関東平野のど真ん中、埼玉県北部の利根地域が「子連れのお出かけにぴったり!」と、今にわかに注目されています。
東京都心から約60km。
「ここが首都圏!?」と思うような、のどかな田園風景と、充実した体験スポットに、子どももママも大満足!
埼玉県が誇る米どころ杉戸町の「アグリパークゆめすぎと」は、まさに1か所で利根地区の魅力をぎゅっと凝縮。
新鮮な野菜を収穫して、おいしいご飯を食べて、めいっぱい遊んでーー。
「どこに行こうかな?」と迷ったときに、ぜひ行きたい埼玉北部の知られざる顔をご紹介します。
子どもとどこにお出かけするか迷ったときの救世主
夏や秋の行楽シーズンは「とにかくたくさんお出かけしたい!」というご家庭も多いのでは?
でも、「そこも行ったし、ここも行ったし。あそこはちょっと遠いから日帰りはちょっと…」と、行き先選びもひと苦労。
そんななか、「家族でたっぷり遊べる」と、にわかに注目されているのが、埼玉県の利根地域。
現在「Discover利根」と称して、家族に優しい取り組みをおこなっているそう。
そこで今回、家族で行くとどんな風に楽しめるのかモニターツアー参加し、3回にわたってレポートします!
ところで「利根地域」って…どこ?
地元や馴染みのある人以外は、なかなかピンとこないかもしれませんが、利根地域とは行田市、加須市、羽生市、久喜市、蓮田市、幸手市、白岡市、宮代市、杉戸町の9市町のこと。
群馬県、栃木県、茨城県、千葉県のいずれかと県境を接するか、ほど近いところに位置しています。
だから、首都圏・埼玉でありながら、とにかく自然がいっぱい、おいしいものがいっぱいあるんです。
安心野菜を収穫体験!
まず最初に訪れたのは「道の駅アグリパークゆめすぎと」。
日本全国に道の駅はたくさんありますが、こちらを単なる道の駅とあなどるなかれ。
まず何より10万平方メートルという敷地の広さにびっくり。
そしてこの1か所で、野菜の収穫体験からバーベキュー、じゃぶじゃぶ池にふわふわドーム、手作り教室まで、とにかく1日中遊べる施設なのです。
訪れたら、真っ先に行きたいのは、カントリー農園の「収穫体験」。
季節ごとに約20種類の野菜を収穫することができます。
個人で訪れる場合、予約は不要。
当日にそのまま受付に行って、その日に収穫できる野菜を好きなだけ収穫して、収穫した分だけお支払い。
何か採れるかは事前にホームページで確認することもできます。
私たちが訪れた7月下旬のこの日は、枝豆(茶豆)、なす、ピーマン、玉ねぎ、トマト、ミニトマトの全6種類が収穫できました。
わが家の2歳児は初めての収穫体験。
「おやさい、とるー!」
と、始まる前からやる気満々。
畑と我が子、シャッターチャンスが満載です。
カントリー農園の田中潤さん曰く「農薬や化学肥料を限りなく減らしているから虫もたくさんいるし、草も生えてる。その代わり、安心安全な野菜ばかり」とのこと。
実際、虫もいますが、うちの2歳児はバッタを追いかけまわして捕まえて得意げな顔。
その日に来ていたお兄ちゃんたちはさらにカエルを捕まえたり、カマキリを探したりと、収穫と一緒に虫取りも楽しんでいました。
茶豆は2歳児一人で引っこ抜くのは大変でしたが、親子の共同作業も楽しい思い出。
そして、何より安い!
茶豆は一株60円。2株でスーパーで1袋500円くらいで売っている量にはなります。
しかも、コクがあって甘くて、とってもおいしい!
我が家は4株収穫しましたが、そのうち半分は娘がぺろり。あっという間になくなりました。
その他の野菜も、トマト1kg400円、玉ねぎM袋いっぱい500円、なす3本100円とどれもびっくりするほど安くて、大きな野菜の袋を抱えている家族もちらほら。
土や葉っぱがついたまま野菜を持って帰ったら、家での処理が大変なので、受付脇の水道&ハサミを貸してくれて、ちゃんと処理させてくれます。
ここで切り落とした葉っぱは、堆肥として畑に還元。
もう少し大きい子だったら、そんな説明もしてあげられるかも。
この葉っぱから実をより分ける作業も子どもには新鮮なようで、「はい、これはママの」「これは、ばあば」といいながら、結構な戦力として甲斐甲斐しく働いてくれました。
新鮮野菜はBBQですぐ食べられる!
収穫した野菜はお土産としてはもちろんですが、「アグリパークゆめすぎと」に併設されたバーベキューテラスで、採れたてをそのまま食べるというのも可能。
さらに「道の駅」なので、足りない食材は農産物直売所で購入すればOK。
コンロのレンタルもあります。
「バーベキューは準備が大変だから」という人は、「食堂あぐり亭」へ。
ここ杉戸町はお米の名産地で、ご飯はすべて杉戸産特別栽培米を使用。
うどんもすべて杉戸産の米粉を使って作っています。
もちもちした食感のうどんは必食です。
食後は、広い芝生の上で走り回るもよし、噴水から水が飛び出るじゃぶじゃぶ池で遊ぶもよし、ふわふわドームで飛び跳ねるもよし。
体を動かして子どもたちも大満足。
土日祝日は、木材を使ったクラフト教室も行われています。
200円の一番簡単なコースは3歳くらいから参加できるそう。
行ったらいつでも参加できるので、作って、のりを乾かしている間に外で遊んだり、ご飯を食べたりすれば、旅の記念品も一緒に持って帰ることができます。
現地でも楽しくて、帰ってからも「これ、一緒に採ったお野菜だよ」といいながら食卓を囲めて、幸せ気分を家でも味わえる。
「道の駅」の常識を超えた楽しみ方ができる「アグリパークゆめすぎと」。
収穫だけなら1時間ちょっと見ておけば大丈夫だと思いますが、せっかくなら半日以上ゆっくり過ごすのがオススメです。
「DISCOVER 利根!」家族みんなで楽しめる歴史と文化を体験できるツアー【10月22日開催】
- 吉田 理栄子
- 1975年生まれ、徳島県出身。大学卒業後OL生活を満喫するも、昔の夢をあきらめきれずマスコミ業界へ。旅行系出版社などを経て、雑誌『ロケーションジャパン』編集長就任。産後半年で復職したが、ライフワークバランスで悩み、1年半の試行錯誤の末、2015年秋フリーランスに転身。旅、人、女性の働き方などをテーマに執筆活動を行う。
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