140人以上の卒業生を送り出しているという【こどもとかめら】のフォトグラファー養成スクール。
【こどもとかめら】の卒業生たちは、カメラを学んだのち、一体どんな活動をしているのでしょうか?
「フォトグラファーという仕事は想像以上に幅が広く、自分の好きをアレンジできる働き方です。」
そう語るのは【こどもとかめら】代表を務める今井しのぶさん。
「卒業生の活躍が本当にすごい!」と胸を張る今井さんが今回企画したのは、卒業生が主役のイベントKodomo toCameraFes!
多彩なジャンルで活躍するフォトグラファーさんの働き方・技術・思いを聞けるチャンス!とのことで、取材に伺いました。
カメラが好き、自分らしい働き方をしてみたい、そんな方はぜひじっくりお読みくださいね。
▼取材したイベントはこちら)
1.【こどもとかめら】ってどんなところ?
【こどもとかめら】代表を務める今井しのぶさんは、個人から法人まで様々な撮影や講演会など多くのメディア、イベントに引っ張りだこの人気フォトグラファー。
昨年は神奈川県川崎市にフォトスタジオ『こどもとかめらplus』 をオープンさせ、そして今年は【こどもとかめら】を「株式会社」にステージアップさせました。
驚くのはその経歴。写真の専門学校に通ったり、カメラの仕事をしていたのではなく、専業主婦時代にたまたまご主人の一眼レフを手にしたことがカメラに興味を持ったきっかけだと言います。
https://tomoe.life/21172
幅広い活躍の根底にあるのは『カメラを通して子育てが楽しくなる』そんな活動を続けていること。
今井さん自身が子育てと並行しながら独学で培ってきた知識や撮影のテクニックを、同じように子育て中にカメラを学びたいと願うママに伝えたいとの想いから、子連れOK&少人数制のフォトグラファー養成スクールを開校し、16期142名の卒業生を輩出しています。(2019年10月現在)
2.主役は卒業生!KodomotoCameraFes!
子育てと並行しながらマイペースに、それでも好きだからフォトグラファーとしての活動を続けてきたという今井さんが企画したのは『卒業生が主役のイベント』。
「私にはもったいないくらい【こどもとかめら】の卒業生って素敵ですごい人ばかり!自分のやっていることを言葉にする機会って意外と少ないもの。
そして、同じようにカメラの仕事をしている人の働き方や思いを聞く機会もなかなかない。
卒業生による卒業生のためのイベントがKodomotoCameraFes!です。」
3.超人気!おひるねアート講師として活躍!
「この人の話を聞きたい!」と卒業生からアンケートで選ばれた方が登壇したトークイベントのトップバッターは、超人気!おひるねアート講師として活躍するこちらのおふたり。
(写真右)西原ゆみさん; https://ameblo.jp/chibidango0318/
全国に7名しかいないという(社)日本おひるねアート協会認定殿堂入りアーティスト。
優秀講師賞全国1位。
「身近なモノや素材を使って、ママたちが見ているだけで元気になれるような、色彩鮮やかなアートを心がけています。」という西原さんが生み出す、赤ちゃんが引き立つアートは人気を集め、企業とのコラボも多数あり。
おひるねアートファンなら誰でも知っているという3年間で3,000人以上の赤ちゃんを撮影した池袋サンシャイン水族館とのコラボアートも西原さんの作品。
(写真左)さとうみどりさん; https://ameblo.jp/peekaboo-porcelarts/
季節ものやイベントものなど、類似する作品が生まれがちなおひるねアートの中で、さとうさんのアートは見た瞬間に驚きのある、鮮やかで他にはない独特な世界観が特徴。
衣装や小物も手作りするというこだわりの背景にあるのは「足を運んでもらう価値を見出しだい」という熱意。
「撮影会場に入ってきたママに『わぁ、すごい!こんなの見たことない!』と驚いて喜んでもらえるような、今までにないアートを作ることを目標にしています。特別感を演出しつつ、ママフォトグラファーだからこそのアットホームで身近な撮影会を心がけています。」
【質問】撮影イメージのアイディアのヒントはどこから?
さとうさん:
「起きてから寝るまで一日中考えています。
例えば年賀状は前の年の干支の撮影が終わった時点で、次の年のイメージを考えています。
雑誌、お店、絵本、旅先のテーマパークや買い物中、お菓子のパッケージなど常にアンテナを張り巡らせています。」
※そうして考えた来年度の干支をモチーフにしたアートで、第10回おひるねアート協会認定アーティスト優勝し、殿堂入りをはたされたさとうさんの作品はこちらからご覧いただけます。https://ameblo.jp/ohirune-art/entry-12531863399.html
西原さん:
「私も同じで、たくさん出歩いて数多くの素敵なモノに見て触れることで感性を磨
くようにしています。
何もしないでアイディアが降ってくるのは天才だけ…(笑)。
四六時中たくさんのものを見て、考えて、色々なものがヒントになっています。
数多く触れて考えているからこそアイディアが降ってくる、と思っています。」
【質問】目線誘導のテクニックは?
おひるねアート講師の間では『神の目線誘導』と称されるほど、赤ちゃんの目線を合わせ笑顔を引き出すことにかけて右に出るものがいないという西原さん。
神講師と呼ばれる西原さんが大切にしている対応とは?
西原さん:
「瞬時にお子さんの性格を見極めて対応することを大切にしています。
撮影前、お母さんに抱っこされている姿からもヒントがありますし、ママと離れるときの様子だったり、おもちゃで遊びながらどんな反応するかなどを見ますね。
お子さんとの相性もありますが、撮影側の都合で無理やりな接し方をしたら泣いてしまって当然。
声の高さを意識したり、擬音で赤ちゃんとの言葉遊びを楽しんで距離感を縮めたり、オリジナルのアイテムを使ってお子さんの興味を引いたり…撮影を楽しめる空気感を創り出せるように、ママにリラックスしてもらうことも忘れません。
ノウハウ的なものもありますが、何よりも経験が必要だと思っています。
どんどんイベントに出て撮影すると、コツや見極めのポイントも分かるようになります。」
▲おひるねアート講師はみんな使っている、お掃除棒をアレンジして作ったマストアイテムの紹介。
保育士・幼稚園教諭の経験があるという西原さん。
3人のお子さんの育児経験も相まって、子どもを見る目が養われていることもあるでしょうが、それでもやはり「経験」で磨かれることも大きいようです。
ほかにも
- 撮影の小物はどうやって作っているの?予算はどのくらい?
- 人気撮影会をするための集客テクニックは?
- SNS掲載を快諾してもらうためには?
などなど質問が殺到しました。
キャンセル待ち100組!という、伝説の撮影会について集客テクニックを聞かれたさとうさんは「どんなにかわいくブースを作っても、撮影会を知ってもらわないと予約にはつながらない」と言い切ります。
そのために告知用写真のモデルはわが子で済ませず、モデルを起用したり、ブログ・Instagram・LINEそれぞれの媒体の特徴がリンクするような情報発信をしたり、人気撮影会にはしっかりとした裏付けがありました。
お二人からの回答はどれも戦略的なビジネステクニックというよりは「ママに喜んでもらいたい」という純粋な気持ちからくるものばかり。
1対1のコミュニケーションや満足度が積み重なった結果、驚かれるような数字につながっているようです。
こんな人にわが子を撮ってもらいたい!そう思えるような優しい雰囲気と、作品のクオリティ、信頼できる対応や確かな情報発信を努力や苦労とは言わず、好きだから、喜んでもらえるから、と言ってのける姿に、ファンが増えるのも大納得です。
まだまだ終わらない!続きは【後編】へ
KodomotoCameraFes!イベントレポートはまだまだ続きます!
ロケーションフォトグラファー、スタジオカメラマン、ポートレートフォトグラファー、ブランディングプロフィールフォトグラファーと【こどもとかめら】卒業生の多彩な活躍を引き続きお楽しみください。
KodomotoCameraFes!イベントレポート【後編】はこちら!
●KodomotoCameraFes!主催 こどもとかめら
https://www.kodomotocamera.com/
●撮影:松山佐保
https://sahomatsuyama.amebaownd.com/
- 渡邉 加奈子
- 娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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