キャラ弁作りって難しそう…そんなママでも、オムライスにケチャップで顔を書いたり、ハムやチーズをハートや星形にしたり、子どもを喜ばせるちょっとした工夫を凝らしたことはあるはずです。
キャラ弁だって本来は「子どもに喜んでもらいたい」「食べることを好きになってほしい」「お弁当の時間を楽しんでもらいたい」というママの想いから生まれたもの。
それが今やSNS映えが加熱したり、園からキャラ弁禁止令が出たり…。
「キャラクターの再現だけでなく食の飾りを取り入れ、栄養や衛生に配慮した誰でも簡単にできるかわいいお弁当作りを世の中に広めたい」と活動をしているのは、一般社団法人日本キャラベニスト協会代表理事、沼端恵美子さん。
お弁当・キャラ弁の専門家を生み出す講座を作った沼端さんご自身も3人のお子さんのママ。
【働き方図鑑】8つの質問に答えていただきました。
現在の活動内容
- お弁当学マスター認定講座の運営
- お弁当学マスター認定講師のサポート
- お弁当・キャラ弁教室開催
「笑顔がうまれる楽しいごはん」をモットーに、食べる人に喜ばれるお弁当やキャラ弁作り、旬や年中行事、人に教える際に必要なお弁当の栄養、衛生の配慮を学ぶことができる講座を開催しています。
現在の活動(事業、サービス)をはじめたきっかけ
実は私、お弁当作りが苦手でした。
子どものリクエストに答えるため、キャラ弁教室に行ってみたところキャラ弁作りは意外と簡単で楽しく、達成感がありました。
PTA行事で先生をお招きして開催した時には、おばあちゃんもパパも子どもたちもみんなとっても楽しそうに作っていて「こんな経験をさせてくれてありがとうとまで言っていただきました。
キャラ弁は1993年から書籍やメディアで紹介されるようになりました。
作るときのワクワク感や出来上がった時の達成感から、子どものために作るだけではなく、作り手にとっても「お弁当作りが楽しみになる…」そんなパワーがあると考えられています。
ただ一方で加熱するキャラ弁作りに「栄養バランスが悪い」「美味しくなさそう」「不衛生」といったイメージが広がっているとも感じました。
そういったマイナスイメージを払拭したい。
お弁当作りについて正しく理解してほしい。
そう考え「お弁当学マスター認定講座」を作りました。
「お弁当学マスター認定講座」では、お弁当に関する基本的な知識と、食事に華やかさを添える飾りのテクニックを習得していただくことができます。
また、キャラ弁を作る時に意識していただきたい衛生・栄養等の配慮についても学ぶことができます。
お弁当学マスター認定講座についてはこちら
http://kyarabenist.com/activity.php
事業、サービスで力を入れていること、こだわり
- 主婦でも活動しやすいようにお教室開催のサポートをすること。
- 苦手な方でも「食事」や「料理」を楽しんでいただくということ。
- お教室では自宅でも再現出来るレシピを使用するということ。
とある1日のスケジュール
5:30 起床弁当・朝食作り
7:00 長女を駅に送る
7:45 2女3女見送り
8:00 掃除・洗濯など簡単な家事
8:30 お教室の準備
9:15 出発
10:00〜12:30 レッスン
13:00 買い物
14:00 帰宅・家事残り
15:00 子供との時間
18:00 夕食準備
19:00 長女お迎え
19:30 夕食
21:30 資料づくり・事務処理
22:30 寝る準備
23:00 就寝
今の生活、働き方にしてよかった!と感じること
たくさんの方に喜んで貰えること。
自分のペースでできること。
人との繋がりを感じること。
やり甲斐があること。
何よりも、仕事のことを考えるのが楽しいことが、今の働き方の魅力です。
▲親子向け&子ども向けのお弁当教室などの開催も
クリアしたい課題や問題があれば教えてください
料理の苦手な方や興味がない方にも参加していただけるようなお教室にすることが目標です。
小さなお子さんのいるママに多く参加していただく教室のため、お子さんの体調不良などでキャンセルが出たりして、参加人数の変動が防げきれないのが課題です。
講師の負担にならないように仕組みを作ることが課題です。
働き方を迷っている女性へ、ぜひメッセージをお願いします
私は10年間専業主婦でした。
何でもいいから挑戦してみたい!そんな風に考え「専業主婦がスキルになる仕事」を考えました。
時代や環境はいろいろ変わっていくもの。
必ず上手くいくことばかりではありませんが、そこに至るまでの努力や経験は、必ず自分の力になります。
不安定な世の中でも生き抜く力を身につけるため、誰かを笑顔にするために、是非想いを形に行動してみてください。
愛する家族へのメッセージをどうぞ!
日々の暮らしを楽しむ…それは家族に習ったことです。
弁当作りが楽しいと思えるようになったのも子どもたちの笑顔があったから…
自分のことばかりで余裕がないママをいつも支えてくれてありがとう。
沼端恵美子さん
一般社団法人日本キャラベニスト協会代表理事
お弁当アドバイザー
All Aboutキャラ弁ガイド
お弁当学マスター認定講座企画立案制作責任者
キャラベニストマスター認定講座制作者
子どものためのお弁当教室ラ*シード(2020年4月FCスタート予定)主宰
1979年生まれ。
東京家政大学短期大学部卒業。
3児の母。
娘の幼稚園のお弁当作りのためキャラ弁教室に行ったことがきっかけでキャラ弁を作り始める。
お弁当作りのコツが少しずつ分かるようになってきた頃から、お弁当のレシピ本などのルールに矛盾を感じる。
また、ネットやTVでの「キャラ弁」に対する衛生や栄養の批判が目に付くようになり払拭していきたいと考える。
2015年一般社団法人日本キャラベニスト協会を設立。
キャラクターの再現だけでなく食の飾りを取り入れ、栄養や衛生に配慮した誰でも簡単にできるかわいいお弁当作りを世の中に広めるべく活動を始める。
カルチャーセンターや幼児教室、学童、公民館、飲食店等でキャラ弁教室を開催する。
お弁当作りの「栄養・衛生」についてわかりやすく伝えていきたい、キャラ弁作りをきっかけに「料理」や「食事」の楽しさをたくさんの方に知ってもらいたい…
「専門家を育成し、正しい知識をたくさんの方に知ってもらいたい」そう考え、2017年お弁当学マスター認定講座を開始。
鎌倉女子大学家政学部管理栄養学科平井友貴さんの「キャラクター弁当における栄養価及び衛生面の評価について」の研究に携わる。
2018年(お教室用レシピ)販売のための資格「キャラベニストマスター」講座開始。
編集後記
お弁当のふたを開けるときの「何が入っているんだろう~」というワクワク感を、お弁当を『作る側』になってすっかり忘れてしまっていました。
また、キャラ弁は子どもにとっての楽しみだけではなく、作る側にとっても達成感があり、作るのが楽しみになるというパワーまであることを、沼端さんのお話を伺って、今回初めて気づかされました。
食事は毎日のことだからこそ、忙しいママにとって負担にならないように手軽に簡単に済ませたい一方で、食事やお弁当作りが「楽しみ」になったら…朝起きるのがワクワクしちゃう!そんな生活もとっても素敵だと思いませんか?
日本キャラベニスト協会で学べるキャラ弁づくりは誰でもできる「ちょっと可愛く見せるコツ」が満載で、これなら作ってみたい!と思えるものばかり。
HPを彩るかわいいお弁当を見ているだけでワクワクしてしまいました。
お弁当作りを伝えるという働き方に興味を持った方は、ぜひ【お弁当学マスター認定講座】もチェックしてみてくださいね。
- 渡邉 加奈子
- 娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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