子育て・教育

教育を受けられない子供のために。自宅でできるボランティア活動「シャンティ国際ボランティア会」の取り組み 

公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(以下、シャンティ)は、アジアの子どもたちへの教育支援や緊急支援を行うNGO。

内戦や貧困などにより、十分な教育を受けられない子どもたちに対し、図書館と学校建設という方法で支援を行っています。

壮大な事業のようですが、個人でも支援できることがあります。

先日、私もその絵本を届ける活動に参加しました。

シャンティの活動を知ったのは、2016年3月。
長男の幼稚園から配布された、保護者向けフリーペーパーでした。

そこで参考に出ていた絵本が、私が子どものころ大好きで何度も読み返したもの。
また、本1セットが2,200円で、定期的に習っているヨガ教室のレッスン代と同金額。

1レッスン受けたつもりで、寄付すればいいじゃない!
思い立ったが吉日。早速ネットで申し込みました。

見慣れない外国語に翻訳していく

申し込み欄には、言語別絵本リストがあります。
初心者・経験者向けに分けられており、それらを元に希望の絵本を選ぶことができます(ただし、目標冊数に達した場合は、受け入れてもらえないことも)。

申し込みから数日後、希望通りの絵本セットが届きました。
同封された振込用紙で、期日までに参加費を支払います。郵便局の場合は、振替手数料が免除です。

いよいよ作業開始。

翻訳シールの横には、ページ番号や該当箇所の日本語が書いてありますが、初めて見る言語はチンプンカンプン。
ですが、一つひとつゆっくりやればできます。

最後は、同封された「あいうえお表」を見て、名前シールに自分の名前を現地語と日本語で書き、背表紙裏に貼ります。
我ながら、たどたどしい字……。

今回は、アフガニスタンの公用語ダリ語でした(右から左に書きます)。

郵送後、お礼を兼ねた受け取りメールも

初心者向けを選んだので、30分ほどで作業は無事終了。

仕上がった絵本は、シャンティに送料を自己負担して、返送。
絵本セット送付から2カ月以内が返送期間です。

資料には、2016年分を2017年の年明けに船便・航空便で郵送すると書いてありました。

郵送から2日後、受け取りとお礼を兼ねたメールが届きました。
東日本大震災の際、ある団体に使い終わった子どものおもちゃなどを送ったのですが、その後連絡が全くなく、残念な思いをしたので、アフターフォローがうれしかったです。

また協力したいと思いました。

教育を受けられない子供のために。シャンティで個人でできる支援

私が参加した形態以外にも、さまざまな支援の形があります。

1.日本の絵本に翻訳シールを付けて、現地の子どもたちに送る

今回、私が参加した形態です。
日本に比べ、本の絶対数が少ないアジアの子どもたちに、絵本を手にする機会を持ってもらいます。

2.読み終えた本などを寄付する

読み終えた本やCD・DVD・ゲームなどを段ボールに入れて申し込むと、無料で宅配便が集荷してもらい、査定額が寄付金となります。

3.「寄付」でシャンティの活動を支える

子どもたちが読み書きを身に着け、学校に通学し続けるには、継続的なサポートが必要。
1日33円から支えるマンスリーサポーター、または単発のサポーターから選択できます。

4.買い物をして支援する

アジアの少数民族や農村の女性たちが作った手工芸品の販売をしています。
フェアトレード(公正貿易)により適正な賃金を支払い、女性たちの家族の生活を支えています。

自宅でできるボランティア活動

これまでも機会があれば、できる範囲で「寄付」はしてきました。
現地に赴くボランティア活動は不可能なので、その代わりにという思いもありました。

それとはまた違い、このように自宅でできる活動があるのは、非常にありがたいことです。

シャンティのウェブサイトはこちら(熊本地震への募金も受け付けています)


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松原 夏穂
ヨガ講師兼フリーライター。 長男妊娠中にマタニティヨガを始めたのが縁で、ママ・ベビー・キッズ のためのヨガ教室を開講。また、子育て支援のNPO法人でのライター経験を生かし、フリーライターとしても活動。 2005年生まれの長女と2010年生まれの長男の二児の母。

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