新米ママも妊婦も入り交じって交流
私が所属する出産前後の両親をサポートするボランティア団体では、各種さまざまなイベントを開催しています。
その中の一つに「妊婦さん、赤ちゃん、集まれ!(Bumps and Babies)」というイベントがあります。
こちらの一番の特徴は、新米ママと妊婦さんが一緒に集まるということ。
参加対象者の枠を取り払うというのが面白いと感じています。
事前申込は必要なし。気軽に参加
私が所属している地域では、毎月第一金曜日に行われています。
場所はキッズカフェ、時間も毎回同じですので、お茶を飲みながら気軽に参加できます。
また、週に一度ではないところが、逆に参加してみようかなという意欲にもつながると思います。
ボランティアのすること
私たちのグループのメインのボランティアは、助産師を目指す25歳の学生。
年齢による上下関係はあまりないイギリスですので、堂々とアドバイスをしていてとても頼もしいです。
また、地域の子育てイベントや相談窓口の情報提供もしています。
私の場合は、自分の子供が保育園に行っている時間ですので、新米ママさんがお茶を買ったり、他のボランティアに相談したりしている間、赤ちゃんを抱っこしたりあるいはママさんや妊婦さんの話し相手になったりしています。
対象者が入り交じってのイベントの効用
いざ出産して、徐々に赤ちゃんと外出してリフレッシュしたいと思っても、思い当たる外出先がなかなか浮かばないこともあるのではないでしょうか。
特に赤ちゃんが第一子の場合、泣いたらどうしよう、おむつ替えや授乳の場所は、と心配事が増えて、外出を控えてしまうこともあるのではないでしょうか。
こちらのイベントは、妊婦のときから参加できるので、先輩ママさんがどのようにしているか見て学んだり、体験談を聞いたりする機会があります。
また、開催場所がいつも同じで、妊婦のころから参加していると、勝手が分かっているので、出掛けるハードルがだいぶ低くなると思います。
このイベントへの参加を出産後のファーストステップとして、徐々に外出回数を増やして自信をつけ、自宅に赤ちゃんと二人きりでこもっていたころよりもイキイキとしてくるママさんが多いのは確かです。
妊婦とママの交流。広めることは可能?
産前休暇に入るまでは仕事と家の往復がメインで、地域のことがあまり分からない方も多いのではないでしょうか?
自治体や子育て支援関係のNPOなどの団体も遠い存在に感じるかもしれません。
でも、子供が生まれたら、医療福祉や児童手当、保育園の申し込みなどもあり、関わる機会が増えてきます。
現在は、子育て支援に力を入れている自治体が多いですし、市民のアイデアなどを募集しているところもありますので、自治体に出向いたり自治体の行事に参加したりする際に、思い切ってちょっと話をしてみると、意外と輪が広がっていくかもしれませんよ。
- 川崎 裕子
- 2016年9月イギリスより帰国。茨城県出身。家族はカナダ人の夫と2012年生まれの娘。ライター業のかたわら、新卒以来勤めた会社を退職し起業に向けて準備中。また、娘のインターナショナルスクールのボランティア活動に精を出している。