希望に満ちた春。
新しい学年を迎えて、今年こそお子様の「成績アップを!」と意気込んでいるママさんもたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、ただ「成績アップを!」と意気込んでも、何から手をつければ良いか、どうしたらいいか分からない……。
この記事では、そんな悩みを持つ親御さまに、今すぐに「集中力」がアップして「継続力」が身につくポイントをご紹介します。
お子さんとご一緒に成績アップできる、素敵な一年を始めてみませんか?
成功している人の共通点
勉強に限らず、スポーツでも経営でも、成功している人には共通の「力」があります。
それは、「集中力」と「継続力」です。
だらだらと何十時間も勉強や練習をするのではなく、一つのことに集中して短い時間でも効果を生み出す集中力。
つい忘れがちな自分の目標や夢を、忘れてしまうことなく意識して行動し続ける継続力。
この二つの力の組み合わせで、成功している人は短い時間で最大限の効果を生み出すのです。
集中力と継続力を育むためには「習慣づくり」が大切
では、この「集中力」と「継続力」を身につけるためには、どのようなことをすればよいのでしょうか。
お勧めするのは、いくつかの「習慣づくり」です。
習慣づくりと言っても「毎日1時間勉強する」とか、「問題集を1日に10ページ解く」とかではありません。
このような「習慣」を「継続する」には、多くの我慢、根性、忍耐が必要です。
我慢、根性、忍耐が必要なものを続けることは、とても難しいのです。
みなさん自身を振り返ってみても、長続きしているものは楽しいことか、楽なことではないでしょうか。
「習慣づくり」というのは、この我慢、根性、忍耐が必要なものを、いかにして楽なこと、楽しいことに変えていくかがポイントです。
人間の心を変えるのは簡単ではありませんが、行動を変え、習慣づけていくことによって、心も前向きに変えていくことができ、集中力や継続力が身についていくのです。
習慣づくりのコツは「マイクロ・ゴール」の設定
楽なこと、楽しいことを習慣にしていくために効果的なのは、「マイクロ・ゴール」の設定です。
「マイクロ・ゴール」とはこれ以上ないぐらい小さな目標のことです。
小さな目標を一つ一つ成功させていくことで、最後に大きな目標に到達することができますし、小さな成功体験を味わうことで、「習慣づくり」が進んでいきます。
たとえば「毎日1時間勉強する」という習慣を作るためには、まずは「1日1回、机にむかう」というマイクロ・ゴールを設定します。
それができるようになったら、次は「毎日、教科書を開く」にしてみます。
このような小さな目標を積み重ねていくことで、最終的には「毎日1時間勉強する」という習慣が身についていくわけです。
しかし、成績アップのために今回お勧めするのは、このような「勉強する」習慣づくりではありません。
見直すのは「生活習慣」です。
では、具体的にどのような生活習慣をつければ良いかを、次の項目で説明いたします。
習慣1 早寝・早起き
1つ目の習慣は「早寝・早起き」です。
寝不足な状態で、昼間の集中力がなくなるのは言うまでもありませんので、睡眠をきちんととることは、集中力を育む上でもっとも大切な要素と言ってよいでしょう。
しかし一口に「早寝・早起き」言っても、どうしても朝起きるのが苦手なお子さんもいらっしゃいます。
ここで、先ほど記した「マイクロ・ゴール」が威力を発揮します。
「目が覚めたら何も考えずに起き上がる」
これがマイクロ・ゴールです。
朝、起きられないのは、目が覚めたときに「雨が降っていていやだなぁ」、「1時間目は苦手な教科だなぁ」など、いろいろなことを考えてしまうからです。
寝起きのリラックスしている状態のときは脳からアルファ波という脳波が出ます。
このアルファ波は、実は集中力が高まるときにも出る脳波なのですが、アルファ波が出ているときにだらだらしてしまう癖がつくと、集中力を高めたいときにもその癖が出てしまい、結果的に集中力が身につかないことになってしまいます。
目が覚めたら、余計なことを考えずにまずは起き上がる。
これを続けることで、自然と早起きが習慣になり、集中力も身についていくのです。
習慣2 掃除
2つ目の習慣は「掃除」です。
整った環境は集中力を高めます。
整った環境とは、その場に集中力をそぐものがない、という状態です。
勉強部屋や机の上にスマートフォンや漫画があると、勉強する前に誘惑と戦わなければなりません。
多くの子供はここで誘惑に負けてしまうことでしょう。
ですが、掃除が行き届き、最初からこのような要素がない環境であれば、子供は「我慢」という余計なエネルギーを使うことなく、勉強に集中できます。
なので、「掃除」をして、環境を整えることはとても大切なことのです。
「掃除」を習慣づけするために有効なマイクロ・ゴールは「10秒掃除」です。
窓を開けて換気するだけでもよいし、机の上のいらないものを1つ片付けるだけでもいいでしょう。
10秒やれば、毎日できるようになりますし、毎日できたらその10秒が1分、5分と続けて行けるかもしれません。
一度親子で徹底的な掃除をして、あとは子供の「10秒掃除」に任せてみるとよいかもしれませんね。
習慣3 親の言葉遣い
3つ目に気を付けたい習慣は、「親の言葉遣い」です。
親は、子供が自分の思うように勉強をしなかったときに、つい「また成績が落ちるわよ」というようなマイナスでネガティブな言葉を口にしてしまいます。
このようなマイナスの言葉、ネガティブな言葉ばかり聞いている子供は、自分がそうなるものと思い込んでしまい、ポジティブになることができません。
このようなマイナスな口癖がおありでしたら、すぐにやめるように意識してみてください。
では逆に、子供は何でもかんでも褒めればよいのでしょうか。
実は、そうではないのです。
何でもかんでも褒められる子供は、褒められることに慣れてしまい、少しのことでは喜ばなくなってしまいます。
そして、思ったように褒められなかった場合に「もういいや」とすねてしまうこともあります。
そうならないためにも、褒める、叱るのバランスをとって、親の言葉で子供のモチベーションをあげていくことが大切なのです。
では、具体的にどのように言葉遣いを見直していけばよいのでしょうか。
一つ目のポイントは子供を「総論として全肯定」することです。
あなたがいてくれるだけで嬉しい。どんなあなたでも大好き。
この「全肯定」が子供との信頼関係を育みます。
二つ目のポイントは、何かできないことがあった場合に、「できない」という結果についてではなく、その過程を褒めることです。
テストの結果がよくなくても「勉強したのは偉かったね」というように、子供の努力を認めます。
これにより、子供は「勉強したからがんばれた。次はもっとがんばろう」と前向きに勉強に取り組むことができるようになるでしょう。
最後のポイントは、叱り方です。
子供を叱るときには「各論としてよりよい案を提案する」ことが大切です。
たとえばテストの結果がよくなかったとします。
先ほどの二つ目のポイントで記したとおり、まずは努力を褒める。
そして「漢字の勉強は、声を出して読むと良いよ」など、「こうしたら良くなるよ」という伝え方をするのです。
総論で全肯定されている子供は、このような注意を、素直に受け入れることができます。
最後に
子供は親を映す鏡です。
子供の未来を明るくするためには、まずは親自身の生活習慣を良いものに変えていくことが大切です。
考え方や行動を変えれば、あなたの未来はもっと明るくなる」ということを、親の身をもって子供の心に届けましょう。
親が変われば子供も変わります。
未来を明るくするためにまずは「早寝・早起き」「掃除」「言葉遣い」の3つの生活習慣を見直してみましょう。
- ともえ編集部