【在宅ワーク】に興味があるけれど、いま一歩踏み出しきれないママが集まった『子育て世代のための在宅ワーク座談会』が仙台で開催され、先輩在宅ワーカーとして実体験をお伝えする機会をいただきました。
座談会を主催したのは、自身も在宅ワーカーとして仕事をする宮城県在住の竹田智子さん。
フルタイムの会社勤めで、一時無理をした結果体調を崩してしまったことをきっかけに働き方を見直し、その際【在宅ワーク】を選択肢に加えたとのこと。はじめは会社勤めをしながら副業として事務や経理代行など小さな仕事をスタートし、軌道に乗ったところで在宅ワーク一本に切り替えたという経歴をお持ちの竹田さん。
「私の周りではまだまだ【在宅ワーク】という働き方が認識されていないばかりか、どうせ内職でしょ?とか、詐欺に遭ったりするのでは?とか、とにかく前向きなイメージを持たれていないなと感じることが多くあります。この座談会をきっかけに一歩踏み出してもらえたらと思って、ナマの声を届けられる場を企画しました。」
家事育児や子供の送り迎えや日々のお弁当作りなど、時間的に縛られる子育て中のママにとって『家で仕事ができる』というのは相当に魅力があるもの。それでも一歩踏み出しきれない、自分には関係ないと受け止めているママが多いのもの事実。それは何故なのでしょうか?
内職と在宅ワークは同じ?
座談会のはじめに、参加されたみなさんに「在宅ワークのイメージ」を伺ったところ
― 悪徳業者に騙されたり、詐欺に遭ったりしそうで怖い
― どんなジャンルの仕事があるのか良くわからない
― 専門的な知識や特別なスキルが無いと仕事ができなそう
― お小遣い程度しか稼げなさそう
などなど、「怪しい」「実態がよくわからない」という声が多数ありました。
在宅ワークとは『PCなどの情報通信機器を使って、請負契約に基づき在宅で行う仕事のこと』と定義される仕事のことです。雇用契約に基づく会社員やパート勤務、家内労働法が適用される内職のように法律で厳密に定められているワークスタイルではないこともあり、自宅で教室を開いたりハンドメイド作品を作ったり、はたまた手作業に近いこともひっくるめて家で何か仕事すること全般を【在宅ワーク】と取り扱うメディアなどもあり「実態がよくわからない」「私には関係ない」と働き方の選択肢から外してしまうように感じました。
ロゴデザインやプログラミングなど、特別なスキルが求められる仕事もありますが、データ入力やテープ起こし、記事作成など文字入力程度のPCスキルがあれば応募できる仕事も多くあります。
また「完全在宅」の仕事もあれば、店舗調査、いわゆるミステリーショッパーなど一部外出が必要な仕事も、請負契約に基づきインターネットを通じての受発注や報告書提出などがあれば【在宅ワーク】というジャンルに含まれます。
YouTuberは在宅ワーカー??
小学生の将来なりたい職業にもランクインする「ユーチューバー」。動画を作成し、配信回数やクリック数に応じた広告収入で億単位を稼ぎ出す有名ユーチューバーも少なくありません。実は「動画作成」という在宅ワークがあるのをご存知でしょうか?例えば「うちの商品を試して、その様子を動画で配信してほしい」という依頼に対し、請負契約を結び、在宅で動画を作成、納品すればそれは立派な【在宅ワーク】になります。依頼を受けているわけではなく、自身でコンテンツを作ってアフィリエイトリンクを貼って配信している場合は、家で動画作成の仕事をしているとしても【在宅ワーク】ではありません。
こんな話をしていたところ「実は以前、動画作成の仕事をしたことがあります」というママが座談会の中にいたのです。おもちゃで遊ぶ様子を撮影し、その動画を納品する仕事だったとか。在宅ワークって何?と身構えて敬遠してしまうより「これなら、できそう」とチャレンジしてみた働き方が【在宅ワーク】だった、ということもあるかもしれません。
座談会の前半では、ほかにも在宅ワークの始め方、手続き方法や実際に活用しているロールモデルの紹介もさせていただきました。
赤ちゃんのお昼寝中に出来る小さな仕事からスタートして、子供の成長に合わせ再就職を果たした方。長く続けることでスキルアップ&報酬アップをかなえている方。介護や転勤があっても自分らしく働き続けている方。「ライフイベント」と「働く」をリンクさせ、自分らしくバランスを取り続ける働き方ができるのも【在宅ワーク】の魅力のひとつです。
座談会の終わりには
― 在宅ワークと内職の違いが分かった
― 在宅ワークへのイメージが変わりました
― 自分が何ができるか、何時間働けるかなど棚卸をしっかりやってみたい
― 働き方、生き方の多様性があって、これからが楽しみになりました!
という前向きな感想もうかがうことができました。
事務代行のチームを作る!
座談会を企画した竹田さんからも、具体的なお仕事内容や、確定申告についてお話をしてもらいました。そしてこんな話も。
「私には夢があるんです。それは事務代行のチームを作ることです。私は今一人で在宅ワーカーとして事務代行・記帳代行を請け負っていますが、徐々に規模が大きくなっており、ひとりでできるキャパシティを超えることもあります。また事務代行・記帳代行を入り口に様々な仕事をご依頼いただくこともありますが、得意なこと不得意なことがあり、お断りせざるを得ないこともあります。在宅ワークできる女性のチームを作って、一緒に仕事ができる仲間を作りたいんです」
在宅ワークは立派な働き方の選択肢のひとつ。そのまっすぐな想いはきっと伝わったはずです。座談会に参加された方の中から、竹田さんの目標とする『チーム』のメンバーになる方が必ず誕生する!と感じました。
最後にこぼれ話をご紹介。実は、この座談会にはクラウドソーシングを通じて仕事を発注する側の女性も参加していました。「私の場合、最初にお願いする仕事は単純作業が多いので報酬も正直安いです。簡単に応募できること、顔が見えないこともあり、無責任にフェイドアウトされてしまうこともあるんです。良い方がいれば長く続けてもらいたいし、お願いする仕事の幅を広げたり報酬も増やしていきたいと思っているんですけどね…」という本音をこぼしてくれました。
少しづつ経験を積み、信頼を得ることでステップアップにつながるのはどの仕事でも同じ、在宅ワークも決して例外ではありません。今出来ること、小さなことからコツコツと、子供と一緒にママも成長していけるのが在宅ワークの魅力かもしれません。
「ともえ」では在宅で働きたいママのために、クラウドソーシング等、ネット上に無数にあるお仕事の中から、オススメのお仕事をご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
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- 渡邉 加奈子
- 娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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