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家計簿が面倒な人でもすぐできる!家計簿を続けるための「ひと工夫」

新年早々のあの気合いはどこへ!?そろそろ家計簿が面倒になってきた人、はーい挙手!

家計簿をつける主婦

2016年がスタートして早くも半分が経過しました。

大人になると時が経つのが早く感じられると言いますが、毎日を無邪気に、目の前の事を一生懸命にこなしている我が子を見て、確かにそうだなぁと実感するこの頃です。

そんな忙しい毎日を過ごしていると、つい後回しになりがちなのが家計簿の記入。
大切なこととは分かっているけれど、なかなか続かない方も多いのではないでしょうか。

新年早々に「今年こそは続ける!」と入れた気合いも、そろそろどこかへ…というこの時期。

今回は気合いが無くてももっと気楽に、家計簿を長く続けるための「すぐできる工夫」をご紹介したいと思います。

家計簿の記入が面倒な理由は「計算」にある

計算機

家計簿の一番面倒なところは計算です。

日々の買い物を思えば、学生の頃に苦労して覚えたような難しい数式を使う訳でもなく、主にやることと言えば1000の位までの足し算・引き算。
かつ、電卓だって使用可能です。

それなのに、忙しいママにとってはそれだけでも随分時間を取られるし、とても面倒に感じますよね。

後回しにする→溜まる→さらに面倒。
この悪循環でいつの間にか家計簿を開かなくなる…
ママあるあるですね。

逆に言えば、この計算部分を楽にすれば、家計簿を続けられる可能性はぐんとアップします!

費目の分け方のひと工夫で、計算は楽々に

スマホを見て驚く若い女性

家計簿の費目の中でも大きな予算を占める「食費」。

家計簿の費目を分ける時には真っ先に思いつき、市販の家計簿には費目フリーでも「食費」だけは書いてあるタイプのものもあるぐらい、ポピュラーな費目です。

しかし、家計簿が続かない人にとっては、この「食費」費目が計算を面倒にする原因にもなります。

例えば、ドラッグストアに日用品を買いに出かけ、ついでにとパンや牛乳、子供にはお菓子を買ったりすることがありますよね。
この内容のレシートを家計簿に書き写すときを想像してください。

まずレシートの項目の中から、食費に該当する商品を抽出し合計金額を計算しなければなりません。
家計簿の種類によってはお菓子は「嗜好品」に含まれる場合もあるので、また計算が必要になります。

残りの日用品に掛かった金額も、合計から食品の金額を引いて、計算し直す必要があります。
考えただけで億劫になります。

この面倒を避けるために私がオススメしたいのは、費目の分け方を「レシートそのままで書ける費目」にする工夫です。

先ほどのドラッグストアを例に挙げれば、「食費」の費目をやめていっそ「生活費」にする。
これで日用品も食材も、日々の生活で消費するものは丸ごとこの項目に含まれます。

家電量販店の一画でついでに食品を買おうが、スーパーマーケットでトイレットペーパーを買おうがレシート丸ごとこの項目でOKです。

「ええ!?そんなにざっくりでいいの?」という声が聞こえてきそうですが、これはあくまでも、何度も家計簿に挫折している、どうしても家計簿が続かないママにオススメする方法です。

もちろん、続けられる方は「食費」が分かるに越したことはありませんよ!

さて、食費をやめて「生活費」とする代わりに、ここで分けておきたいのが「外食費」や「コンビニ費」。

外食やコンビニ弁当を「食べることだから」と食費のような扱いで「生活費」に含めると、金額が大きく膨れ上がってしまいます。

外食やコンビニでの買い物は、ついつい…とお金を使ってしまう「無駄遣いの温床」です。
自宅で調理すれば抑えられたはずの金額が含まれていますから、どうしても必要な「生活費」ではないですよね。

これらの費目を「生活費」と分けることで、家計の内で外食やコンビニにどれくらい使っているか、一目で確認できます。

家族のお楽しみとしての外食は、予め「外食費」として予算を取り、ついついと予算オーバーにならないよう気を付けるのもいいですね。

また、この分け方にしておけばコンビニで買ったジュースもパンも、レシート丸ごとで記入できます。

このような方法で、あとは各ご家庭でどんな買い物パターンがあるかを想定して、費目をざっくり決めていきます。

例を挙げると、以下のような具合です。

  • レジャー費(施設利用料も施設内で買ったアイスもおみやげ代も、全部ココ!)
  • こども費(赤ちゃん用品店で衣類のついでにオムツとレトルト離乳食を買っても、全部ココ!)

「レシートから細々と商品を抜き出さなくて済む工夫」があるだけで面倒な計算がずいぶん楽になりますよ!

あ、そうそう。
レシートをちゃんと受け取ることを忘れずに!

特にコンビニではレシートを受け取らない方が多いのか、私はよく店員さんに「レシートはご利用ですか?」と尋ねられます。
もちろん「はい!」のお返事で、ちゃんと受け取ってくださいね!

予算の分け方もひと工夫で楽チンに!

カレンダー

さて、費目の分け方の工夫をお伝えしましたが、例に挙げた「生活費」などは含まれる内容が多い分、1ヶ月の予算も金額が大きくなってしまいます。

「食費」で家計簿を付けている方もそうだと思いますが、大きくなった予算を上手に使うために「週予算」を組んでいる場合はありませんか?

この「週予算」という考え方、予算設定を細かくすることで使い過ぎを防ぐことができ、家計管理には大変有効な方法です。

ですが、この「週予算」も、家計簿が苦手な方にとってはちょっと扱いにくい点があります。

それは、3万円、1万5千円といった4つに分けにくい予算を配分しにくいこと。
そして、中途半端な第5週の存在。
これが大変扱いにくいんです。

そこでオススメしたいのは、週予算を「10日予算」にすること!

予算の区切りを10日、20日、月末の3つに設定するのです。
これで毎月同じペースで予算を組むことができるようになります。

また、「月に3万円」といった予算の配分も「10日で1万円」ならピッタリ分けられます。

家計簿への毎日の記帳が難しい方は、10日毎の区切りを記帳の日として、後回しにしたまま続かなくなる事態を防ぐのもいいですね。

家計簿を付ける目的をもう一度確認してモチベーションUP!

家計簿をつける夫婦
家計簿は、細かな形式や1円単位の計算にこだわらず、とにかく継続して付けてみることが大切です。

ここでもう一度、家計簿を付ける目的を確認しましょう。

家計簿は、付けることそのものが目的ではありません。
家計簿を付けることはあくまで手段。
その先にある目的は、我が家のお金の出入りを確かめることにあります。

細かい計算までぴっしりこなした家計簿も、出来栄えに満足してそのまま閉じてしまったのでは意味がありません。

逆に、多少は大雑把な家計簿でも、記帳を長く続けながら内容を振り返れば「どの時期に出費が多いか」や「どんな場面でついお金を使ってしまうのか」といった、各家庭の「暮らしの傾向」が見えてきます。

暮らしの傾向をママが把握しておくことは、家計の予算配分や、将来の見通しを考える上でとても有利になります。

ちょうど1年の真ん中に当たるこの時期、放ったらかしになりつつある家計簿をもう一度取り出して開いてみましょう。

ご紹介した簡単な工夫を上手く利用して、ぜひ気楽に、長く記帳を続けてみてくださいね!


横山 沙織
横山 沙織
ファイナンシャルプランナー(2級FP技能士・AFP)。おこづかいセミナー講師。子供金銭教育をテーマに活動する団体「FPmama Friends」に所属し、親子で学ぶおこづかい教室を開催しています。双子の娘+男の子の3児子育て中のママです。趣味は温泉巡りとベランダ菜園です。