子供たちの未来に心からコミットするために、つながろう。
そんな想いで今年7月に発足したOnenessプロジェクト。
始まったばかりの活動ですが、できることのひとつとして、毎月開催している交流会で『災害や防災について話し合う』時間を設け、そのレポートを発信していくことにしました。
防災は暮らしを守る身近なもの、私たちの日常とつながっているものですが「お金がかかる?」「難しそう?」「うちの地域はまだ大丈夫?」と思っている人も少なくありません。
特別学んだりお金をかけたりするのではなく、暮らしの中の知恵をひとつふたつと蓄えていくことで備えが『ゼロ』ではない状態にすることができるはず。
家事に育児にと忙しいママだからこそ、毎月できることをひとつ、ふたつと増やしてみませんか?
家にもあるもので代用できる『防災グッズ』
毎月第一木曜日に日本橋で開催しているOnenessプロジェクト交流会。
最大震度7を観測した北海道胆振東部地震の日に開催となりました。
全国でママまつりを開催するチルドリン代表蒲生さんのところに北海道在住のママたちから「家の中がこんな状況です」「スマホの充電がもうなくなりそう…」「停電していてニュースが見れません」と次々と連絡が入ってきた様子を交流会の中で伺いました。
交流会でも自然災害への備えやいざというときの対応について話題が移りました。話題にあがった家の中にあるもので代用できるテクニックがこちら。
【即席ランタン】
懐中電灯に水の入ったペットボトルを乗せる。明かりが乱反射されて、懐中電灯だけよりも広範囲を照らすことができます。
【簡易トイレ】
トイレが流れない!そんな時、ダンボールとビニール袋、新聞紙で簡易トイレが作れます。においを閉じ込めてくれる吸収体として、サイズアウトしたおむつだって役立ちます!
【食器棚・観音扉のストッパー】
専用のストッパーを買わなくても大丈夫!取っ手に『輪ゴム』をくるんと巻くだけ。
離れていても、小さなことでも、役に立てる可能性
北海道の地震だけではなく、今年の夏は台風で大きな被害を受けた地域も多くあります。
遠く離れていて、直接手助けができないと諦めるのではなく「SNSで情報の拡散やニュースのシェアなどでも役立ちます、と被災地のママからの声がありますよ」と蒲生さんは言います。
今やネットを通じて様々な情報が手に入ります。ただ、災害が発生し混乱のなかでは落ち着いて情報を探すことができなかったり、正しい情報にたどり着かなかったりということも。
即席ランタンや簡易トイレも日常生活では不要な知識かもしれません。それでもいざ停電した!断水した!という非常事態では「知っててよかった」に変わります。
そうはいっても、日常生活で家事&育児&仕事にと目の前のことに追われているママたちがどれほど防災について考えられるでしょうか?
「大切なことだけれど、正直普段は忙しくて考えられない…」交流会ではそんな本音も聞こえました。
「銀色のリュックサックを買わないといけない、そう思うだけで気が引けてしまう…大したものが入ってないのに高い!」
「防災を学ぶってなんだか難しそうで、気が引ける」
自分たちで『防災』のハードルを上げてしまっているのかもしれない、そんな反省も感じました。
ただ、交流会に参加してくれた防災備蓄収納マスタープランナーの資格を持つ神村さんからはこんな話も。
「大人だけなら避難所まで行くのも、一時的に避難所で生活するもなんとかなる」とおっしゃる方は多いのですが、子ども連れを考えた時、避難所まで行くことや、避難所生活を想像すると日ごろから備えて、万が一の場合に備えていくことって必要だと思うんです。
家族を守るための家庭内の安全・防災対策は、やはり家族のことを一番わかっているママがとても重要なキーマンになってきます。家庭内の防災リーダーはママであることが多いんです。」
子供のために1か月に1回、1時間だけ防災意識をオンしよう
いつやってくるか分からない自然災害に完璧に備えることは難しくても、家庭内の防災リーダーとして「意識を持つ」ところからスタートしてみませんか?
一人がひとつの備えをして、それが10人20人と手をつないだらどうでしょうか?
「停電や断水時に備えて、子供が食べられるこんな非常食を用意している」という実例も大歓迎ですし「我が家は大きな窓があるので、台風など強風時には割れるのではという不安がある」「断水時にミルクってどうやってあげればいいの?」「離乳食って進めるべき?ミルクに戻す?」など子育て中のママならではの不安もお寄せください。
不安を認識して共有することで、どうしたらいい?と次のアクションにつなげていきましょう。
Onenessプロジェクトとは
従来の組織やエリアの垣根を超えて、子供たちの未来に心からコミットし、利害関係を持たず相互理解と相互援助を目的としてつながっていくプロジェクト。企業・自治体・行政・大学・個人などジャンルは問わず、主旨に賛同してくだる方々でつながっていきます。立ち上げ期に、想いを共にし、関わってくれる方を募集しています。
詳しくはこちら https://www.child-rin.com/lab/oneness/
- 渡邉 加奈子
- 娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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