[大阪北部地震で被害に遭われた方へ心よりお見舞い申し上げます。この記事は2016年に発生した熊本地震の後に公開したものです。2018.6.19追記]
この度の熊本地震で被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
筆者は、主人の転勤により3月末に宮城県仙台市から福岡県福岡市に引っ越してきたばかりです。
4月14日の夜、4月16日未明に起きた震度7を記録する大きな地震。
福岡市でも震度4の大きな揺れでした。
大きな地震、そして余震が続くと、大きなストレスなどから「めまい」が引き起こされることが報告されています。
(出展:西日本新聞)
地震によって引き起こされる「めまい」
私は宮城県仙台市にて東日本大震災で被災し、「地震酔い」という「めまい」に苦しみました。
「地震酔い」とは、地震が起きていないのに、ゆらゆらと搖れているような、回っているような感覚に襲われる、めまいの症状です。
頭痛や吐き気が起きる場合もあります。
地震酔いは、医学的な定義ではなく、視覚情報と平衡感覚がずれた状態によって引き起こされる、乗り物酔いと同じような状態とされています。
(出展:日本経済新聞)
東日本大震災の後、3月18日に実家のある大阪に避難しました。
大阪で約2週間、そして4月上旬に仙台に帰ってきてからも約1ヶ月、この地震酔いに悩まされました。
耳鼻咽喉科を受診、薬や漢方で改善する場合も
東日本大震災の後、大阪に避難しましたが、余震がないはずなのにぐらぐらと揺れる感覚に耐え切れず、総合病院で相談して耳鼻咽喉科を受診しました。
めまいの点滴をうち、薬が処方されましたが、めまいが酷くなったことから服用をストップ。
2週間かけて少しずつ症状は改善へと向かいました。
しかし4月上旬に仙台の家へ帰ってきて、めまいが再発。
再度、耳鼻咽喉科を受診したところ「地震酔い」と診断され、漢方を処方されました。
耳鼻咽喉科の先生曰く、「病的に起こるめまいか地震酔いかを見極める必要がある」とのこと。
漢方を服用しつつ、改善までは1ヶ月ほどかかりました。
朝起きてから、寝るまで続くめまいは辛く、精神的にも辛かったものです。
地震酔いは病気ではないので、薬や漢方を服用することで、少しずつ症状の改善が期待できます。
リラックスして、大きな深呼吸を
仙台に帰ってきてからの再発を考えると、この地震酔いには余震ももちろんですが、精神的なストレスが大きく関係しているのだろうと思います。
筆者の場合、薬や漢方で劇的にめまい症状が改善することはありませんでしたが、一番効果があった改善方法は、「ごろんと大の字になって寝転び、大きな深呼吸をすること」でした。
また、軽く身体を動かすことでも軽減することもできます。
実際、地震酔いの症状があるときは、身体を動かさずにじっとしている時の方がめまいが強く、辛く感じました。
身体を動かしたり、自動車に乗っているときの方がめまいの症状は感じにくかったです。
被災した状況で、ストレスをなくすということは出来ません。
けれど、少しでもストレスを減らしていくことを心がけることで、辛い状態から前へと進んでいくことが大事です。
熊本で被災された方々は、まだまだ心が休まることはないと思います。
少しでもストレスが軽減され、少しでも通常の日常が戻ってくるよう、心より願っています。
めまいに悩まされている方は、是非一度、耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。
また、大きく深呼吸してリラックスしましょう。
日本は、どこに住んでいても地震という災害の危険をはらんでいます。
「ここは地震が少ない地域だから」と思わず、地震や災害への備えが大事です。
- 中村 万智子
- 大阪生まれの関西人。転勤族のため、現在は福岡に在住。2児のママ。 現在は、フリーランスとして、WEBデザイン、グロースハッカー、ライターとして活動中。
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