前回の記事では、犬との暮らしの大変さや責任について言及しましたが、ママが働いていても犬と暮らしている家庭はたくさんあります。
今回は、やっぱり犬と暮らしたいと考えるご家庭に向けて、“わが家に合う犬”を迎えるポイントをお伝えします。
人間と犬は、長い歴史の中で互いに支え合う関係を築いてきました。
その過程で、私たち人間は犬をパートナーとしてふさわしい大きさや容姿、性格、能力を備えるよう繁殖し、さまざまな犬種を誕生させたのです。
長所は、時や所が変われば短所になることも。
すべてにおいて理想的な犬種はいません。
犬とハッピーな暮らしをするためには、犬種と個体の特性をみて、わが家にとって相性がいいことが大切なのです。
ぜひ、以下を参考にパートナー探しをしてみてください。
ペット(犬)を迎える家庭の状況を確認する
家庭の状況について、以下のことを確認しておきましょう。
- ママ・パパの働き方
- 子供の年齢や性格
- 犬とどんな暮らしがしたいか
- 飼育場所、経済状況、車の有無などの家庭環境
ペット(犬)についての優先条件をあげる
体の大きさと年齢を想定してから、その他の条件「一人娘と遊んでくれそうな犬」、「仕事で忙しいから抜け毛が少なくて掃除の楽な犬」、「車がないから小型犬」などを3~5個あげる。
そのうえで相性のよい犬種を絞り、さらに個体ごとの特徴を参考にします。
犬種別特徴比較リスト 小型犬-ペットジャム関西
雑種は、純血同士の交配なら、子犬でも成犬時の大きさや性格の予測がつきます。
しかし無秩序な交配の場合は予測しにくいので、大きさが重要なら、動物病院でその時の体や足のサイズから予測してもらうか、成犬を選ぶのがお勧めです。
雑種は、体が丈夫な子が多い点が大きな長所です。
行動における問題は、トレーニングや環境への慣れによって改善が見込めるので、多少希望とは違っていても、家族次第で十分、改善可能です。
わが家でペットを探すときに実際に挙げた条件
最後に、わが家がパートナー探しで保護団体に提示した条件とその理由をご紹介しましょう。
当時、夫婦と70代前半で健康な義父の3人暮らし、私は自宅で仕事、室内飼育可、夫と義父が運転という状況でした。
1.犬種・性別は問わないが若い成犬であること
- 子犬は世話がたいへん。性格や大きさがわかっている方がいい
- 長く一緒に過ごしたい
2.大きめの小型犬~小柄な中型犬で被毛が厚くない
- 私が運転できないので、いざという時にバッグやカートで運べる大きさがいい
- 年寄りや子供も散歩しやすい大きさがいい
- ドッグマッサージ講師をしており、写真やデモで手の動きやポイントを見せたいので、小さすぎず、被毛薄めがいい
この条件で紹介されたのが祭ちゃん(当時の仮ネームはナナ)。
1歳の女の子の雑種。
8.5キロで薄毛。
譲渡会場に会いに行き、攻撃性もなく、とても健康そうな姿を見て決めました。
娘が生まれるまでの1年半とその後の暮らしは、祭ちゃんにとっては大きな変化だったと思いますが、今となっては、一緒にいるのが当たり前。
パパの膝に控えめに頭をのせたり、
静かに寄り添ったり、
おもちゃを貸してあげたり、
散らかした部屋で一緒に昼寝したり。
娘と祭ちゃんは今でも時々牽制し合っていますが、家族5人、うまいことやっています。
- 植村 理絵
- ライター兼アロマ講師。 子育て応援サークルや地域イベントの運営にも携わる。書籍や雑誌の編集・ライティングの傍ら、人や動物のホリスティックケアを学び、現在は、講座やさまざまなメディアを通して情報発信を行っている。ブログ「見えるアロマと効くアロマ」更新、メルマガ「秘密の香庭」配信をゆるりと継続。義父と同居しながら、小1娘&9歳犬娘の母を堪能中。