働き方図鑑

夜泣き・寝ぐずりを「ガマン」で乗り越えない・睡眠コンサルタントという働き方|小櫻若奈さん

赤ちゃんがなかなか寝つかないのはどうして?

夜泣きに悩まされているのは私だけ?

一体いつになったら朝までぐっすり寝てくれるのかしら…。

子どもの「睡眠」に悩みを抱えているママは少なくありません。

睡眠コンサルタントとして悩めるママにアドバイスをしている小櫻若奈さんの活動のきかっけは、自身もお子さんの夜泣き・寝ぐずりで追い詰められ「育児放棄宣言」をしたことだといいます。

一体どんな活動をされているのか、小櫻さんに<働き方図鑑>8つの質問に答えていただきました。

現在の活動内容

赤ちゃんの夜泣きや寝ぐずり・長時間の寝かしつけ改善のためのアドバイスをしています。

個別相談が中心ですが、地元大阪では少人数でセミナーをおこなったりイベントに出店したりして睡眠コンサルタントという職業を知ってもらう活動もしております。

現在の活動(事業、サービス)をはじめたきっかけ

長女が生後3カ月の時に夜泣き・寝ぐずり等で育児に限界を感じ、育児放棄宣言をしたことがきっかけです。

様々な育児本や睡眠本を読み、科学的根拠のある情報を提供してくれるIMPI※に出会いました。(現在のIPHIです。私の所属している団体)

※米国IPHI(旧IMPI)とは? … カリフォルニア州で設立された子どもの健康的な睡眠習慣の確立を目的とした機関。

睡眠改善に対して科学的根拠に基づいた知識やアプローチを元にしたIPHIメソッドを勉強した睡眠コンサルタントが世界中で活動しています。

睡眠コンサルタントにより子どもの身体面、精神面、発育状況だけでなく、親や育児者に関する状況把握も行うなど、多面的に問題を分析し、睡眠の改善策を提案・アドバイスしています。

事業、サービスで力を入れていること、こだわり

赤ちゃんは自力で寝る力を持っているのです。

最初の1カ月で抱っこで寝る癖を付けてしまったり授乳で寝る癖を付けてしまって後々後悔するので、妊娠期から学んで欲しいと思っています。

アメリカでは子供の睡眠について悩む前にコンサル受ける方が多いのですが、日本ではママも寝不足が続いたり自分を責めたりして限界を感じたり、辛い気持ちを抱えているママが多いと思っています。

とある1日のスケジュール

6:00 起床
6:30 朝ごはん
7:50 保育園へ送迎
9:00 メールチェック
10:00 オンライン講義
15:00 夕食作り・家事
16:00 保育園お迎え
17:30 夕食
18:00 お風呂
19:00 寝かしつけ
22:00 ミーティング
24:00 就寝

今の生活や働き方でよかったこと、気に入っている点

自宅での仕事が中心なので、子供が体調悪いときなど早めに対応できることです。

また、仕事面ではオンラインで顔を見て話せるので、離れていても子供の睡眠について困っていることに対してすぐにサポートできることが、問題を早期に解決できるポイントだと思います。

夜泣き・寝ぐずりを「ガマン」で乗り越えない・睡眠コンサルタントという働き方|小櫻若奈さん

クリアしたい課題や問題

まだまだ日本では睡眠コンサルタントという職業が広まっていないこともあり、子どもの夜泣きや寝かしつけの苦労は我慢するものという考えが多いです。

授乳に困ったら母乳外来・病気になったら小児科というように、「睡眠に困ったら睡眠コンサルタント」というように、頼る場所があることをもっともっと知っていただきたいです。

働き方を迷っている女性へのメッセージ

どんな経歴でも、どんな家庭環境でも仕事をスタートすることは可能だと思います。

好きを仕事に!はとても魅力的ですが、まずは出来ることからスタートすることで、自分のやりたいこと&魅力にも気づけるかも!と思います。

愛する家族へのメッセージ

旦那へ・いつもいつも背中を押してくれてありがとう。

長女へ・全然寝なくてほんとに辛かったけど、あなたのおかげでこんなに素敵な仕事に巡り合えました。ありがとう!

次女へ・いつも周りに振り回されっぱなしだけど、たくましく元気に育ってくれてありがとう!あなたのおかげで自身の知識にも自信が持てました!(次女は本当によく寝る子に育ちました)

夜泣き・寝ぐずりを「ガマン」で乗り越えない・睡眠コンサルタントという働き方|小櫻若奈さん

こども想いのくつえらびアンバサダーとしても活動をスタートさせた小櫻さん。
くつえらびアンバサダーになったきっかけについても伺いました。

くつえらびアンバサダーになったきっかけ、受講しようと思った理由などがあれば教えてください。

思い込みやなんとなくで子どもの靴を選んだり買っていましたが、足はどんどん成長しているので3カ月に1回計測&サイズ確認をしたほうが良いという話を聞いて、しっかり学びたいと感じるようになりました。

くつえらび勉強会をやってよかった!と感じること、エピソードなどがあれば教えてください。

私もそうでしたが、多くの方が正しい靴の選び方・履かせ方の重要性を知らずに、デザインや流行りで選んでおられることがわかりました。

子どもは痛いと言わないからと同じ靴を履かせ続けたりお下がりを利用されるケースも多いことに驚きました。

◆小櫻若奈さんプロフィール
夜泣き・寝ぐずりを「ガマン」で乗り越えない・睡眠コンサルタントという働き方|小櫻若奈さん

氏名 小櫻若奈
屋号 SLEEPY
肩書 妊婦と子どもの睡眠コンサルタント
webサイト https://linktr.ee/wakana.kozakura
Instagram @wakana.kozakura

編集後記

筆者自身、子どもの睡眠にたくさんの悩みを抱えてきました。

昼夜逆転の新生児期、ベッドに置いた瞬間にギャン泣きされ夜通し抱っこをした時期、小さな物音にも目を覚ますので気が休まらないお昼寝や、ぐずぐずとなかなか寝ない魔の寝かしつけ…。1時間でいいからひとりでぐっすり眠りたいと何度思ったことか分かりません。

気持ちの余裕が無くなり、体もだるくて重たい。

眠れないことがこんなにも辛いこととは出産するまで知りませんでした。

そして「子どもの睡眠を専門家に相談する」という選択肢があることも実は小櫻さんとの出会いで初めて知りました。

もっと早く出会いたかった…!この一言に尽きます。

困ったらひとりで悩まない、専門家に相談してみる。

睡眠はもちろんのこと、子育てにおいてひとりで抱え込まず、頼り上手になることがママが笑顔になる秘訣だと声を大にして伝えたいです。

悩めるママの救世主である【睡眠コンサルタント】、気になったらぜひ小櫻さんのwebサイトやSNSをチェックしてみてくださいね。


渡邉 加奈子
渡邉 加奈子
娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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