子どももママも、最近どのくらい歩きましたか?
一日を振り返ってみて、ドキッとするママも多いのでは?
現代の子どもたちは昔と比べて、交通機関の発達、遊び方や遊び場所の変化などにより、歩く時間が減っていると言われています。
子どもと一緒におでかけの時は、クルマや自転車、ベビーカーで移動して、お買い物なら迷わずショッピングカートに乗せる……なんてこともありますよね。
目的地に安全かつ速やかに到着するために必要なことだと思います。
でも、できるかぎりでいいので、歩く時間を増やしてみませんか?
たくさん歩くと、子どもにもママにも、こんな良いことがあるのです。
足の裏を鍛えると、こんな良いことが
足の発達には、足の「アーチ」と呼ばれる構造の形成が深くかかわっています。
足の「アーチ」とは、骨が弓型に並んで形成された、文字通りアーチ型の構造のことで、クッションのように衝撃を吸収したり、歩行を推進したり、身体全体を支えるバネのような役割をしてくれています。
このアーチを鍛えると、こんなことが期待できるのです。
- 歩行を推進するので、運動能力の向上
- 疲れにくい足に
- 体を支える土台が強くなるので姿勢が良くなる
- 外反母趾など足のトラブル防止
- 血流が良くなるので、むくみや冷えの予防
子どもの足の発達にはもちろん、むくみや冷えの予防にもなるので、ママのダイエット効果も期待できますね!
身体全体を支える「アーチ」って?
では、アーチとは具体的に何でしょうか?
私たちの足には3つの「アーチ」が備わっています。
- 土踏まず。親指からかかとまでの縦のカーブ
- 土踏まずとは反対側。小指からかかとまでの縦カーブ
- 親指の付け根から小指の付け根を横につないだ、膨らみの部分。横のカーブ
歩いたり、走ったり、ジャンプしたりするとき、この3つのアーチがバランスをとりながら私たちの動きをサポートしてくれるのです。
アーチがゆがんでいると?
すぐに座りたがったり、まっすぐに立てない、走れないというサインが見受けられたら、子どもの足からのSOSかもしれません!
土踏まずのアーチが下がった状態は「扁平足」といい、横から見ると、本来は高くなっているはずの足の中央部分が沈んだ状態になります。
痛みがないので気づくのが難しい扁平足ですが、足の衝撃を受け止めるクッション機能が失われているので足が疲れやすく、立ったり歩いたりする姿勢も悪くなりがちです。
横のアーチがゆがむと、足の指と指との間隔が扇状に広がってしまい、足の幅が広がったように見えます。足の中央部分が沈むため、足裏の中指の下あたりに、タコやウオノメができやすくなるほか、外反母趾など他のトラブルにつながることもあります。
このような状態の足を放っておくと、うまく歩けなくなったり姿勢が悪くなってしまうだけではなく、日々の生活にまで支障を及ぼしかねません。
アーチを鍛えて健康的な足に
どうしたらアーチを鍛えられるでしょうか?
アーチを形づくる骨は、じん帯で結び合わされているため、じん帯を強くすることで強いアーチが育ちます。
じん帯を強くするためにはたくさん歩いたり、足を使ってたくさん運動することがとても大切なのです。
アーチを育てるためのポイント
- 足の指からしっかり歩く
- 雨の日など、外出できない場合は自宅の階段を上り下りするなど、足の運動を意識した遊びを工夫する
- アーチの働きを妨げない、足に合った靴を履く
少しずつ過ごしやすくなる季節。
いつもなら自転車で行く場所を子どもと歩いてみたり、お天気の悪い日は家の階段を上り下りしてみたり。
子どもの足が完成するその前に、毎日の生活で足をできるだけ使うためのちょっとした工夫を、始めてみませんか?
- 児玉 はなえ
- 関西在住、女の子ひとりの母。 海外ラグジュアリーブランドのマーケティング担当を経て、フリーランスに。 マーケター、ライター、イラストレーターとして、子育て中心の働き方をしています。 趣味はゴスペル、ピアノ、海外ドラマ。早稲田大学卒。