働き方図鑑 平賀ゆかり
働き方図鑑

活躍の場は「地域」!予防医療で“元気に過ごす体づくり”のお手伝い~理学療法士・おやこ整体主宰という働き方|平賀ゆかりさん

カラダの不調を感じた時、あなたがすることは何でしょうか。病院で診察してもらい、薬を出してもらう?腰や肩の痛みなら整体やマッサージで解消?

理学療法士として病院に勤務していた平賀ゆかりさんは、自身の子育てをきっかけに活動の場を地域に移しました。

何かあってから「治す」のではなく、いつも笑顔に過ごせるよう「整える」カラダづくりのお手伝いをしたいと活動する平賀ゆかりさんに、働き方図鑑8つの質問に答えていただきました。

現在の活動内容

病気になってから「治す」のではなく、やりたいことがやれる身体に「整える」、を目指して、ママとお子様を対象とした、予防医療型 コンディショニングサロン おやこの整体Bisou(ビズー)を横浜市青葉区の自宅サロンにて運営しています。

出産経験のある女性は体の変化が大きいにも関わらず、自分の事は後回しになりがちで、それが将来のトラブルに繋がることがあります。

そういったトラブルを未然に防ぎ、いつまでも元気な女性でいられるようにと願っています。

また、現代に生きる子供たちは、子供ながらに肩こりや体が硬くてしゃがめなかったり、生理痛や尿もれなどに悩まされたりと「子供らしくない体をしている子供」が増えています。
そんな子供の体をしなやかにして、将来の元気な体の土台づくりのお手伝いをしています。

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サロン運営以外にも、正しい知識や体操を地域のママにお伝えしたり、これからこの分野で働きたい!学びたい!という理学療法士のための活動として『Womens Life Care』という団体の代表も務めています。

事業、サービスで力を入れていること、こだわり

病気や怪我になる前に、元気でやりたいことができる体づくりを応援しています。

「サロンへ行かないと不調が治らない・・・」ではなく「自分の力で体を整えられる!」と思っていただけるようにサポートしています。

また運動をお伝えするだけでなく、様々な健康情報に惑わされずに、正しい知識を身につけていただけるように、産前産後や子供の発達についてなどの講座も開講し、日々の生活や体操に役立てていただいています。

事業、サービスをはじめたきっかけ

元々は病院で理学療法士としてリハビリテーションの仕事をしていたのですが、自身の妊娠、出産を機に女性の体に興味を持つようになりました。現代に生きる運動不足な私たちが、出産してもずっと元気でいられるための体づくりを考えるようになりました。

また、我が子の成長する力をみて、この力を邪魔しないように、のびのび育てるようにするために必要なサポートをしたいと考えました。

私の知識と経験から子供にしてあげられるサポートを、我が子だけでなく子育てするママたちに共有することで、もっともっと子供たちの未来の可能性を広げられるのではないかと考え、予防医療を提供できるサロンの開設に至りました。

とある1日のスケジュール

5:00 起床・家事・趣味活動
7:00 夫・子供たち起床
8:00 子供の見送り・送迎(小学生・保育園時)
9:00 仕事
15:00 小学生帰宅・仕事
17:00 保育園お迎え
18:00 夕飯
19:00 入浴・子供たちとの時間
21:00 子供達と一緒に就寝

今の生活や働き方で気に入っている事

全てが自分の思ったように進められることです。

全部自分でやらなくてはいけないけれど、やりたいことをやりたいように進められるので、とても楽しいです。

また、小学生になる我が子を、家で「おかえり」と迎えてあげたくて『自宅サロン』の形にこだわって運営しています。時間の融通も効き、子供との時間がゆっくりとれるのもこの働き方の気に入っているところです。

小学校の集まりなどにも無理なく出席できていることや、保育園の役員などで週末に時間が取られることも多い中、平日に子供と過ごす時間を持ちながら仕事ができるというのはとても有り難いです。

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くつえらびアンバサダーとしても活動中。イベントや講座で正しい靴選びを伝えています

クリアしたい課題や問題

自宅サロンという形態上、家事をどこまで、仕事をどこまで・・・の線引きが難しく、頭が切り替えきれない時があるのが難しい点です。

頭が常に仕事モードになりやすく、心が休まらないことも正直あります。有給休暇も傷病休暇も何も保証がないので、仕事の線引きと、トラブルがあっても困らない運営方法を身につけていきたいと思っています。

働き方を迷っている女性へのメッセージ

本やインターネットで見るだけでは解決できない沢山の問題もあり、試行錯誤しながら自分の方法を少しずつ作り出しています。こうあるべき!は存在しないので、自分だけのやり方を失敗をしながら作っていけたらいいのかな、と思っています。

特に子供が小さい間は近くで成長を見守っていたいので、今のこの働き方を選んでよかったなと思っています。

外に働きに出ることはいつでもできるので、今しかできないこと、今やりたいことで優先順位を決め、期間を決めて取り組んで行くのもいいかもしれないなと思います。

何より、働くことが楽しい!と思えるものを選んでいけたら、何事にも頑張れると思います。楽しんでいると素敵なご縁がいろいろなところに繋がって行くので、楽しくお仕事をしていけたらと思います。

愛する家族へのメッセージ

夫も同業なので理解し、相談に乗ってくれるのでとても助かっています。

子供達はいつも自宅にお客さんがいる状態なので、我慢することもあると思っています。

それでもママが近くにいることを嬉しく思ってくれていることが有り難いです。子供達に働くママの背中が見せられたらいいな、と願いながら仕事に誇りをもって働いています。

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【編集後記】

本来大きなけがや病気を経験しない限り、なかなか出会うことのない理学療法士という職業。

平賀さんが新しい働き方に踏み出したことで、医療現場では出会うことができない子育て期のママたちに知識や経験を広げるチャンスが生まれました。

国家資格を持った専門職であっても、子育て中となると同じスタイルで働き続けるのが難しくなり、第一線を離れざるを得ない女性も多く存在します。

それでも平賀さんのように自分らしい働き方に踏み出すことで、培った知識や経験を「必要としている誰か」に届けられるチャンスも広がることを教えていただきました。固定概念に捕らわれない働き方に秘められた大きな可能性を感じました。

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プロフィール

働き方図鑑 平賀ゆかり

氏名:ひらがゆかり
屋号:予防医療型 コンディショニングサロン おやこの整体  Bisoub(ビズー)
肩書:理学療法士
日本ベビーサイン協会認定ベビーサイン講師・マタニティベビーサイン講師
JABCベビーマッサージ講師
ケアマネージャー
住環境コーディネータ2級
全日本ヨガ連盟認定講師
くつえらびアンバサダー

横浜市在住。夫と2人の子供と4人暮らし。
専門学校・大学のWスクールを卒業後、病院に10年勤務。自身の妊娠出産、子育てを経験する中で、女性の体のケア方法や子供の発達に興味を持つ。病院退職後、地域の訪問リハビリを経験しながら、サロン開業に至る。
現在は、予防医療型の自宅サロンにて、女性や子供の身体のコンディショニングを行いながら、助産院や子育てサロン、スポーツクラブ、障害児の親の会などで「産前産後のマイナートラブル」「女性の体について」「子供の発達」「靴の選び方」などの講演活動を行なっている。

・インスタID @bisou.aoba
・WebサイトURL https://www.bisou-aoba.com
・FaceBook https://www.facebook.com/bisou.aoba/


渡邉 加奈子
渡邉 加奈子
娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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