子育てについて、ママとパパで意見が対立してしまう時ってありますよね。
たとえば、こんなケース。
子供の将来を考えて、幼い頃から塾や習い事など熱心に取り組む教育ママ。
のびのびと好きなことをやらせて、のんびり自由に育てたい気楽なパパ。
結論を言えば、子育てに“正解”なんてありません。
しかし、夫婦の教育方針が合わずに子供を不安にさせてしまうのは正しくないですね。
大人が思っている以上に子供って敏感。
「こうするべき!」とか「こうあるべき!」と決めつけるのではなく、まずは夫婦で意見を交わすことから始めてみてはいかがでしょう。
価値観のすれ違い
夫婦にとって大切な価値観。
教育方針のズレも、価値観の違いから生まれる問題です。
育った環境が異なる男女が出会い結婚するわけですし、価値観が違うのは当然。
自分が幼い頃に受けてきた教育が正しいと思えば子供にも同じ環境を与えたいと思うでしょうし、反対に、自分が嫌だったことは子供にはさせたくないと考えるでしょう。
「もっと勉強したかったのに家庭の事情で無理だった」「立派な大学に行かせてもらい親に感謝している」という経験がある人は学歴を優先し、子供にも同じ環境を与えたがるもの。
一方、「強制的に塾に行かされて自分のやりたいことができなかった」「学力や勉強よりも大事なことがある」など、親の英才教育に不満を感じていた人は自由に育てたいと考えるはず。
夫婦で子供の教育方針について意見を交わす際は、そうした価値観の違いも考慮しつつ、お互いに目線を合わせながら子供の成長に目を向けることが大切です。
子育ては自己満足じゃない
子育てで最も重要なのは、子供の立場を尊重すること。
親が自己満足する教育ほど、子供を苦しめるものはありません。
子供のためと言いながら“自分の理想”に当てはめた子育てになると、それは自己満足です。
子育てに対する夫婦の考え方が合わないと悩む前に、本当に重視すべきは子供の立場を尊重し、一人の大人という目線で道を示してあげることではないでしょうか。
子供にとって母親と父親は唯一無二の存在。
つまり、チェンジできないんです。
どんな教育を受けさせるかも大事ですが、子供の目に映る“夫婦の姿”は子育てに大きく影響します。
親という字は、「木」の上に「立って」子供の様子を「見る」と書きます。
「親がちゃんと見守ってくれている」と子供が実感できるような環境を築くことが、親に与えられた大切な使命かもしれません。
- ともえ編集部