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「糖質オフダイエット」は危険でもう古い?これからは健康的な「糖質スローオンダイエット」を

今、ダイエットが大きなブームとなっています。
健康面でのダイエット、美容のためのダイエットなど、ほとんどの人が経験されているのではないでしょうか?

誰しもダイエットを始める時に、まず糖分を控えようと考えます
糖分は脂肪として蓄積されることが、強く印象づけられているからです。

しかし最近になって、糖質を制限するダイエットに努力したものの、減少した体重はリバウンドし、無気力状態に陥るなどの危険性が指摘されています。

そこでここでは、これまで一般的に行われてきた「糖質オフダイエット」のデメリット・危険性と、新たに注目される「糖質スローオンダイエット」についてご紹介します。

糖質オフダイエットのデメリット・危険性とは

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糖質を制限することで、脳にも糖分が不足すると、集中力がなくなり、頭がボーっとしたり、無気力状態になったりします。

また、体内に少なくなった糖質に変えて脂肪を燃焼させることで、ダイエット臭といわれるケトン臭が発生し、口臭、汗、尿などが臭くなり、ワキガも酷くなることも。

たんぱく質と脂質が血中内に増えることで血液がドロドロになり、動脈硬化、心臓病、脳卒中を引き起こすリスクまで高めてしまいます。

せっかくダイエットの努力をしても、不健康になってしまっては、正反対の結果を招いてしまいますね。

糖質オフダイエットのデメリットは、他にもたくさん

糖質を控えることで、食事の主体がたんぱく質への依存を高めるために、たんぱく質の過剰摂取が起こりやすくなります。

すると、体内にアミノ酸に分解された余ったたんぱく質が増え、腎臓でアンモニアから尿へと変化し排出される過程で、腎臓を過剰に働かせることになり、腎臓が疲れる原因となってしまいます。

血管にも負担が掛かかるため、動脈硬化の原因にもなり、食物繊維の不足、低血糖と、他にも多くのデメリットが上げられます。

糖質オフのダイエットに代わる効果的なダイエット「糖質スローオン」とは

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今、糖質オフのダイエットに代わる効果的なダイエットとして、糖質スローオンという方法によるダイエットが注目されています。

「糖質をゆっくりと吸収する」という意味を持つ糖質スローオンは、まだ耳に新しい言葉ではないでしょうか。

糖質の吸収速度は、食品によって大きな違いがあります。
その違いが、血糖値の上昇や脂肪の消費に、深く関わっています。

ここがダイエットを成功させるために知っておかなければならない重要なポイントなのです。

吸収速度の速い糖とゆっくりな糖

砂糖などの体への吸収が速い糖は、摂取後すぐに血糖値が上昇します。
使い切れずに余った糖質は、脂肪として蓄積されます。

これに対してゆっくりと消化吸収される糖は、数値を安定させながらじわじわと血糖値を上げるので、糖質を余すところなく、エネルギーとして消費しやすいのです。

消化吸収がゆっくりな糖質は、脳やカラダに持続的にエネルギーを供給して新陳代謝を促し、血糖値を維持できるので腹持ちがよく、間食も防げます。

このことに着目したのが、糖質スローオンです。

カロリーと糖質の違い

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ダイエットと言えば、カロリーオフ、糖質オフという言葉が浮かびますね。
カロリーと糖質を同じに考えている方もいるかもしれませんが、実は、全く違うものなのです。

カロリーとは、食物から摂取する生理的熱量の事です。
体を動かすために必要不可欠ですが、余ると脂肪として体内に蓄積されていきます。

糖質は、体を維持していくために必要な3大栄養素である炭水化物、たんぱく質、脂質のうちの炭水化物に分類されています。

この炭水化物が糖と食物繊維に分けられ、糖は脳や体のエネルギー源として、食物繊維は腸内の環境を整え、免疫力を高める働きをしています。

余った糖は、やはり脂肪として蓄えられるので、カロリーと糖は混同されやすいのです。

糖質をカットすることにより起こり得る危険

この重要な栄養素である糖質をオフすることは、生命を維持して行く上で、様々な危険を生じさせてしまいます。
体内でエネルギーを生み出す3大エネルギーの中で、一番速やかにエネルギーになるのが糖質です。

脳を動かし、体脂肪を燃やし、体温を保って新陳代謝を促すのにも、糖質エネルギーが必要です。
糖質を極端に控えてしまうと、体温が下がる、代謝機能が衰えてくるといったさまざまな弊害が出てくる可能性があります。

また、極端な糖質制限は、美容面でのデメリットもあります。
体は糖質が足りないと、脂質、次にタンパク質をエネルギーに変換して使います。

タンパク質は肌や髪を作る材料なので、肌荒れや髪のツヤの衰え、爪がもろくなるといった可能性があります。
糖質を減らしているつもりが、タンパク質不足に陥ってしまうのです。

糖質スローオンを効果的に実践する食品「パラチノース」

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糖質スローオンを実践するためには、体への吸収速度がゆっくりな糖質を選ぶことが重要です。

パラチノースとは、砂糖の5分の1というとても緩やかな吸収スピードを持った、食品に分類されている天然の糖。
蜂蜜にも含まれており、使い方は砂糖と同じです。

一般的な砂糖が小腸で素早く吸収されるのに対して、パラチノースは小腸全体に行き渡って、少しずつゆっくりと吸収されます。

カロリーは砂糖と同じですが、この吸収スピードの違いが、体へ与える影響を健康的なものへと大きく変えます。

糖の一種であるこの「パラチノース」、糖質スローオンを実現するのに適した食品の一つと言えるでしょう。

血糖値の変化はどう違う?

砂糖やブドウ糖などは摂取後の血糖値の上昇が速く、血糖値の急激な上昇のリスクがあります。
これに対して、パラチノースは血糖値が緩やかに上がり、安定して持続します。

血糖値は一定の範囲に保たれなければいけませんから、上昇のし過ぎは問題なのです。

パラチノースを、更に効果的に摂取する

パラチノースを使って料理をする際、血糖値の上昇を防ぐ食材を利用すれば、さらに「糖質スローオン」の効果を上げることができます。

血糖値の上昇を防ぐ食材とは、消化吸収を緩やかにする成分を含んだ食材です。
おすすめは以下の食材。

  • ごぼう
  • れんこん
  • お酢
  • レモン
  • トマト

ごぼうやれんこんなどに多く含まれる水溶性食物繊維は、小腸の中で粘りのある糊のような形で食物を包みこみ、酢やレモン、トマトなどに含まれている酸は、食物の胃の滞留時間を長くします。

どちらも、消化吸収を緩やかにする成分です。

健康とダイエットの両方を手に入れよう

ダイエットの習慣が健康づくりの成果に繋がれば、こんなにうれしいことはないですよね。

これからは無謀な「糖質オフ」ではなく、健康を持続させる「糖質スローオン」を基調に、体に優しいダイエットを実践してみたいですね。

ダイエットのイメージを健康的に一新する、糖質スローオンを実践してみませんか?
ぜひ、美と健康の両方を、手に入れて下さい。


ともえ編集部
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