レポート

講師の『声』をスキルアップ!ボイトレ体験【ともえスクール講師・オンラインスキルアップ交流会開催レポ】

『人は見た目が9割』と本のタイトルにもありますが、その9割のうち38%が『聴覚』、つまり『声』が占めているということをご存知でしょうか?
これは、人がコミュニケーションを取るときには、話の内容だけではなく、表情やしぐさ(視覚)、声のトーンや大きさ(聴覚)などからも情報を得ており、その割合について提唱した学者の名前から『メラビアンの法則』と呼ばれています。

みなさんは『声』について、どのくらい意識しているでしょうか?
ともえスクールの講師向けに開催した『オンラインスキルアップ交流会』では、オンライン講座の印象にも関わる大切な『声』について、講師のみなさんとボイトレレッスンを体験しました!

【講師向け・オンラインスキルアップ交流会(無料)】オンライン講座に活かせるボイトレ講座付き~ともえスクール講師限定~


▲10月29日に開催したこちらの交流会の開催レポートです

講師紹介

しまひろこさん
しまひろこさん

お母さんシンガーソングライター
「世界のハッピーはお母さんのハッピーから」をテーマに、子育て中のママの思い、家族の愛を歌うシンガーソングライター。10年間の活動拠点だった広島県東広島市から、2018年4月から宮城県仙台市在住へ。埼玉県川口市出身、中学3年の男の子と、小学4年の女の子のお母さん。

講師の『声』をスキルアップ!ボイトレ体験

しまひろこさん:「はじめまして、しまひろこです!
世界のハッピーはお母さんのハッピーから、をテーマに活動するシンガーソングライターです。
子育て中だからこそ伝えたい思いを込めた歌の作詞作曲やコンサート活動の一方で、ボイストレーナーもしております。

コロナ禍の今、私自身もオンラインでの講座開催やレッスが増えています。
今日は歌手でありボイストレーナーでもある私が、リアル・オンライン問わず実践している『声』の準備についてご紹介します。」

より良い声を届けるための『ひとりリハーサル』

しまひろこさん:「オンライン講座をする際は、必ずひとりリハーサルをしています。
Zoomはひとりでも開催でき録画もできます。
カメラアングル、マイクまでの距離やCD,ピアノの音量などを確認します。
録画すると客観視でき、自分の改善点が見えてきます。
とはいえ、オンラインでできることに限界もあります。
対面とは違い音のズレがあったり、楽器の音がクリアに伝わらないこともあります。
設定や調整で対応できることは可能な限り調べて改善を試みていますが、個人の設備では限界があるものです。
配慮や準備は必要ですが、音で伝わらない部分について補足の資料を作ったり、マンツーマンレッスンでゆっくり説明するなど、オンラインならではの方法で音の問題をカバーするように心がけています。」

自分の『声』も準備する

「オンラインレッスンの開催前に、部屋の明るさやカメラ位置を調整したり、資料の投影準備ををしている方も多いでしょう。
では、声についてはどのくらい準備していますか?
私は対面レッスンでもオンライン講座でも、腹式呼吸や喉をリラックスさせる発声練習などをして、開始前に『声』を出しやすくする準備をしています。」

抑揚のある声で、『耳だけ参加者』を飽きさせない

画面に向かって話していると、声が一本調子になってしまうことはありませんか?
ひとりリハーサルで録画をチェックすると分かるかもしれません。

声をキレイに響かせ、抑揚をつけることで、画面越しでも声だけで相手の注意を引き付けたり、ここが大事というメッセージを伝えることもできます。
そこで使えるのが『裏声』です。

裏声と聞いて「調子はずれな変な声」をイメージするかもしれませんが、実は違います。
いつもの声で「こんにちは」と言ってみてください。
声はどこに響きますか?
そう『胸』のあたりに響くかと思います。
英語で地声のことを「チェストボイス」と言います。
まさしく胸のあたりに響く音が地声です。

では裏声はどうでしょう?
英語では「ヘッドボイス」と言います。
頭、特に後頭部に向かって響く声が『裏声』です。


▲あくびをするように喉を開き、後頭部に向かって声を響かせる練習。少しずつ音階を上げていく練習をしました。

『「こんにちわー(裏声で響かせる)しまひろこです(地声で落ち着いた感じ)」

わずかな言葉の中でも地声と裏声の使い分けができます。
オンラインレッスンで生徒さんの名前を呼びかけるときに裏声を使ったり、
「わーすごいですね!」「とってもいいですね!」「ここ、ポイントですよ!」
こんなシーンでも、裏声を使うことで声だけで感情やメッセージを伝えたり、注意を引き付けたりすることができます。」

参加者全員でしまさんの楽曲「大好き」を歌いながら、地声と裏声の練習をしました。「大好き」はこちらから視聴できます。https://youtu.be/vDzRTcG42do

しまさんに質問!こんなときはどうしてる?

【質問】
オンライン講座では、PCディスプレイに向かって話しているため、背中が丸まり、声も小さく低くなっている気がします。
どこに向かって声を出したらよいでしょうか。

【回答】
歌うときも同じですが、手元のマイクに向けて声を出すと、そこまでしか届かないものです。
声はその先にいるお客様に届けたいので、マイクを通ってその先に声が行くイメージで声を出しています。
オンライン講座もPCのマイクに向かって話すのではなく、その先の画面の向こう側にいる方に届けるつもりで、少し遠くに向けて声を出してみてはいかがでしょうか?
意識できるように、壁に目印を付けるなどしてみるのも良いかもしれませんね。

ちなみに、目線も同じです。
ディスプレイ上の資料や参加者の顔を見ていると、講師の目線は下がってしまいます。
みなさんのPCカメラはだいたいディスプレイの上ですよね。
「ここはしっかり伝えたい」というときは、ディスプレイから目を外してカメラをしっかり見つめるようにすると、参加者さんにとって、真っすぐ見つめられているような目線になりますよ。

【質問】
喉が弱く、講座で話し続けるとすぐ喉が痛くなります。何かケアはされていますか?

【回答】
喉の乾燥を防ぐため、寝るときにマスクをつけている歌手やボイトレ講師は多いですね。
私は水分を多くとるよう心がけています。
ひとりリハーサルを聞き返すと分かるのですが、口の中が乾いていると、雑音、カサカサした音が入っていることがあります。
講座が始まる前は水分補給をしっかりしますし、講座中も手元に水分を置いておけるといいですね。
緊張すると口の中が乾きますよね。
そんなときは腹式呼吸の活用を。
心拍数を安定させリラックス効果もあります。

オンライン講座、みんなどうしてる?の交流タイム

後半は、講師交流会。
「Zoomは無料、有料版どちらを使ってる?」
「オンラインレッスンの決済方法は何を使ってる?」
「参加無料のお試しオンライン講座から、本講座へ進んでもらうためには?」
「オンライン講座をきちんと収益化するには?」
「ママ向け交流会はあるけど、講師向けの場は少ない。このような機会は助かる。」

などなど、講師同士だからこその突っ込んだ情報交換で盛り上がりました。
親子向けコンテンツの講師という共通点はあるものの、業種は様々。
異業種の方の経験談を聞くことができるのも、手軽に集えるオンライン交流会ならではのメリットだと感じました。

スキルアップ交流会の目的とPowerWomenプロジェクトが目指すもの

ともえスクールの運営母体であるPowerWomenプロジェクトは、ママの多彩な働き方を応援する活動です。
2011年3月の東日本大震災を機に全国の事業主ママとイベントを開催したり、女性の多彩な働き方を紹介しています。

ともえスクールの講師は、マタニティからベビー、未就学児親子向けのコンテンツを持っており「ママやマタニティ期の女性を笑顔にしたい!」との思いを持った女性たちです。
ともえスクールでは単に何かを習う、教えてもらう、だけではありません。
講師の活動や生き方を垣間見た新米ママが「楽しかった!明日も頑張ろう!」「私も何か始めてみようかな」など、前向きになれたり、先輩ママやワーママとしてのロールモデルを見つけられる、そんな交流の場でもありたいと思っています。

▶ともえスクール:私たちが目指すもの https://tomoe.life/31625

そのためには、講師の皆さんがどうしたら活動を続けやすくなるか、も同時に考え、応援したいと思っております。
そのためのひとつが、この【講師向けオンラインスキルアップ交流会】です。
ほかにも、ともえ親子ひろばでのオンラインレッスン開催枠の無償提供や、企業タイアップのセミナー運営業務なども、どんどん活用いただきたいと考えています。

▶ともえ「親子ひろば」講師募集 はこちらhttps://tomoe.life/hiroba/hiroba_onlin_koushi 

気になる方は『説明会』にご参加を!

次回11月26日(木)開催のスキルアップ交流会では、下記の説明会も実施します。

①ともえ親子ひろばの講座開催
②企業タイアップセミナー『子育てとお金の教室』運営協力・主催者募集

前半は【起業女性のための確定申告入門講座】を開催。
こちらもお聞き逃しなく!
「ママやマタニティ期の女性を笑顔にしたい!」と活動している方のご参加をお待ちしております。

【講師向け・オンラインスキルアップ交流会(無料)】起業女性のための確定申告入門講座


https://tomoe.life/33493


渡邉 加奈子
渡邉 加奈子
娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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