9月11日こども想いのくつえらび勉強会
子育て・教育

子どもの足のトラブルをゼロに。ママからママへ、正しい靴選びを伝えていく「草の根運動」を広げよう!

埼玉県の女子中学生の6割が外反母趾またはその予備軍、というショッキングな調査結果を伝える新聞記事。
ハイヒールを履いたこともない子どもたちが外反母趾になるのはどうして?

その原因が、現代の子どもたちの運動不足や、足に合った靴を履いていないことにあると専門家は警鐘を鳴らします。

2016年7月、子どもたちの足が直面する危機的な状況をなんとかしたいと、「こども想いのくつ選び くつえらびアンバサダープロジェクト」がスタートしました。

ママからママへ、草の根運動

この「くつえらびアンバサダープロジェクト」を推進する起業家ママ集団「PowerWomen」代表の宮本直美さんは、同プロジェクトを「ママからママへ、正しい靴選びを伝えていく草の根運動」と表現します。

「子どもたちの足に異常が起きているという現状と、靴を選ぶ保護者の多くはこの現状を知らないことに大きな危機感を覚えました。

保護者には子どもの足にあった靴を選ぶ責任があることに気付いてもらいたい。
そして足を測って靴を選ぶという習慣を、日本の全ての家庭に浸透させなければいけない……という思いが出発点でした。

2020年までの5か年という短い期間で、できるだけ多くのママに正しい靴選びを伝え、日本の子ども靴選びの現状が変わるきっかけにしたいと呼びかけたところ、たくさんのママが共感し立ち上がってくれました」(宮本さん)

7月14日に開催されたキックオイベントの様子

7月14日に開催されたキックオイベントの様子

正しい知識を、より広く

全国で、正しい靴選びの基本が学べる「くつえらび勉強会」を開催し、ママたちに伝えることで、子どもたちの健康な足の成長の手助けができる、この「くつえらびアンバサダープロジェクト」。

「店頭で子どもの靴を選ぶのは、多くの場合ママ。
そのママに正しい靴の選び方を伝えるために、勉強会の内容はシンプルに『靴選びの基本』に絞りました。
座学に加え、靴選びに欠かせない計測などの実践を60分でしっかり学べますよ」(宮本さん)

より多くのママが気軽に参加できるようにと、勉強会は無料。
勉強会で講師を務める「くつえらびマイスター」「くつえらびアンバサダー」、そしてプロジェクト事務局のメンバーも、現役のママたちが担います。

9月10日-11日に開催されたくつえらび勉強会の様子

9月10日-11日に開催されたくつえらび勉強会の様子

ママを応援するのは子ども靴ブランド

そんなママたちの活動を応援するのが、子ども靴ブランドの「IFME(イフミー)」。
年間150万足が売れるという同ブランドの名前は、ママなら一度は耳にしたことがあるかもしれません。

子どもの足の健康を育む靴づくりを続けてきたIFMEは、創設から培われてきたブランドの技術やノウハウをプロジェクトに活かしてほしいと考えています。

IFMEのマーケティングマネージャーの浮島寿彦さんは、プロジェクトをサポートする理由について次のように述べています。

「IFMEを購入していただいているのは日々子育てに奔走するママ達です。メーカーからの“おしつけ”や一方的な情報発信ではなく、ママサイドに立ったよりわかりやすい情報を求めていることがこれまでの様々な調査によって判明していました。

今回PowerWomenさんからママからママへ正しい靴選びを伝えて行く草の根運動のご提案いただいた際、前述した課題を解決する最良の方法であると確信しました。

今後はPowerWomenさんとの協業の下、この運動を通じてできるだけ多くのママたちに有益な情報を伝えてゆくことで子ども靴メーカーとしての社会的責任も果たして行きたいと思います。

IFMEプロジェクト事業部マーケティングマネージャーの浮島寿彦さん

丸紅フットウェア プロダクト事業部マーケティングマネージャーの浮島寿彦さん

子ども靴と靴選びの未来

事前にPowerWomenが行ったママ100人へのアンケートでは、「足のトラブルの起きない靴がほしい」「デザインも機能も兼ね備えた靴があれば」といった、理想の子ども靴を求める声も。

そうした現役ママたちの声を今後の靴づくりに活かしていきたい、と浮島さんはいいます。

「子どもの靴えらびは、実際に靴をえらぶお母さんの感性が大事。靴についての知識を身につけ、実践も積んで、近い将来、ママたちに靴づくりの企画やプロジェクトに参加してもらいたいですね」(浮島さん)

ママからママへ伝える「正しい靴選び」。
靴選び勉強会で学んだ知識を、子どもに伝え、子どもがママ、パパになったらまたその子どもたちへ。

正しい靴選びが当たり前になる未来が、もうすぐやってくるかもしれません。

IFMEとともえ(パワーウーマン)くつプロジェクト

こども想いのくつえらびプロジェクト IFME×PowerWomen


児玉 はなえ
児玉 はなえ
関西在住、女の子ひとりの母。 海外ラグジュアリーブランドのマーケティング担当を経て、フリーランスに。 マーケター、ライター、イラストレーターとして、子育て中心の働き方をしています。 趣味はゴスペル、ピアノ、海外ドラマ。早稲田大学卒。