好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方
イベントレポート

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方

「娘が生まれていなかったら、この職業についていなかったでしょう。」一般社団法人日本アニヴァーサリー・プランナー協会 代表理事 辰元草子さんはこう言います。

わが子の誕生日会が原点だという仕事への想い、そして『ママが好きを仕事にすること』について、私らしく生きたいと願うママに向け、メッセージを届けてくれました。

※2019年12月12日大手町で開催した【PowerWomenFes!2020】Specialステージトークのレポートです。

【目次】

  • ママになったから出会えた天職
  • パーティーを通じて、子どもの心が成長する
  • 全国に400名。アニヴァーサリー・プランナーたちの活躍
  • 働くママを応援しています!だからこそ伝えたいこと。
  • 好きを仕事にするということ

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方
一般社団法人日本アニヴァーサリー・プランナー協会 代表理事 辰元草子さん

広告マーケティング会社勤務ののち、結婚、出産を経て2人の娘たちに開いてきたお誕生会が評判を呼び、 2006年に日本初のアニヴァーサリー・プランナーとして子どものパーティを出張プロデュースする「ソーコズア ニヴァーサリー」を設立。
簡単でセンスの良いキッズパーティ講座がママたちの間で人気となり、TV、雑誌等メディアでも活躍。著書に「はじめてのお誕生会」(講談社)「ディズニーハンドメイドパーティーBOOK(ブティック社)など多数。
2013年4月からアニヴァーサリー・プランナー養成スクールを開校。アニヴァーサリー・プランナーの後陣育成にも力を注いでいる。パーティ文化の普及に向け、パーティグッズを取り扱う店舗コンサルティング等もおこなう。

ママになったから出会えた天職

お子さまの記念日をかわいく、思い出に残るものに演出するプロのプランナー、それがアニヴァーサリー・プランナーです。

キッズパーティーをプロデュースするという仕事は、もともと存在していた職業ではありません。

活動を始めた際に、唯一無二の仕事であり、一生続けていこうという気持ちを込め『記念日(アニヴァーサリー)』という文字を入れ『アニヴァーサリー・プランナー』と名付けました。

私の原点は、娘のお誕生日会です。
長女が2歳になるとき、お友だちを呼んでお料理を作って、初めてのお誕生日会を開きました。

長女は今20歳なので、もう18年も前のことです。
今のようにかわいいパーティーグッズは売られておらず、無いなら自分で作ってしまおう!と始めたのが仕事の原点になっています。

わが子の誕生日会を通じて、たくさんの経験を積みました。

パーティーのテーマカラーを決めると、統一感が出てセンス良く決まること。
グッズもカラーを統一することでより可愛く、そして無駄に買わずに済むこと。

ソファもテーマカラーで統一させようと、布を買ってきてカバーをかけました。

すると、ぐっと統一感が増し、ならばテーブルもクロスをかけて…と試しながら、面積の大きい家具に色を入れると印象がガラッと変わることを体感しました。

ほかにも、ヘリウム入りのバルーンを個人の家庭で用意するのは大変なので、浮いているように見せるためテープで壁に貼ったり、などなど。

わが子のためにと試行錯誤したひとつひとつの経験が自分の財産となりました。

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方
そのうちに「うちの子のお誕生日パーティーもお願いしたい」と頼まれてパーティーのプロデュースをしたり、培った知識やアイディアをみなさんにご紹介し喜んでいただけたたことが講師業のスタートになったり、同じようなことを仕事にしたいと言ってくれる方がいてくださり、養成スクールができ、協会が誕生しました。

パーティーを通じて、子どもの心が成長する。

パーティーというと、かわいく派手に飾り付けをして終わり、と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

お子さまが自分の記念日を大切な家族や友達に囲んでもらい「おめでとう!」と祝ってもらうこと。
その様子を写真やビデオに収めること。

小さいときには分からなくても、成長し振り返ったときに『思い出のプレゼント』として大切に残すことができます。

娘が2人おりますが、今では娘たちが私たち家族やお友だちの誕生日会をプロデュースしてくれます。

記念日をお祝いしてもらう楽しさを経験してきているので「誰かにしてあげたい」「きっと喜んでもらえる」という、喜びの連鎖が生まれているようです。

自然とおもてなしの心が育つんだな、と娘たちを見て、今の私にも嬉しいプレゼントがついてきたと感じています。

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方

わが家は娘ですが、男の子にこそキッズパーティーをどんどん開いてあげてください。

男の子が人を喜ばせることが好き、という気持ちやスキルを身につけたら…きっと将来、大切な人に素敵にプロポーズをしてくれるでしょうし、社会に出ても周りの仲間を喜ばせることを自然に考えられる大人の男性に育ってくれることと思っています。

そんな男性が世の中に増えたら、すごく魅力的ですよね。

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▲6年目を迎えるという子どもたちのためのパーティースクール。中央にはスペシャルゲストのサンタクロース!

子どもたちが小さなアニヴァーサリープランナーになるスクールも年に1回開講しています。

初対面の子ども同士がアートやデコレーションを学び、パーティー空間で自分を表現します。

パーティーって楽しいよ、飾りつけもキラキラして素敵だよ、と言葉だけでは伝えられないことを実体験してもらうことで、子どもたちの思い出に残る1日にしたいし、おもてなしの心を育むきっかけになったらと思い、毎年続けています。

全国に400名。アニヴァーサリー・プランナーたちの活躍

キッズパーティーのプロデュースは14年目、アニヴァーサリー・プランナーと名乗ってからは14年になります。

最初はひとりで活動を始めたのですが、当時はキッズパーティーのプロデュースをするという職業が珍しく、雑誌やメディアに多く取り上げていただきました。

そのご縁で4冊の書籍を出版させていただきました。

出版したきっかけは、たくさんの方にアニヴァーサリー・プランナーを知っていただきたかったからです。

8年前の本ですが、今も「この本を読んでパーティー開いたよ」とお声をいただくと、とても嬉しい気持ちになります。

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方
▲左から『簡単なのにセンスがいい! はじめてのお誕生会』 (講談社の実用BOOK)、『親子で楽しむ 12ヵ月のキッズイベント 』(講談社の実用BOOK)、『ディズニーハンドメイドパーティーBOOK』 (レディブティックシリーズno.4295)、『ポケモン・スイーツde Happyパーティ―子どもはもちろん!ママも楽しい・わくわくアイディア』 (小学館実用シリーズ LADY BIRD)

同じようにパーティープロデュースの仕事をしたい、という方に向けて、養成スクールを始めたのは6年前。

1年に20名ずつ養成し、今ではその生徒が講師となり、1日で受講可能な『ベーシックコース』という認定講座を開催し、全国に400名近くのアニヴァーサリー・プランナーが誕生しています。

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▲プロコース・6期生卒業イベントの様子。グルーに分かれフォトブースをデザインしワークショップ運営する卒業イベント。東京ガスショールームで開催する100名限定の無料親子イベントの企画運営を経て卒業となります。

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方
▲アニヴァーサリー・プランナーの活躍の場はキッズパーティーだけではありません。かわいいフォトブースを作るためのデコレーション法やアイディアを教えるスクールもママに大人気。成長の記念にその時々の好きな格好で写真を残せるのは「おうち写真館」ならでは。全国のアニヴァーサリープランナーが講師となり、講座やイベント出展などで活躍中です。

働くママを応援しています!だからこそ伝えたいこと。

最初から協会を作ろうと思ってスタートしたわけではありませんし、「仕事にしよう」「これで食べていこう」と思っていたわけでもありません。

子どもが小さかったので、自宅でお料理教室か何かやってみようかな、と考えていた中のひとつがパーティーのプロデュースでした。

それも「無いならやっちゃおうかな」という程度の気持ちでした。

好きなことを仕事にしたいと考えている方も多いでしょう。

ただ、それで『確実に収入を得たい』というのでしたら、私はあまりお勧めしません。『好きなこと』というのは、自分が好きだから続けられること。

収入を得るためには、『好きなこと』が『需要と合致する』ことで利益となり、結果『仕事』になっていくということなのです。

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方
自宅で仕事をすることを魅力に感じる方もいるでしょう。
ですが、決まった時間外に働きに出るほうがよっぽど効率的です。

経験談から、仕事と家事の区別が非常につけにくく、ついつい家事をしてしまったり、集中力が途切れたりと、難しいこともあります。

私もマイルールを作り、午前中はPCワークと並行で家事も少しして、午後からはカフェなどに移動し、しっかり仕事に向き合う時間を確保するようにしています。

ただ打ち合わせや講演、パーティープロデュースなどで外に出るときは、帰宅してからも仕事の時間です。

睡眠時間を削ったり、朝早く起きたりして日中できない分を補うこともあります。

好きなことだから寝不足でも大変でも、「ごめんね」と子供や夫に謝っても、続けられるんですね。

好きで頑張っているから、家族、子どもも応援してくれると思っています。

好きを仕事にするということ。ママになったから生まれた、アニヴァーサリープランナーという働き方

好きを仕事にするということ

『成功の最大のコツは続けること、辞めないこと』。
アニヴァーサリー・プランナー養成スクールの生徒たちにも伝えています。

たくさんのことに興味を持ち、チャレンジするのは素敵なことでもありますが、あれもこれもとすべてを続けていくのは難しいことでもあります。

色々と目移りしたり、どんな資格を取ったらよいかと迷うこともあるかもしれません。

そんなときは、その資格を取った方がどのような仕事をして、実際活躍しているのかどうか、協会のサポートはちゃんとあるのかなど、ご自分の将来像が描けるかどうかを見てみてくださいね。

何よりも自分がそれを本当に好きなのかどうか、見極めていければよいかと思います。

私は今の家族だからこそ、仕事を続けてこられていると思っています。
もし「仕事しないで」と家族に言われていたら、していなかったでしょう。

家族と自分の働き方はとても密接なもの、ママになってからは特にそうだと思います。

残念ながら女性のほうがたくさんのことを同時にやらなければならず、男性と同じ主張をしても届かないことも多々あります。

企業に勤め、男性と同じように働くのではなく、好きを仕事にするからには、役割分担でやるべきことをしっかりやって、そして家族に受け止めてもらえる努力を誰よりもする必要があると思うのです。

ママが働くことには大賛成です。
ママになったからこそ天職と思える仕事に出会えた方もたくさんいらっしゃいますし、私もそのひとりです。

ただお仕事してお金をいただくのは、本当に大変なこと。
始めるのは実はとっても簡単。
でも、仕事として続けるのは本当に大変なことです。

家族の協力が得られないのであれば、やらないほうが良いのではないかな、と個人的には思います。

本当に好きなことを仕事にするのであれば『家族に応援してもらえる自分』を自分で作っていくことが大切。

そして、続けること、辞めないことで道が開かれていくのではないかと思います。

編集後記

「好きなこと」を仕事として確立させるためには、「好き」の枠を超える必要があること。

一方で、好きなことだから一歩踏み出せるし、続ける原動力にもなること。

好きなことを仕事にする本当の楽しさと厳しさを10年以上味わい続けているからこそ、何よりも働くママを応援してくれているからこそ、真っすぐなメッセージを届けてくださいました。

相手を思えばこその行動は仕事場だけではなく、何よりも一番身近な家族にこそ届けるべきものである、と思い直すことができました。

「応援してもらう自分」を作っていくことは、すべての働くママにとって「私らしく働く」を叶えるキーワードになるはずです。

パーティープロデュース・SOCOS Anniversary

http://socos-anniversary.com/

キッズパーティーのプロを目指す・アニヴァーサリー・プランナー養成スクール

http://socos-anniversary.com/service/school/

一般社団法人日本アニヴァーサリー・プランナー協会

https://www.instagram.com/anniversary_planner/

記念日を演出する全ての人の学びサロン PLUS+PARTY

https://www.instagram.com/plusparty_tokyo/

撮影協力

• acca phot/ 寺嶋 綾香
https://www.instagram.com/_acca_photo_/

• kumiti_camera
http://www.instagram.com/kumiti_camera


渡邉 加奈子
渡邉 加奈子
娘が2歳のときコッコトの在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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