子ども想いの靴IFME(イフミー)が「靴専門店 チヨダ」とコラボレーションした靴をつくります。「売れる靴作りのために厳しい意見を」。そんな要望に応え、9人のママたちの本気トークが炸裂。これは早くも成功の予感?
9人の本気トーク、引き出します
▲9人のママの心を掴むのはどんな靴?
多様な店舗展開とラインナップが魅力の「靴専門店 チヨダ」とのオリジナルコラボデザインを企画進行中のIFME。2019年の春夏コレクションにふさわしいデザインを追求し、絶対に売れる靴を作りたい!と、子育てママによる座談会を開催しました。
▲本気トーク始まります!
座談会参加者は、子どもの靴に真剣に向き合いたいと手を挙げてくれた9人のママたち。自身も2人の小学生の子育て中という進行役の宮本直美さん(PowerWomenプロジェクト代表)が、ママたちの本気トークに火をつけ、ざっくばらんな意見を引き出していきました。
買う?買わない?ママの直感いただきます
まずは、自己紹介。「いいなと思っていたタイプの靴を見つけて買って帰ったら、子どもの足に合わないという失敗を最近した」、「靴のことがよくわからず、出産祝いにもらった靴と同じメーカーの靴を購入し続けている」、「ノーブランドの安い靴を買っていたせいか、以前は転ぶことも多かったけど、スポーツメーカーの靴に変えたら歩きやすそうになった」など、これまで、子どもの靴に真剣に向き合う機会が少なく、座談会をきっかけに学びたい!というママたちの意欲が伝わってきました。
▲選び方がよくわからず、お祝いでいただいたメーカーの靴を気に入り、それ以来ずっと同じメーカーの靴を購入しているという山下さん
▲お子様がIFMEを履いているという佐々木さん
自己紹介の後は、IFMEの既存モデルのデザイン画と実物を手に取って見ながら、買う?買わない?のYES/NOチェック。ベビー、女児、男児それぞれラインナップごとに確認していきます。もし、この靴が店頭に並んでいたら、どれを買う?複数のタイプやカラーから選んでいきました。
▲Yes or No?ママ目線でチェック!
最初は戸惑い気味だったママたちも、靴を目の前にすると、どんどんテンションが上がり真剣モードに。次から次へと手に取っては、YES/NOを判断し、その理由もメモしていきました。
▲外側・内側のデザイン、履きやすさ、素材などを楽しくも厳しい目で
なぜ買うの?なぜ買わないの?
チェックが終ったママたちに、YES/NOの理由を確認していくと……。
「目立つし、上にデニムとか着てもかわいいし、夏の商品だからさわやかでいい」
「砂が入りにくそうだし、シースルーみたいで裸足で履かせやすい」
「白いストライプがさわやかだし、シンプルでスニーカーっぽくていい」
「白のタイプは花柄が上品な感じでいい。」
「せっかく女の子っぽくてかわいい花柄があまり見えなくてもったいないから、細いベルトでもいいかも」
「色が好き。履き口もしっかり開いて子どもでも履きやすそう」
「マーブル模様は他では見たことがない柄ですごくかわいい。ロゴも含めて全体の調和もとれていて気に入った」
「黒の革のタイプがかっこいい。こういう素材のスニーカーはあまりないし、ゴールドが入るのも珍しい」
「甲部分の締め具合を調整できるキネティックベルトは引っ張ってペタっとするだけだから子どもでも簡単。ホールドもよくて気に入った」
など、さまざまなYESの理由を聞くことができました。
▲女の子がいないので、女の子用を見るとみんなかわいく見えるという後藤さん
▲黒の革のタイプがかっこいい、と岩舘さん
▲全部がゴールドの靴があったらほしいという江戸さん
▲迷彩の部分がおしゃれで、白い靴はふだん買わないけど欲しくなるという小久保さん
一方で、NOの理由も次々に
「2色のくっきりしたコントラストが好きじゃない」
「この白のステッチはなくてもいい。ないほうが今っぽいし。すべてにこれが入っているから、ないものも見てみたい」
「砂が入りやすそうだし、サンダルなのか靴なのか微妙」
「紐があることでデザインがごちゃついて見えるうえに、紐にも細かい色柄がついている」
「色がくすんでいてあまり好きじゃない、新しいのに汚れているみたい。アクアは水の場面で履く靴だし、見つけやすいから、はっきりした色味のほうがいい」
「このシリーズは履かせたこともあるけど、なんか不安定な感じ」
「活動量を考えると、細いベルト1本ではすぐにダメになりそう。メッシュも粗いから、すぐに破けそう。」
「女の子はいないけど、ピンクのリボンがかわいいかな。でも、皆さんの話を聞くと確かに早くヘタレそう」
「一定の年齢になると、子どもも、サンダルならキラキラでサンダルらしいヒールのあるようなものを好むし、スニーカーならしっかりスニーカーらしい靴を選ぶ。どっちつかずのものは選ばない」
「履き口部分の共通のロゴをあしらったデザインが本体のデザインと合っていないものがある。本体の色や雰囲気にマッチしたタグにしたほうがおしゃれ」
「4、5歳の男の子にはデザインが幼い感じなので、全部選ばない」
「このシリーズは好きだけど、どれもラインとタグが目立ちすぎ」
▲ベビーにはいいけど、キッズにはかわいらしすぎるものも……と竹谷さん
また、「靴の内側の消えにくい場所に記名タグをつけてほしい」という意見も出て、それには多くのママがうなずいていました。防犯上の理由から見える部分に名前を書くのは憚られる。どこに書くか悩ましい、そんな事情があるようです。
実際には、内側にタグのついた靴も少しあるようなのですが、記名部分が小さく、ひらがなのフルネームを書きにくいという意見で一致しました。
なるほどという意見、辛口な意見も止まりません。
▲花柄は今はやりの北欧風とかのほうが手にとる人が増えるんじゃないかな、と小長谷さん
その靴がいくらだったら納得できるか?を書き込んだチェック表を提出して、一幕目が終了しました。
コラボ靴の買う?買わない?と、そのワケ
続く二幕目は、IFMEとチヨダのコラボ企画のデザインで、同じように買う?買わない?のYes/Noチェックと、なぜ?の確認がスタートしました。
▲チェックも手馴れてきた?
さっそく登場したストライプのデザインに、ママ一同、微妙な空気。
「濃い色のストライプは目がチカチカする。パステル調のイエロー以外はちょっと……」
「ストライプの幅が細すぎてうるさい」
「かかとがストライプで前がシンプルという逆のパターンが1つくらいはあってもいい」
「洋服とのコーディネートも難しいからストライプはあえて選ばない」
1度の買い物で選ぶのはたいてい1足だけ。靴単体で見たときはよくても、他の選択肢もある中でストライプを選ぶというのは、どうやらハードルが高いようです。そんな中、デニム生地が特徴のヒッコリーストライプは高い支持を得ていました。
水玉はどう?「細かい水玉は女の子にはあり。男の子に細かい水玉は選ばない」。花柄は?「水玉よりは花柄のほうがいいかな」。テンポよく応答が続きます。
他に気になることや要望があれば、どんどん言ってください。言わないと、このまま商品化されちゃいますよ!そんな宮本さんの進行につられて、ママたちも本気のトークを展開します。
▲本気トークの火つけ役・宮本さんにつられて、ママたち言いたい放題!?
「ベースの色は茶色があるといいかな」
「黒のラインを入れるとき、白の縁取りはいらない。ないほうがかっこいい」
「やっぱり原色っぽいタグが、どうも気になる。デザインに合ったものにしてほしい」
「3色の組み合わせは難しい。2色のほうがシンプルでいいかな」
「ラベンダーはお客さんにも人気。この薄い紫はとってもいいと思う」
「ピンクと白のデザインは爽やかでいい」
「黄色は薄すぎるとぼけちゃうから、少しオレンジっぽいイエローならかわいい」
とちゅう「かかとについているループは実際に使わない。なんでついているの?」という疑問に話が及ぶ場面も。
▲かかとの外側についているループは、使いづらくて使わない・・という意見も
実はこのループは、本来、正しく靴を履くのに役立つもの。かかとに指をつっこんで履くと、つま先を詰まらせて外反母趾の原因になるので、それを防ぐためにループに指を入れて履くのだそうです。でも、用途がわからない、わかっても子どもが指を入れやすくはないため、実際にはあまり活用されていないという現実が浮き彫りになりました。
どう変わる?高まるコラボデザインへの期待
最後は、売り場に置くポップについての評価もいただきました。
▲大きくて目立つPOPが人気!
「大きいのは目を引いていい。先生のお墨付きがあると安心できる。それに加えて、靴に差さっているインソールの説明もあるといいかも」
「選び方の基準が箇条書きで3つくらいあれば、嬉しい」
「祖父母が孫にプレゼントするとき、サイズがわからなくて聞いてくることも多く、こういうポップがあるのはわかりやすくていいな、と思った」
「靴に差しているのは試し履きしにくいし、ないかな。試し履きして、戻すときに間違えちゃったら困るし」
マザーズセレクション大賞受賞とかのポップはどう?という問いかけには、「会話がはずんでいいかな。せっかくならもっと目立たせても」
数十足に及ぶ靴とPOPの評価も終了し、最後はみんなで集合写真を撮って、解散となりました。
▲ママのお付き合いお疲れ様のボクも、お気に入りを持って、はいポーズ!
さて、このママたちの本気トークは一体どこまで反映されるのでしょう。
靴選びでは、大人と子ども、どちらの好みが優先されるか?という問いかけに、一定の年齢以上は、子どもの意見という答えが多かったのも見逃せません。型は大人が選び、色は子どもに選択権を与えるというママもいましたが、いずれにせよ、ママの好みだけで靴の売れ行きが左右されるわけではないという現実も垣間見えました。
企画やデザインの現場では思いもよらなかった、「そうなの!?」「なるほど……」な意見をたくさん聞けてよかったと、座談会終了後、IFME担当者のご意見も聞くことができました。
チヨダでしか手に入らない特別な子ども靴は、2018年12月発売。どんなデザインになって私たちの前に現れるのでしょうか。まずは、次回の座談会が楽しみですね!
座談会参加メンバー
▲江戸菜美/子ども:3歳男児、1歳男児
▲岩舘尚子/子ども:5歳男児、4か月男児(同伴)
▲小久保里香/子ども:小4男児、1才4か月男児(同伴)
▲山下友子/子ども:7歳女児、3歳男児
▲竹谷恵美/子ども:中2女子、小3女子
▲後藤睦美/子ども:5歳男児、2歳男児
▲小長谷純子/子ども:小2女児、5歳男児(同伴)
▲島崎奈津美/子ども:小3男児
▲佐々木亜希子/子ども:2歳女児、8歳男児、2歳男児
進行役
PowerWomenプロジェクト代表 宮本直美
Webメディア【ともえ】の運営を行う傍ら、ママの起業を応援するPowerWomenプロジェクトを推進。女性の活躍を後押ししている。
- ともえ編集部