女性の死亡率が高い大腸がん
がんで亡くなる方々の原因として第3位となっているのが「大腸がん」。
特に女性では第1位です。
約14人に1人が、一生のうちに「大腸がん」であると診断されています。
食生活の欧米化や飲酒などで、大腸がんは増える一方なのです。
特に50歳代から増え始め、60歳代以降に罹患しやすいと言われています。
大腸がんの特徴は、比較的進行がゆっくりです。
早期発見できれば、治癒も十分可能な病気なのです。
まだまだ自分には関係ないと思われますか?
それが、そうでもありませんよ!
なぜ、大腸がんは死亡者数が多いのか。
進行がゆっくりで、早期発見すれば治癒が可能な大腸がん。
なぜ女性のがん死亡者数第3位なのでしょうか。
理由は「早期発見の難しさ」にあると言えるでしょう。
分かりにくい、大腸がんの初期症状
- 便秘と下痢を繰り返す
- 便が細くなる
- 血便が出る
- 貧血がある
上記4点が、大腸がんの初期症状と言われています。
これらの症状、特に女性にとっては「これらの症状=大腸がんでは!?」と結び付けにくいのではないでしょうか。
・便秘と下痢を繰り返す
→若い女性にも増えているようです。
・便が細くなる
→ダイエットなどで食生活が乏しくなると、当然便は小さく細くなります。
・血便が出る
→今、若い女性の間でも密かに痔を患っている人が多いので、血便を見ても驚かない可能性がある。
・貧血がある
→貧血と大腸がんを結び付けて考えにくい。
以上、大腸がんの初期症状の自己判別の難しさをご理解いただけましたでしょうか。
大腸がんは加齢とともに増加傾向にあります。
40歳を過ぎたら、是非「大腸がん検診」を受けましょう。
大腸がん検診、具体的に何をするの?
大腸がん検診は、「便潜血検査」を行います。
「検便」と言われるものですね。
万が一大腸内にがん細胞があると、便に血液が付着します。
この場合、「要精密検査」となります。
痔や生理の経血でも陽性反応が出てしまうことはあります。
痔で治療中の方は主治医と相談して、大腸がん検診を受けてください。
生理中に大腸がん検診を受けることは控えましょう。
便潜血検査で陽性になったからと言って、その場で「大腸がん」と宣告されるわけではありません。
その先の精密検査を受けて、どういった類の便潜血だったのかを判別します。
40歳をすぎたら大腸がん検診を!
死亡者数の多い大腸がんですが、検診を活用することで早期発見は可能です。
自治体で検診を受けられる場合もありますので、お住まいの自治体に是非問い合わせてみて下さい。
- masayo
- 薬剤師兼フリーライター。 薬局に勤務する傍ら、web媒体で執筆活動を行っています。東洋医学の知識を活かし、「未病」の啓蒙が目標。 プライベートでは、一男一女のママ。妻、ママ、私の3つの顔をフル回転させながら、猪突猛進の毎日を送っています。 コーヒーがあれば執筆速度が3倍速になるほどのコーヒー中毒です。