共働きで生活をしている家庭にとって、おじいちゃん・おばあちゃんが育児に協力的だと本当に助かりますよね。
保育園に、おじいちゃん・おばあちゃんが送り迎えをしている家庭も珍しくありません。
最近は「孫育て」に関わるシニア世代が増えていますが、体力の衰えた高齢者に配慮された育児用品は多くありません。
そこで今回は、おじいちゃん・おばあちゃん、そして赤ちゃんの安全を考えた「ほほほ ほにゅうびん」についてご紹介します。
「ほほほ ほにゅうびん」は、芝浦工業大学の学生と橋田規子教授がBABAラボと共同で開発された新しい哺乳瓶。
「目盛りが見やすい」「指にフィットして持ちやすい」など、哺乳瓶の落下事故や計量ミスを防ぐ工夫がされていて、今までにない視点でのデザインが特徴です。
「ほほほ ほにゅうびん」開発のきっかけ
開発のきっかけは、育児に関わる高齢者が増えているのに、高齢者に配慮された育児用品が少ないと感じたことがきっかけだったそう。
特に哺乳瓶は30代前後の親が使いやすいように設計されていて、高齢者の火傷や落下による破損事故が実際に発生していました。
新しいものに苦手意識を感じやすい高齢者が抵抗を感じない「ほっ」と安心して使える形を目指し、高齢者が使いやすい安全な哺乳瓶が生まれたのです。
「ほほほ ほにゅうびん」のこだわり
開発にあたり、シニア世代の女性に5種類の既存哺乳瓶を使用して調乳・授乳をしてもらい、研究を重ねたそうです。
アンケートを実施し、写真と動画を撮影して何気ない行動を観察しました。
その結果、哺乳瓶の評価に最も影響する項目が「目盛りの見やすさ」であるとわかりました。
またシニア女性は、手のひらではなく指先で支えるように持つ、という特徴が明らかになりました。
そこで、10mlごとに徐々に長くなる「視認性の高い目盛り」と、指先に触れる面が多く、凹凸が滑り止めになり掴みやすい「花型のデザイン」が採用されました。
すべての人が安全に使える哺乳瓶で、社会全体での子育てを推進
橋田教授は「BABAラボは多くのシニア世代の女性が所属しており、デザインを検討するにあたって多大な協力を得ることができました。地域のコミュニティで生まれた課題解決のアイデアを、『心地よさ』を盛り込んだエモーショナルデザインで形にした社会的意義のある商品になりました」と述べています。
「ばばの日」と称し、2016年8月8日(月)よりBABAラボで販売され、名古屋の名鉄百貨店や仙台三越等、全国の百貨店でも展開される予定です。
高齢者向けの育児用品は、誰もが利用しやすいユニバーサルデザインであり、今後より進行する超高齢化社会において、新たな価値と魅力を生み出す分野として需要が高まることが期待されます。
商品詳細
- 商品名
ほほほ ほにゅうびん - 価格
1,900円(税抜) - 容量
220ml(最大目盛り) - 発売日
2016年8月8日(月) - 購入
BABAラボ WEBサイト
http://baba-lab.net/ - 材料の種類
フード/ポリプロピレン、キャップ/ポリプロピレン、乳首/シリコーンゴム、ニップルケア/ポリプロピレン - 容量
220ml(最大目盛り容量) - 耐熱温度
-20~120℃ - 生産
日本
- 竹澤 よう子
- 1児のワーキングマザー。現在は少しずつWebデザインやライティングの勉強もしています。楽しいことが大好き!趣味は、娘と一緒に楽しめることを探すこと・旅行・カメラなど。