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子育て・教育

祖父母からのお小遣いにどう対応する?子供に言ってはいけない2つのNGワード

祖父母からのお小遣いが、子供の金銭感覚を崩壊させる?

ママ達からおこづかいに関する悩みを聞くなかで、よく耳にするのが祖父母からのおこづかいについてです。

孫は目に入れても痛くない、などと形容されるぐらいですから、おじいちゃん、おばあちゃんが孫に対してつい財布の紐を緩めてしまうことは容易に想像できます。

「祖父母からのおこづかいが、金額が大きくて困っている」
「祖父母からのおこづかいが、頻回で困っている」

ママがこのように感じている時、祖父母に対して、子供に対して、どのように対応すればよいのでしょうか。

この悩みを解決するには、まずママ自身が問題点を整理しなければなりません。

つまり、
「お金が入ってくることは本当に困ったことなのか」
ということを考えてみてほしいのです。

お金自体はたくさんあって困るものではありません。
そう考えてみると、ママの悩みはお金がたくさん入ってくることではなく、
「(お金が入ってくることによって)子供の金銭感覚が崩壊するのではないか」
と不安に思うことが悩みなのだと気づくと思います。

例えば、毎月300円の定額制でおこづかいを渡しているご家庭があるとします。
そこへ祖父母が「おこづかいだよ」と簡単に1000円札を渡す。

これは月額300円でやりくりさせようと考えているママにとっては、相当の破壊力があるように感じるでしょう。
子供の金銭感覚が崩壊する!と思ってしまうのも無理はありません。

このような状況を回避するため、祖父母に対し「子供におこづかいをあげないでください!」と、厳しい態度で臨むことは1つの手段として考えられます。

ですが、金銭教育という観点から考えると、少しもったいないようにも感じます。
なぜなら、「人とお金との関わり合いを学ぶ機会」を1つ閉ざしてしまうことになるからです。

祖父母からのおこづかいは、気持ちよく受け取ろう!

お金と節約

毎月決められた金額でやりくりすることは、金銭感覚を磨くためにとても有効な方法ですが、必要十分な方法ではありません。
ここでぜひ、「金銭教育」という言葉を大きなイメージで捉えてみてください。

子供達には、やりくり以外にも学んでほしいことがたくさんあります。
普段とは違う特別な収入からは、感謝の気持ちを学ぶことができます。

祖父母の気持ちを考えても、決してママや子供を困らせるつもりはなく、良かれと思ってしていることですから、祖父母からのおこづかいは拒否せずありがたく受け取ってはどうでしょうか。

特別なおこづかいを受け取るとき、子供には貰えることが当たり前ではないこと、祖父母が孫を愛しく思う気持ちや、成長を応援する気持ちが込められていることをしっかり伝えることが大切です。

そのためにも必ず見届けたいのは、子供が祖父母からおこづかいを受け取ったときに「ありがとう」をきちんと言えたか、という点です。
言い忘れていたら後からでも必ず伝えさせましょう。

その他、子供への言葉掛けは「大切に使いなさいよ」の一言もあれば十分です。
おこづかいの使いみちに関しては口出しせず、失敗も含め見守ることが大切です。

また、金額が大きすぎて気になるときは、子供と相談して銀行口座に預けたり、敬老の日などにおこづかいから祖父母へ贈り物をするのも良いですね。

祖父母からのおこづかいを受け取った子供に言ってはいけない2つの言葉

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反対に、注意してほしい言葉掛けも2つあります。

1つ目は、子供が祖父母からおこづかいを受け取ったことを責める言葉。
「もう、またおじいちゃんからおこづかいをもらったの!?」といった言葉が当てはまります。

2つ目は、おこづかいを渡した祖父母を責める言葉を子供に言うこと。
「もう、おじいちゃんったらまたこんなにおこづかいを渡して……」と子供に向かって愚痴をこぼすことなどが考えられます。

これらの言葉はどちらも、子供に「おこづかいを受け取ることは悪いことだ」という間違った印象を与えます。
お金を手にすることに罪悪感を覚えてしまうと、お金=汚いというイメージにつながり、金銭教育を進める上では1つのハードルとなってしまいます。

こんなに高額なおこづかいを……と気を遣うママほど、ついつい言ってしまいがちなこれらの言葉。
そっと胸に留めましょう。

気持ちよく受け取る場合にも、1つだけ例外が

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祖父母からのおこづかいは気持ちよく受け取ることで金銭教育のプラスになることをお伝えしましたが、1つだけ例外な場面があります。
それは次に挙げるような、祖父母自身がおこづかいをあげることを良く思っていない場面です。

  • ガチャポンの前で孫が手に負えないぐらい泣くので、良くないなと思いながらもつい買い物のたびに買い与えてしまう(小さい子)
  • 孫の方から頻繁におこづかいをねだってくるが、断ると不機嫌になるので良くないなと思うがつい、渡してしまう(中高生など)

このような場合は、金銭感覚が磨かれているとは決して言えない状況です。
毎回は買えないことを子供によく伝えること、泣いても買わない態度を厳しく貫くことも時には必要です。

中高生ぐらいであれば、毎月のおこづかい額が昼食や友達との交際にかかる費用に見合っているかなど、頻繁におこづかいが足りなくなる理由を丁寧に子供と話し合うことで解決する場合があります。

子供達の金銭感覚は、多くの人との関わり合いの中で価値観が磨かれ、育っていきます。

物の値段を計る価値観はやりくりによって磨かれますが、「世の中にはお金に変えられない価値がある」ということは、やりくりを超えた人とお金との関わり合いの中でしか学ぶことができません。
子供達にはどちらも大切にしてほしい価値観です。

おじいちゃんおばあちゃんを巻き込んで、たくさんの人との関わり合いの中で金銭教育を進めたいですね。


横山 沙織
横山 沙織
ファイナンシャルプランナー(2級FP技能士・AFP)。おこづかいセミナー講師。子供金銭教育をテーマに活動する団体「FPmama Friends」に所属し、親子で学ぶおこづかい教室を開催しています。双子の娘+男の子の3児子育て中のママです。趣味は温泉巡りとベランダ菜園です。

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