電車に乗ったりスーパーに行ったり「社会とつながる」ってそういうことではないんです。
社会に接しているのに関われない、必要とされているように感じられない。
社会から取り残されているような孤独感や全部を失ってしまったような喪失感。
子どもに恵まれたのに贅沢だと自分を責める。
子育て中の多くのママがそんな気持ちを抱いたことがあるのではないでしょうか?
「かつて自分たちもそうだったように、そんな辛い時期のママを1人にさせない。あなたが必要、一緒にやろう、慌てなくていいよ、待ってるよ。」
子育てを最優先に楽しみながら、ママにやりがいになることを持ってもらうために動き出したふたりのママの想いと挑戦をご紹介します。
団体概要
名称 | グッドネイバーズ |
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所在地 | 奈良県生駒市谷田町876-3 生駒谷田ビル102 近鉄生駒駅から徒歩5分 マンダイ生駒店から徒歩1分 近隣有料パーキングあり |
HP・問い合わせ先 | https://goodneighborsnara.com/ |
カフェ、レンタルボックス、シェアキッチンなどママの居場所のカタチを提案する、使い方自由なコミュニティスペースとして2019年10月1日のオープンに向け準備中です。
ママたちと一緒に仕事を生み出していきたい
奈良県生駒市で活動をスタートさせた「グッドネイバーズ」の代表を務めるのは佐村さえこさん、丸山なおこさん。
お二人は偶然にも同じ時期、同じ思いを持ちながら、別々のイベントを作ってきたそう。
イベントの出展者、運営のサポートスタッフなど「何かしたい」という想いをもったママがそれぞれのイベントに集まり、関わり、成長を応援する一方で「私は何もできない…」「できる環境にない…」といったママの声も多く聞いてきたと言います。
「何もできない人なんていない。放っておいたら生きていかれない命を最優先にしているだけ。
他の事なんかしなくても大丈夫!子育てに一生懸命になっているママには、そう言い続けてきました。」(佐村さん、丸山さん)
それでも…子育てを最優先にしながらも生きがい・やりがいを持っているたくさんのママに活動を支えられてきた佐村さん、丸山さんは、生きがいを持つことの大切さも痛感していました。
一方で頑張りすぎて仕事が最優先になってしまっていることに悩むママ、それを恐れるがゆえに踏み出せないママ、フォローするパパの苦悩、家に引きこもりがちになっていくことに焦るママ、そして時に子ども達の情緒への影響…。
様々な思いの中たどり着いた答え、それは「ママにはママのサイズがある」ということ。
「子育てのステージによっても家庭環境によってもそのサイズやパワーは人それぞれ。
『あとちょっとが頑張れない』と『ちょっとだけなら頑張れる』を足したら必ず出来ることがある。
そんなママ達の『やってみたいこと』を実現させ、きちんと継続できるように一緒にがんばれる仕組みを作る必要がある。」(佐村さん、丸山さん)
イベントという形で数多くの地域のママと関わってきたからこそグッドネイバーズのおふたりが出した結論は、その仕組みとなる『場所』を作ることでした。
クラウドファンディングで実現したいこと
子育て中のママが製造や販売などにチャレンジできるシェアキッチン、得意を仕事にできるスペース、ママ同士が交流しやすい場所作りを実現したいと考え、現在クラウドファンディングに挑戦しています。
▶︎詳しくはこちら http://bit.ly/2YY1vpW
▲こんなママたちの居場所を実現させたい!
こんな場所があったら、私の「やりたい」が実現できるかも…そんなワクワクしたイメージを思い浮かべることができたら、ぜひ『支援する』で関りの意思表示をしてみてはいかがでしょうか?
今やりたいことが具体的に見つからなくても大丈夫。
グッドネイバーズで使える商品券をリターンとして受け取れるコースもあるので「楽しそう!完成したら遊びに行ってみたい」という方の支援も歓迎です。
クラウドファンディングは2019年9月20日まで支援を募集中
http://bit.ly/2YY1vpW
何もできない人なんていない
「私達が活動する奈良県生駒市は大阪のベットタウンとも言われ続けてきたように大阪へお勤めに出るご主人も多く、専業主婦率も高い地域です。
ご主人の帰宅も遅く、一人で子どもの世話に追われている母親が多いのも事実です。
それでも子育て以外の何かをしたいと、得意なものを作って販売したり、趣味を活かした活動を積極的にされている方も多くいます。
その反面、色々な制約によってやりたいことが出来ない、あるいは自分に何ができるのかわからない、という方もいらっしゃいます。
何かを始めてみよう、そんな頑張りを応援する雰囲気がこのまちにはあります。
遠慮する事はない。
何もできない人なんていない。
みんながそう思い、お互いを応援し合えるまちだと思っています。
だからこそ、このまちを、ママというスキルを持った人たちが、楽しみ、生み出し、作っていくことで、もっとっもっと面白いまちになると思っています。
生駒という町がもっと魅力的になっていく、それがグッドネイバーズの大きなプロジェクトです。」(佐村さん、丸山さん)
編集後記
子育て中に抱く「何かしたい」というモヤモヤした気持ちはとても複雑。
なぜなら「今、目の前の子育てを大切にしたい」からこそ、時間が無い、思うように動けない、と二の足を踏んでしまうことがあるから。
自分の趣味や好きなことよりも子育てを優先しなければと思ってしまうことは、決して悪いことでも不自然なことでもないように思います。
それでも、今できることからスタートする、そんな小さなアクションを起こすだけで、モヤモヤが晴れることだってあります。前を向けることがあります。
佐村さん、丸山さんが立ち上げた『グッドネイバーズ』には、ママがママらしく社会とつながり、ママが小さな行動を起こすたくさんのきっかけが詰まっています。
多くのママと関わってきたからこそ、そのスキルや能力を地域とつなげたい。
そんな使命を持った佐村さん、丸山さんが作っていく『グッドネイバーズ』の1年後2年後が楽しみです!
- 渡邉 加奈子
- 娘が2歳のときPowerWomenプロジェクト在宅スタッフ登録をし、アンケート入力や事務局代行などを行う。その後【笑顔で働きたいママのフェスタ】イベント本部のスタッフとして、パートタイム勤務を経て正社員に。第2子の産休育休を経て現在は短時間正社員となる。ふたりの子供たちに挟まれて寝るのが何よりの幸せ。育児がひと段落したら趣味の切り絵と三味線を再開するのが夢。
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