指で「ぐー」「ちょき」「ぱー」を作るのは…思っている以上に難しいもの。
「今日は娘にモデルになってもらいました。
みなさんは、ぐー・ちょき・ぱーできますか?
大地を踏みしめる小さな足を、じゃんけんしながら見つめ直してみてくださいね。
やわらかくよく動く“ゆび”を育てましょう。
足指を動かすことで、しっかりしたアーチ※が作られるので、継続して足指を動かすことが大事です。
子どもに限った話ではありません。
産後体重が増えて、出産後に筋力が戻らずアーチが崩れがちなママも少なくありません。
お子さんと足指じゃんけんをしながら、パパやママも足指をしっかり動かして、アーチを復活させましょう。
足指じゃんけんをすると血流がよくなり、足からぽかぽかするので、冷え性改善にもおススメですよ!」
※足のアーチとは骨が弓形に並んで形づくられたもの。
足には3つのアーチがあり、アーチが崩れることで外反母趾や偏平足など足の変形やトラブルにつながります
【足首回し】
「足と手の指を握手させて、ぐるぐる足首をまわしましょう。
足首の硬い子が増えているので、ぜひ親子で一緒にやってみてください。
血流が良くなるのでぽかぽかしてきますよ。
産後のママも足首の関節が硬くなっていることが多いので、ぜひ柔らかくしてあげてくださいね。」
イヤイヤ発動ランキングとあんよのお話
楽しいすごろくのあとは『イヤイヤ期とあんよのお話』
早速「イヤ――」「すごろく、もう一回やりたいよ~」との声が…
「イヤイヤは成長の証し。分かってはいるけれどイライラしたりもしますよね。
2、3歳の子にまだ分からないかなと思いつつも「すごろくは1回だけだよ」「長い針が〇になったらおうちに帰るよ~」と前もって伝えて伝えておくことが大切。
もちろん納得してくれないこともありますが…子どもも少しずつ理解し納得してくれます。
根気強く伝えていくことが大事だと思っています。」
こちらは、まつもとさんが紹介してくれた『イヤイヤ発動ランキング』。
子育て中のママなら「わかるわ~」と頷きたくなる子どもの行動ばかり。
客観的にみると、どれもこれも子どもの「自己主張」、成長の証しでもありますが、急いでいるときや疲れているときや毎日朝から晩まで「イヤイヤ」ではママだってイヤになってしまいますよね。
「私が主宰する反コレ展覧会(反抗期の心に寄り添う企画写真展)でも靴に関するイヤイヤはとても多く寄せられました。
靴を自分ではきたいのに、上手くできない!疲れたからもう歩きたくない!お外が楽しかったから靴を脱ぎたくない(帰りたくない)!
きっとみなさんも経験あるはずです。」
https://hancolle.amebaownd.com/pages/1177957/blog
イヤイヤ子どものための正しい靴の履き方&脱がせ方
「足に合わない靴を履くことで、歩きにくく疲れやすくなってしまうことがあります。
大きすぎる靴だと、脱げないように歩くため足が変形してしまうこともあります。
実は正しいサイズの靴でも、正しく履けていないと走ったときに靴が脱げたり、転んだりする原因になります。
靴を履くと違和感を覚えたり不快だったり、そこから「イヤ~」につながっている可能性もあります。
子どもは『靴が合っていない』とは感じません。
気付いてあげられるのは近くにいる大人なんです。
どうせいつものイヤイヤでしょ、と片付けず、子どもの足や靴を時々見つめてあげることの大切さを、頭の中に入れておいてもらえると嬉しいです。
「マジックテープをしっかり開いて、足を置くまでしっかり入れる。
その後は「かかとをとんとん!」で足と靴をしっかり合わせてください。
履き方を変えるだけで、靴が軽くなった?と感じることもあります。
靴を脱ぐときも、かかとを踏んだり、靴同士をこすり合わせて脱いでいると、せっかくサイズが合っている靴も伸びてしまったり変形したり、足に合わなくなってしまいます。
マジックテープをばりばり~っとしっかり広げてから、靴を脱ぎましょう。
正しい履き方、脱ぎ方を小さい頃から習慣化させることが大切です。
イヤイヤ期の子も継続して伝えていくと、脳の成長と相まって分かってくれるようになります。
根気強くやっていくことが大切。
『ちゃんと履きなさい!』としかるのではなく、お歌に合わせてかかとをとんとん~♪など楽しく伝えることで子どもが受け入れてくれるはず。
靴の脱ぎ履きに寄り添ってあげることで、足や靴の変化に気付けるようになりますし、サイアウトしていなくても踵が減ってきたな、など買い替えのタイミングにも気づけます。」
次回開催決定!
イヤイヤ期が来る前にママが知っておきたいお話~あんよ編~
親子でできる足育あそび付き
日時:10/6(火)15:00~15:45(受付開始14:45~)
参加するには【ともえ親子ひろば】会員登録(無料)をお済ませください。
https://tomoe.life/guide
ともえスクール事務局より
「2歳のわが子は靴を左右逆に履くことが多いのですが…頑張って直した方がいいですか?(これでいいの!と言われるともういいか…となってしまいます)」
という相談には、こんな風にアドバイスしてくれました。
「玄関から駐車場まで、くらいの距離ならいいのですが、長い時間歩くのであれば、足の変形の原因になったり靴が伸びたりするので、正しく履いてもらいたいところですよね。
こっちの足はこっちの靴と仲良しなんだよ~と明るく伝えてみたり、どうして逆がいいのかな?と聞いてみるのもいいかもしれません。
ただギャン泣きしたら無理強いはせず、今日は諦めて明日は頑張ろう!というママ側の切り替えも大事。
2~3歳のイヤイヤ期に限ったことではなく、子育てをしていくうえで子どもの自己主張は続きますからね。」
レポートでは紹介しきれませんでしたが、なぜイヤイヤするの?という脳の仕組みなども教えていただき、そうだったのか~と気持ちの余裕が持てるようになりました。
成長の証しと分かっているけど受け止めきれない時もある、イヤイヤ期。
寄り添う方法や根気強く伝えることのヒントを教えてくれたまつもとなおこさん、楽しい時間をありがとうございました!
- ともえ編集部