先日、筆者の友人が開催する「0歳からのおむつなし育児講座」に参加してきました。
講師はヨガとアーユルヴェーダのサロンWindhillのYunoさん、筆者と同じ0歳児のママでもあります。
赤ちゃんとの意思疎通が深まる
そもそも、「おむつなし育児」って何なのでしょうか?
名前だけ聞くと24時間ずっとおむつに頼らない生活をすることをイメージしがちですが、実はおむつに頼りながらも「できるだけおむつに頼らない育児をしよう」というのがおむつなし育児です。
だから、お母さんと赤ちゃんのペースですすめることができます。
そして一番のメリットは、「子どもとの意思疎通ができ、親子関係がより親密になる」ことだそう。
赤ちゃんとの生活の中で「泣いたらおっぱい、ねんね、おむつ」というのは助産師さんや先輩ママからよく聞きますね。
それは言葉を使えない赤ちゃんと母親が意思疎通をするためのヒントになります。
赤ちゃんの三大欲求である「食欲」「睡眠欲」「排泄欲」を満たしてくれるからです。
おむつなし育児は、その「排泄欲」を満たし、赤ちゃんとの意思疎通をより密にすることができるのです。
実は、70年前までは新生児の頃から「おまる」で排泄をしていたそうです。
しかし、「12時間吸収」など高機能な紙おむつが主流になってきている今、赤ちゃんの排泄はおむつに垂れ流し、濡れた感覚がないので排泄の感覚が次第になくなり、「排泄欲」が満たされることがなくなってきてしまうというのが現状だそうです。
そう聞くと、なんだか残念ですよね。
では具体的に、おむつなし育児ってどのように進めていくのでしょうか?
頑張りすぎない「おむつなし育児」の始め方
おむつなし育児の黄金期は生後3~6ヶ月と言われていますが、それを過ぎても大丈夫!いつでも始められます。
赤ちゃんの月齢によって始め方は少し変わってきますが、まずは身体から排泄物が出るという認識をもたせることが第一です。
防水シーツの上で、おむつを外した状態や布製のパンツをした状態にして一定時間すごしてみると、赤ちゃんの感覚が養われるそうです。
次に、排泄の合図を覚えることです。
赤ちゃんの表情を観察していると、排泄のタイミングに見せる表情がわかってきます。
そのタイミングで「シーシー」「ウーン」などの合図を教えてあげると、だんだんその合図と排泄が連動してくるのだそうです。
そして、生後6ヶ月を過ぎた赤ちゃんや、おむつの中で排泄することが当たり前になってしまった赤ちゃんについては、おむつの外で排泄することを覚えてもらいます。
おまるやトイレなど、お母さんと赤ちゃんが抵抗のない方法で慣れさせていくことが大事だそう。
絵本やおもちゃ、手遊びでオマルタイムが楽しくなるようにするといいようです。
お母さんにとっても赤ちゃんにとってもストレスにならないように、お子さんのお気に入りをみつけてみてはいかがでしょうか。
できるときに楽しんでやってみよう
これだけに限らず育児すべてにおいてそうですが、完璧主義は疲れて続きません。
特に働くママにとっては保育園との兼ね合いもあり、おむつなしの生活をすることは負担が大きいかと思います。
でも、朝だけとか夜だけとか時間を決めて、無理のない範囲で赤ちゃんと向きあう時間を作ってあげることもいいそうです。
講師のYunoさんは、「1日1回うんちだけキャッチできたらラッキー」という感覚で十分と強調してくれています。
おむつなし育児、実はこんなメリットも
おむつなし育児に挑戦してみる気持ちは出てきましたか?
躊躇してしまうママさんに、おむつなし育児のメリットをもう少し紹介します。
まずは、トイレトレーニングが楽になること。
いまのトイレトレーニングは、早い子で1歳半頃から、遅いと3歳を過ぎてから始めることが多いそうですが、生後間もないころから排泄の感覚を持たせ、トイレで排泄することが当たり前になっていれば、そもそもトイレトレーニングは必要なくなるのです。
早いと1歳になる前におむつが必要なくなる子もいるのだとか。
ママの負担が減りそうですね。
また、おむつを使うことが減れば、もちろん家計も助かりますね。
月々のおむつ代が減るだけでなく、おむつに頼る期間が短ければ、その分経済的です。
もっと知りたい人には講座も
Yunoさんの「おむつなし育児講座」は、今後も開催予定です。
詳しく知りたい!自分にもできるか相談したい!という方は、ぜひ次回の講座に参加してみてください。
おむつなし育児講座&薬に頼らず子どもの治癒力を信じる小児科の先生のお話会
●日時
2016年7月25日(月)15:00~17:00
●場所
ヨガスタジオRire
東京都世田谷区玉川台2-1-15 3F
●料金
3,000円
●予約・問合せ
yuno.windhill@gmail.com
- Soeko
- 2人の娘を持つ働くママ。 「こころとからだの健康」をテーマに学生時代から運動指導を行い、現在はヨガのインストラクターとして活動する。大学院での研究内容が「産後ママのメンタルヘルスと運動の関係」だったことや、自身の妊娠出産を機に、産前産後のケアについても学びママや子どもたちのためのヨガクラスも担当している。私生活では、頑張りすぎない自然派生活が目標。